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日本漢字能力検定:漢検準1級 1回目 2022年6月19日

漢検マスター準1級 2級試験日の翌日から準1級の参考書を開いたので、始まりは2021年6月からとなり、受験したのは翌年の6月なので学習期間はちょうど1年間となる。
 準1級の学習期間としては短いのだけど、その6月以降の数ヶ月ぐらい集中して取り組まなければならない用事が別にあったので、何でも良いから受かってね、になった。
 その用事を終えてからの受験も可だが、その数ヶ月の学習ができないブランクはちと辛い。
 結果から言えば、私の頭からすれば1年半の学習は必要だったことになる。

 1級ほどではないにしろ常用漢字の2級を越えたので、ひねくれた表外の読みや根性のひん曲がった表外の読みなどがバカスカ出題される。2級の時のような『でる順』1冊では間に合わず、ネットなどで調べたところでは『漢検マスター準1級』が基軸となった。

 準1級の出題漢字は3,000字ぐらいで、常用漢字の2級からすれば1,000字増えただけだが、そこに幾つかの表外の文字等が加わるので、その組み合わせからすると2級の5倍ぐらいの印象がある。よって、完全網羅した参考書は皆無。
漢検完全征服 その中でその『漢検マスター準1級』は、かなーり基本的なところを良く押さえていて、まずはこれの丸覚えだった。併せて購入したのが協会からの『漢検 完全征服』。
 他1、2冊参考書を購入したが、『漢検マスター準1級』と『漢検 完全征服』を暗記していれば、その他の参考書に出てくる問題の7割は『漢検マスター準1級』の既出なので、学習時間は短くなる。
 『漢検マスター準1級』は、書きながらだけど4回ぐらいやり込んだ。『漢検 完全征服』は2回。→ で、かような点数だった、かつ還暦越えのじじーの学習だったので、若くて優秀な人はもっと短時間でクリアーできると思う。

 ひねくれた問題も良く出題されて、それがネットにて話題として取り上げられたりするけど、受けてみれば(1回のみだけど)、その『漢検 完全征服』に出てくる漢字を基本にしているのが少なくないと感じた。
 それは出てくる用語などを一つ一つ辞書で確認している時に、その類義語とか対義語などが記されていて、それを頭の隅に残っていた、からかもしれない。
 協会から出版された本に、「漢字の意味などを一つ一つ調べてゆくのを積み重ねて・・・」というのがあったからこういうのかな。

 試験に臨んでみれば、2級の時とは違って、まったく手応えなし。
 たぶんこんな漢字だろう、たぶんこんな読みだろう、というのが幾つかあったが、ダメでも150点台は乗ったんじゃね。ラッキーなら160点カスカスか、と思っていたら、果たしてカスカスだった。

準1級合格通知  他、良く活用しまくったのが、物書堂が出している各種辞書の電子版だ。
 結果論で言うのは申し訳ないが、ネットとかで調べてみると、たいてい2~4回目での合格が多い。
 受験料が5,000円/回ぐらいなので、3回目落ちたを想定して、その受験料を私は電子辞書に充てた。電子辞書と言っても、市販のではなく、Apple/iPhone用アプリだ。国語辞典は、紙の辞書だと広辞苑3冊分で25,000円する『精選版 日本国語大辞典』(小学館)を8,000円でゲットした。さすがに8,000円の辞書だからか準1級で出てくる読みの殆どが掲載されているのにはびっくりした。「広辞苑」とかでもそれなりのフォローしているかもしれない。
 漢和辞典は定番の角川新字源(3,000円)。他見たら、協会が出している『漢検 漢字辞典』(1,200円ぐらい)もあったのでゲット。
 これら辞書は、その物書堂の提供する無料の「辞書 by 物書堂」アプリで統合して使う。

これらは、App Storeからゲットするのだが、iPhoneとMacが同じApple IDで登録してあれば、これらアプリは、iPhone/ipadでも、Macでも両方使えるのが素晴らし過ぎる。そして、これらのアプリの使用は通信ではなく、あらかじめそれぞれのSSD等に保存されるので、アクセスも速くなる。
物書堂の辞書 準1級を勉強するとその合否関係なく、この漢字の意味は?とか、これどういう漢字だったっけ?というのが気になってくるので(私だけか)、MacとiPhoneにこれらの辞書を忍び込ませておくのは悪くはないと思った。

 もう一つ、この「辞書 by 物書堂」の素晴らしいのは、漢和辞典でもひらがなでヒットすることだ。
 準1級では頻出定番の表外の読みも例えばひらがなで「ついに」と打つと、角川と漢検辞典それぞれに該当する漢字が表示されるのにはびっくりした。写真では「まさに」でヒットしたもの。

 受かったのは嬉しいのだが、合格点160のところを165/200点では勉強不足とも言え、さてどうしようか、となる。
 しかし、学習の途中から「四字熟語」の成り立ちや概略を知り、漢検への方向性が変わってしまったのは、その中の「批判」に妙に納得してしまったからだ。→ 「四字熟語ーウィキペディア」
 ネット情報での1級対策では、まずは四字熟語辞典をマスターして、そこから学習が始まるというアドバイスが少なくない。しかし、そんな四字熟語に疑問を抱きながらその辞書をマスターするというのは苦行に近い。以降の漢検への目標を立てるのなら、準1級での180/200点以上を目指すところぐらいか。