九份
ご存じ映画「悲情城市」の舞台で一躍有名になった場所。私は見ていないけどカミさんが大ファン。
そして宮崎駿監督がここを訪れてインスパイアーされてできたのが「千と千尋の神隠し」とかで、日本でも有名らしい。
九份村は昔鉱山とかで栄え、山の中腹にあって山道をグルグルと車で登ってゆく。
途中で降りて散歩道?を登ってゆくのがフルコースだけど、そういうのは若い人にお任せして一気にバス停のある入り口へ。
以前日曜日に行ったら凄い人だったが、今回も平日にかかわらず夏休みもあってか台湾の若い人達で一杯だった。
俗っぽさは多少あるけれど、昔ながらの雰囲気を残そうとした街作り感覚は、先述の三峡同様ここにもあって台湾人のセンスを感じた。
日本語で話しかけてくる店員や日本語の看板など、これだけ日本語が流通しているのは世界広しと言えども台湾ぐらいだろう。ただ「ショウテンガイ、サビスーセンター」、「立派な料理のおもてなす」など、どことなく???という看板を目にするがこの辺はご愛敬タイワンだ。
5月に来た時にお店の女の子に逆ナンされ、手紙書くからね〜、と言われるもいつまで経っても来ないのでこちらから出向いてやった。
行ってみたら変わらず元気に店番していて家族を紹介して記念撮影。
楊桃汁が九份でも売っていた。一件だけだったけど。
淡水で飲んだのは大きなガラスの水瓶に氷が浮かんでいるやつだが、ここは奥の冷蔵庫から大きなペットボトルを取り出し、シェイクしたのが出てきた。
両方飲んだ娘曰く「淡水の楊桃汁の方が断然美味い、これは美味くない・・」、カミさんは、良くこんなの美味いと思って飲んでいるな、という顔をしているが、一つ許容範囲を広げて言えば「楊桃汁がウゲゲゲー!!!ではない日本人」は二人になっ・・DNAを引き継いでいる、ということ?
定番の坂下で、はんちゃんと一緒にみんなで記念撮影。
町自体が市民権を得て栄えてくると、さてその町の中心は何処か?になる。勝手な外人感覚からすれば、写真の坂下の小さな広場ではないかと思う
もちろんそこからまだ坂や道は続くけど、概念としてここではないかと思う。
その広場から左に行くと、ドラゴンクエストに出てきそうな古びた洋館が佇んでいた。
町でもないし魔物の巣窟でもない。魔物は出てくるが最上階に行くとそれなりの人がいて恩恵を受けるような、そうドラクエ8でいうのならライドンの塔みたいな感じだ。
名前を見たら「天空之城」・・おお、まさにドラクエじゃないかい!
「之」は日本語的で中国語なら「天空的城」だけど、敢えて「之」を使うのが最近の台湾流オシャレみたいだ。
1Fの店内に入ってみれば、前回はんちゃんと来たのを思い出した。
小さなお土産売り場があって、その奥にはオシャレなケーキも提供するオシャレなカフェコーナーがある。
店員達は日本のように「うみうしむすめ」や「サンディ」、「ドロヌーバー」みたいなのじゃなくて、清楚でとっても品のある若い女性達ばかりだ。
食事ができるかどうか聞いたら、山間の展望が広がるオープンテラスに案内された。
大きな樹木があり、木立が日射しを遮り山間の涼しい風が流れ込み、何よりも贅沢な一時だった。
食事はコースで1,000円ぐらいだから台湾では高目だ。
メインのチョイスは訳してもらったけど意味が分からないのと水餃子のコースの2つ。
スープなども出たが、いずれも日本でいう健康食的精進料理風で雰囲気に合っているしとても美味かった。
ただ客は私達だけだったので、食事コーナーは高すぎるのとオシャレ過ぎるのかな?九份へ行ったらまた寄ってみたい場所である。
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