淡水
朝早くから叩き起こされて「とーちゃん、出かけよー!」、という性格の娘じゃなくて良かったと思う。
6時過ぎ、私の方が先に目覚める。娘がいるから仕方なく窓を開けて目覚めのプカァ〜。真下に「青葉」が見えた。再び寝て8時過ぎ起床・・娘、まだ寝ているよ。
朝食を食べて戻ってきたのが9時過ぎ。ノートを開いてメールチェックなどをしていると後ろで「とーちゃん、今日は何処へゆくの?何時ごろ行く?」。振り向いたら娘はベッドに入ってファッション雑誌を読んでいた。出かける気があるのか?
ツアーなら2番目の観光地を巡っているだろう10時にやっと出発。根本的に中島家はグータラだ。
目指すは前回行った淡水へ。捷運MRTでピューっと30分、近いね。
駅前からの商店街通りを入ると楊桃汁があった。「娘、ちょっと飲んでみるか?」、「まぁまぁかな・・」、うげげーっ、じゃなくてナイスだ。
揚げ団子と揚げウズラの玉子を買って食べながら娘の目指す店へ。
途中パンの香りが漂ってきた。クロワッサンの形が牛の角ににているので三峡のパン屋が「牛角」と名付けて有名になった、とは聞いていたけど淡水にもそれがあった。
1個53円(20元)、娘曰く、甘味があってとても美味い、とのこと。
娘が店内で物色している時は表で一服。
私も淡水は2年振りだけど、時折り川沿いからの涼しい風が吹いてきたりして、やっぱ淡水は良い街だなぁ、なんてもの思いにふけっていると「とーちゃん、とーちゃん、ちょっと来て!」、まだタバコ半分しか吸っていないんだけどな。
2時過ぎ、一通り買い物をしまくって先ほどの楊桃汁の屋台辺りに戻ってくれば、ホットドッグがあった。ちゃんと「熱狗」と記されていた。
台湾のホットドッグって中のソーセージが甘いしカラシも甘いし・・でも少し腹に入れておこうと先に娘に食べさせたら「とーちゃん、これ、美味いよ!」、え、と思って食べたら、あ、確かに日本のと同じ味だ。甘いホットドッグって台中だけなんだろうか?
おばちゃんが「娘さんかい?お父さんとそっくりだねぇ、見てすぐ分かるよ」、そー言えば、昨日舞衣ホテルの支配人にも同じことを言われたのを思い出した。
「そうそう、おばちゃん、英専路という場所を知っている?服とかがたくさん売っていて若者が集まる賑やかな通り、と聞いたんだけど」。
「この近くですぐだよ、でも今時分は食べ物屋とかが多く、服とかはそうねぇ、だいたい5時過ぎぐらいから出始めるから、一度ホテルとかに戻って休んでから出直すのが良いよ」。
それじゃ、英専路は取り敢えず諦めて、お初、台湾の原宿と呼ばれている「西門町」へ行くか!
捷運MRTで戻るが今度は台北駅で板南線に乗り換えて1つ目。
着いてみればお洒落なお店がたくさんあって若者たちが集まっているまさに台湾の渋谷だ。
ふと目の前に回転寿司の看板があった。台湾に着いた時点から日本食シックな娘は「あ、寿司いいなぁ。とーちゃん、台湾の回転寿司って美味いの?」。
良く見ると「爭鮮迴轉壽司」、なーんだ、台中で良く食べていた店じゃない。全国展開しているようだ。
「台中で良く食べていたけど、醤油、ワサビ、お茶など全部純日本で、小僧寿しとかスーパーの寿司と同じくらいかな。だけど外国で食べると何よりも一番美味しいよ」
「なら、ここの回転寿司食べようよ、絶対に。今、行こう〜」
小さな写真入りのメニューもあるから、指をさしてこれとこれ、で済む。1皿80円(30元)。
娘曰く「いや、美味しかったよ、がってん寿司より上かもしれない・・」、ホントかよ〜。
心も満たされて外に出てみれば、おお、サイゼリアがあった。メニューを見たら、ワインがあるじゃないか!いざとなったら西門町のサイゼリアが緊急避難場所になりそうだ。
渋谷と同様、若者の集まる場所で若者向けのお店が沢山ある西門町だけど、娘曰く、確かに淡水や士林よりもいろいろな服などが沢山売っているけど、値段が日本と同じ、らしい。それじゃ西門町で買っても意味ないねぇ。
淡水で買った服などの荷物もあるので取り敢えずホテルに向かう。
この時期の台湾は毎日スコールなのだろうか、ホテル手前30mで土砂降りになってかろうじてセーフ。16時戻り。
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