剥皮寮
少しは観光しようということでダラダラせず9時過ぎにホテルを出た。
一昨日から何回捷運MRTに乗ったのだろうか、二人とも悠遊カードを使い切って再チャージし、すっかり中山駅に馴染んでしまった。
捷運MRTに乗れば一人でホテルまで戻れるようにいろいろ教えた。
地下にある中山駅は改札口は1つだけど出口がいろいろあるので、少し前にあるセブンイレブンに向かい、左に行くとアップルショップ、右に行くと三光三越デパートの方とかetc。
淡水線中山駅は南京西路沿いだけど、私のイメージだとその先にある中山北路の交差点が中山の中心風に思えてしまう。娘は、その角にある「玉山銀行」をポイントとして覚えたみたいだ。
タマヤマ銀行って言うから最初何だか分からなかった。
「昔は新高山と呼ばれ、ニイタカヤマノボレが真珠湾攻撃の暗号文で・・」
「真珠湾って何?」
中学二年の社会じゃまだ習わないようだ。
剥皮寮(Baopiliao)に行ってみた。
捷運MRTの龍山寺駅から徒歩5分、日本統治時代のレンガ造りの家屋を改修し最近できた名所的歴史資料館エリア。
半分は入り口のある資料館だけど、片方はフリースペースエリア。
2ヶ月前はまだ建築中のが多く雰囲気的にいろいろなお店が入るのか、と思っていたら、建物はかなりでき上がってはいたけど、中は資料館またはアートギャラリーになっていた。観光名所とかではなく社会教育振興に拠るところなのだろう。
ちょうど2010年に公開された台湾映画「モンガに散る」は、この辺が舞台になっているようで剥皮寮内にもそのセットの一部が展示してあり、観光客が少ない変わりに小学校や幼稚園からの可愛い見学者が多かった。
取り敢えず、龍山駅まで戻ったところで娘が「カメラがない・・」。
「最後に撮ったのを思い出せ!」
「あぁ、もしかしたら資料館にあった大きなソロバンをいじっている時に横に置いたかも・・」。
戻って受付の人に「済みません〜、デジタルカメラ置き忘れてしまったのですが・・」
「あ〜、ありますよ、ちょっと待っててね・・」
「いや、先に私に見せないで。カメラはコンパクトデジカメで色は白、ケースもあればそれも白です(アイボリーの中国語を知らなかった)」
「あ、はいはい、これですね」
「そうそう、これです、ありがとうござます!」
「じゃ、ここにサインしてください」
娘がカメラをチェックしていて「あ、誰かが一枚撮っている〜」
「届けてくれた人の親切カットだよ〜」。
再び龍山寺駅に戻ったところで「とーちゃん、昼飯はまた西門町の回転寿司へ行こうよ」。
また行くのかぁ?でも、その辺で訳の分からないのを食べるよりは良いかも。あそこの争鮮回転寿司は嫌いじゃないし。
また怪しげな外国人親子が来たよ〜、なんて思われるのを覚悟して西門町へ。
座ったらおねーさんがやって来て腰をかがめながら何かをいろいろ言うのだが、この時ばかりは私には何を言っているのか全く聞き取れなかった。雰囲気から「ご注文は?」ではない。
日本の回転寿司屋だと最初どういうことを言われるのだろうか?を想像するも、考えもつかない。もしかして台湾でこの日は特別な日で外国人は入ってはいけない、またはヒゲの人はダメとか?
仕方がないから「私たちはここに座って注文するのはいけないことですか?」
心まで満腹感になった後は、もう一つの買い物ポイントの台北駅地下街、そしてお茶を買いに行く。
クーラーの効いた地下街が台北駅〜中山駅〜雙連駅まで続く。残念ながら洋服屋ではなく書店が多かった。さすがに歩き疲れたので一駅だけど捷運MRTに乗って民権西路駅まで行く。
いつもの林華泰茶行までテクテク15分。1斤(600g)、1,000円(400元) のジャスミン茶を4斤買う。
お土産にウーロン茶も買ったのだけど、同じ1斤でも大きさが違っていた。葉の種類なのかウーロン茶の方がかさばる、とのこと。なるほど。
この林華泰茶行の前にバス停があり、中山の林森北路まで行くのは分かっているのだけど、何番だかいつも調べるのを忘れてしまう。今後の課題の一つだ。
確かに台北は暑いのだけど、なんとなく東京の方が暑く感じるのは台北は何処かしら風があり熱風の淀みが東京より少ないからだと思った。
それでも、さんざん歩き回された後に3kgのお茶を持って炎天下を歩くのは辛く、オープンカフェテリアで休憩。
と、いうと聞こえが良いが店先に学園祭の模擬店みたいな簡易カウンターがあって、そこで注文して道端のテーブルに座って飲むスタイル。でも風があって気持ちが良い。デカいカップ(それでも小カップ)のウーロン茶が66円(25元)。台中なら10〜15元、台北は都会なんだなぁ。
ホテルに戻って小休憩。
夕方から台湾に来た目的である服を買うのと、もう一つの「恋人との再会」の約束がある。前回の海水浴で一緒に行った台北在住の友人はんちゃんの飼っているラブラドールの「グレポン」だ。犬かよ〜?
台北駅地下街がスカだったので、じゃ、早めに出て反対側の地下街に行こうか!