グレポン
台北駅の反対側の地下街に行ってみれば、確かに娘の好きそうな夜市風のお店が沢山あり、前回来た時の見覚えのある店が何軒かあった。
再び娘は狂喜乱舞であちこちのお店に突入〜。地下街だからタバコは吸えないけど小一時間なので我慢できる。
あれやこれや買って、さぁ出かけようか、という時に、マツキヨみたいな薬局の店先で娘が立ち止まり「おおぉ、ワレテキビレイ日記だ!」。
パッケージの字を見たら「我的美麗日記」。
台湾製の美容洗顔パックのようで、コンビニだと4パックで530円(200元)、こちらだと10パックで800円(300元)。
娘によると、日本では売っていないけれど日本のネット口コミでは大人気らしい。
メモ用紙を持ったおばちゃんがやってきて何かを探している。日本語を喋っているので聞けば、日本にいる娘に頼まれての買い物らしい。それは同じく「ワレテキビレイ日記」。
タクシーに乗ってはんちゃん家へ。
近くに幼稚園があって娘はそれを覚えていたようだ。呼び鈴を押してドアが開けばグレポンが出迎えてくれた。2年振りの再会でツーショット。
盲導犬の訓練を受けているのでおとなしい。そろそろ平均寿命に入ってきているとのことだけど私には良く分からない。来年は受験で無理なので少なくとも再来年まで元気だと良いね、グレポン。
宅配ビザをとって部屋で食事する。それだとずっとグレポンといられる、という娘の案を却下し三重市の夜市に行く。グレポンはお留守番。
夜市内でサーロンステーキを食べる。
店の雰囲気は近所のそば屋でカツ丼を食べる感じだけど、スープとポタージュ、フリードリンクが付いて400円(150元)はめちゃくちゃ安いと思わせる味だった。台湾でステーキ、なかなか良いかも。
私からすれば台湾の夜市はどこに行っても同じだ。もっとも日本の市も似たようなもんだけど。
ただ娘にとっては士林夜市の次にフィットしたのが三重の夜市だったようで、あっちこっち寄ってはいろいろ服などを買っている。ま、娘が喜んでいるのならそれで良いのだけど。
短期間にしろ市井の香り一杯の夜市ばかり歩いていたので、あの台湾独特の薬草みたいな臭い、そして臭豆腐の臭いなどにも慣れてしまったようだ。
何故か台湾のセブンイレブンには必ず置いてある強い香りの煮玉子(茶蛋)の臭いだけは、娘は最初から大丈夫だそうだ。これからはいつでも一緒に台湾に行けるぞ!
タクシーではんちゃん家の近くまで戻り喫茶店に入る。
ビールがあったので注文すると瓶ビールとジョッキを持ってきた。え?なんとジョッキにはたっぷりの氷が入っていた。初めて氷入りのビールを飲んだ。ホッピーっぽい。
3本ぐらい飲みホロ酔い気分でバスに乗り二人とも悠遊カードでピピッ、台北の夜景を見ながらホテルへ。
翌日は14時半ぐらいの飛行機なので少なくとも中山を11時ぐらいのバスに乗らなければならない。
それまでの時間はたっぷりあるのだが、娘の好む店などに行って買って戻ってくる時間はない中途半端さだ。
「中正記念堂とかに行く?」
「えー、白い建物のある広い所でしょ、歩くの嫌だなぁ」
「だよね〜」
結局ホテルでダラダラ・・・。
台湾の印象としては、やはりバイク(スクーター)の多さで、自転車なんて皆無に等しく、信号待ちのバイクの多さは、まさに暴走族風だ。最初はその多さに娘もびっくり。帰りのバスから記念にと、娘があわや置き忘れるところだったコンデジでパシャリ。
家族で、またはカミさんと二人で、というのはあるけれど、子供と父親だけの旅行というのはなかなか珍しく、逆に貴重な体験をしたのではないかと思う。過去の台湾旅行の中では一番疲れたけど。
気付いたら自分の土産というのを一つも買っていなかった。
家族用にはお茶と、そして士林夜市で見つけた箸。18膳で170円(65元)って値段になっていないよ〜。
わが家では、みそ汁の碗以外、マイ食器というのがそれほど決まっておらず、それぞれ適当なのを使っているのでこういう箸は便利だ。
「生地 鉄木 仕上」と記されているからそれなりの塗りなのだろうが、この帯シールがなかなか剥がせず糊が残ってしまう。1本ずつシンナーで除去。剥がしやすい帯シールだと日本のように高くなってしまうのかも。
自分の土産が一つもないのも寂しいよな、と空港のお店を物色。それでも何回も来ているので、良いと思うモノはたいてい買っている。こういうのも海外旅行ではちと寂しい。
書店で探したのが「真是瞎了我的狗眼 (一見你就笑)」。
一見你就笑は「読んだらすぐ笑う」だけど、その前のは意味不明。「本当に私の犬目は悪くなった」・・???
いろいろシリーズになっているジョーク集。それぞれが短いので私のレベルなら辞書片手に読めるかもしれない。
530円(200元/NT$)。中国の簡体文字は横書きだけど、台湾の繁體文字のは日本と同様縦書きだ。
これを読み終えたらまた台湾へ、というのも良いかもしれない。
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