國父紀念館
中国からの団体ツアーがOKとなった後、昨年2010年には14日間とか以内なら個人旅行も良くなった台湾。
外国人が一番多く訪れる台北の観光地が故宮博物院とかだったのが、その所為か國父紀念館が一番になった。国父、つまり孫文だからどちらにとっても国父である。
時代が時代なのでそれほど遺品とかが多くはないけれど、服や愛用文具日常品などが幾つか展示してあり、1時間ごとの衛兵交代セレモニーも見ることができた。
マスターは「なんでこういう素晴らしい場所が無料なんだ?また、衛兵達の儀式も凄いなぁ」。
中国はたいていこういうの人の集まる場所は有料で、展示や説明なども客観的ではないところもあるとのこと・・ふーん。
「マスター、繁體文字は読めるの?」
「日本語と似ているのもあるのでだいたい分かりますよ〜」
私も國父紀念館は初めてだ。
面白い展示があった。服を選びカメラの前に立って撮ると、その画像を指定したメルアドに転送してくれるやつ。
ディスプレー上、顔の空いた箇所に自分の顔が入るように体を動かして調整するのがなかなか難しい。カメラがプレートの横にあるからだ。
帰国後、ちゃんと転送されていた。思いっきり変だけど、これはこれで思い出として楽しい。
國父紀念館、結構マスターが気に入っていたようなので「中正紀念堂もあるよ」、中国共産党とは敵対する蒋介石の紀念堂だ。
予想外に「良いですねー、是非行きましょう」
マスターは運が良い、行ってみたらまた衛兵交代セレモニーをやっていた。
台北で衛兵交代があるのは、忠烈祠を加えて3つ。それぞれ微妙に方法が違うのが面白い。14時に國父紀念館で始まり、15時に中正紀念堂を見たので、おそらく時報ごとに行われるようだ。
1階の蒋介石資料館は展示が変わっていて、専用車のキャデラックが増えて2台展示されていたり、他展示品や順番が変わっていた。
前述のマスターの言葉と國父紀念館、中正紀念堂、国軍歴史文物館などを見て初めて感じたのは、それぞれ客観的な展示形態になっていることだ。
中国の瀋陽の九一八事変歴史博物館や旅順などを見ると、恥・卑劣・残忍などの主観的表現が散見し、歴史博物館とかいうよりも共産党のプロパガンダ展示場の印象をぬぐいきれなかった。そして台湾の記念堂においては、蒋介石国民党からすれば敵対する共産党への主観的な表現は、少なくとも私には見いだすことができなかった。
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