服を着替えるのは夢 わずかな食事を取るのは夢 地下鉄のホームに立つのは夢 ベッドで眠るのは生活
愛する者が傍に入って来た時 私の夢は変わった 愛する者の腹に耳を当てて 確かな生物の音を聴くのは夢 ふたりに似ている男の子が 壁際で笑っているのは不安 夜明け前にまだ蒼ざめたコスモスの群れを 窓越しにみつめるのは わずかに残された生活