■ 卒業論文
論題は、陳独秀の思想の変容についてだった。
陳独秀の活動については浅く知っていたぐらいだけど他になかったので、これをテーマにしようと、陳独秀関連の本をメルカリなどから中古4冊を購入し、読み終えたところで、最初の「論文テーマ予備調査」を提出した。
当然、落としドコロの「終わりに(結論)」は定まっていないので、たくさん関連書籍を読めば、自然とそれも浮き上がってくるでしょ、という安易な考えであった。
「論文テーマ予備調査」にて担当教員が決まったので、論題は不動としてその4冊を精読するために再読し続けた。ちょっと読んだだけじゃ頭に入らないですねぇ、大型のテキスト履修のように読むとねぇ。併せて関連する書籍を広く探し、中古をゲット。この手の書籍って結構高いのでね。
論文用の書籍って、草稿から清書許可まで何回も読んで何回も取り出してチェックしたりするので、その期間は、図書館の貸し出し期間を大幅に上回りまくるので、図書館で借りるのは私の場合、無理だった。
次に提出する「研究計画書」には、論文目次の欄などがあって、うひょー。こんな目次が記せたらすぐにでも草稿を書き始められるよ、だが、この辺は適当で良いみたい。
「研究計画書」を整えて提出すると、その清書許可が下りる。
ここから草稿を書き始め、まとまったらその都度提出し、担当教員からのフィードバック(たいていツッコミ)を受けながら「論文清書許可」が出るまでこれを繰り返すと。この論文を加筆訂正するのがまた一苦労で大変だけど、この時点になってくると、それも軽い苦労をしながらできるようになってくるのが不思議だ。
ところで論題は「研究計画書」の提出の辺りで、大学側に登録されるが、論題の内容が思いっきりズレていなければ、その論題の変更は、清書許可が下りる前まだならOKなようだ。例えば、「徳川家康の関ヶ原の戦いの戦略への考察」が、「徳川家康の関ヶ原の戦い開戦前の戦術」とかなら良いと思うが、「徳川家康の大阪の陣の戦略への考察」や「石田光成の関ヶ原の戦いの戦略について」とかだとNGかと思われる。
最初の関連4冊の他に、草稿を書き始めると当然より他の史料等をあたることになるのだが(知りたい情報がその4冊では全然足りなくなってしまうから)、いずれも図書館の貸し出し期間を超えまくる使用期間となるので、ひたすら中古を探し求めた。書籍購入は授業料として捉え、今回の書籍購入総額は、3万円ぐらいだった。
また、中国語サイトから関連する論文や学会が出している論文、そして影印本のコピーなどの作業も多かった。
このような史料情報を読みすすめてゆくと、当然最初の4冊からの論題も変わってくるのも当然で、3回目で清書許可が出た時には、その論題も本文に則して少し変わった。
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