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贅沢な床展 vol.6

2010年4月1日〜7日
アイデムフォトギャラリー「シリウス」

■ 参加者:
三栖幸生 梅津基世人
江田康夫 江水 豊
落合永子 杉明日香
田村 博 すずき隆行
中島 健 峯岸三奈子
原田裕之 安部 誠
山崎純子山崎弘義
加瀬晴美 山下洋一郎
内田京子 

 「贅沢な床」は1991年4月、新しい写真状況のショーケースとして京橋にて開催された。
 あれから、約20年、本展で6回を数えることとなった。その20年で写真の状況はだいぶ変わった気がする。
 焦点を持たない多極化した状態から、すべての極が不規則に絡み合うリゾーム状態と変容し続けてきた。それらはポストモダン的な思考的な変遷だった。  現在の写真状況は思想的問題を超えてテクノロジーの問題の影響下にある。
 ケミカルからデジタルへの移行という。(1991年は世界初のデジタル一眼レフ「Kodak Professional Digital Camera System」が市場に投入された年)1回目の展示は8X10、4X5、ブローニー、35mm、トイカメラなどのフィルムカメラのみであったが、フィルム・印画紙・カメラメーカーの銀塩からの撤退や縮小、それに対しデジタル画像技術の発展によりケミカルからデジタルへと作品も変化してきた。
 デジタルが席捲している今、ケミカルとデジタルという二項対立を超え写真というメディアの本質が問われている。
 本展は、グラフジャーナリズム、コマーシャル、営業写真などのカメラマン、ギャラリスト、ラボマン、教師、公務員など多様な職業を持つ18人の多様な表現、手法により写真というメディアの本質を考える、現在の写真状況のショーケースである。


アイデムフォトギャラリー「シリウス」アイデムフォトギャラリー「シリウス」
アイデムフォトギャラリー「シリウス」
 「贅沢な床5」展から1年半ぶりの開催です。
 新規参加の人が三人加わり、少しバリエーションが広がりました。いつもモノクロの人がカラーだとか、その逆もあり変化も見られますが、毎度おなじみの人もいて、二極化している感じですね。
 全体に少しおとなしく自己主張が少なかったような気がします。

アイデムフォトギャラリー「シリウス」

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峯岸三奈子【峯岸三奈子】 「Sedona II」
 ネイティブアメリカンに伝わる、心と体と魂を浄化する儀式の一つ『スウェットロッジ』
 今日の満月は太陽が裏に重なる9年に1度の特別な日。
 ネイティブアメリカン・ラコタ族のバーノン氏による儀式についての話と歌を聞く。彼の穏やかな中にも力強いsoulを感じ何故か涙が止まらない。
 半円球ドームの中に熱石(Grand Father )を運び入れセージで清め水を注ぐ。蒸気が舞い上がる中、歌う・力強く咳払いし体の中の悪いものを吐き出す・祈る・感謝・分かち合う・全てのものとつながり合う・・・「今日祈ったことはGrand Father が全てを受け入れ浄化してくれた。
 自分がロッジ(母なる大地の子宮)から出るということは陣痛の苦しみから赤ちゃんがこの世に生まれることと同じこと。つまり新しい自分に生まれ変わることである。」 青闇に輝く今宵の満月。月のクレーターがこちらではバッファローに見えるという。清々しい空気に包まれ気持ちが前向きになった。
  江田康夫【江田康夫】 「東京生物コレクション」
前々回の作品でシャッターを押した数が三回、前回の作品でシャッターを押した数がゼロだったので、反省して今回は少しがんばりました。撮影快調、ただいま制作中です。
 
落合永子【落合 永子】 「変 様」
いくつもの時代をへた形見の帯や着物たち、それらのさまざまな古布が小袋にへんようし、ひとつひとつのものがたりがふたたびはじまる
 
山崎弘義【山崎 弘義】 「その後」
十年余、東京でのストリート・スナップを撮影してきたが、現在は自宅周辺へ興味を移している。1月のシリウスでの個展に続き、越谷第二弾を撮影中です。
 
中島健【中島 健】 「台中食堂」
Fujica FinePix f40fd
 
江水豊【江水 豊】
コンクリートネイチャーというタイトルで80年代から撮影をしています。見慣れた都市も少し絞りを絞り込んで見てみると、いつもとは随分違った光景が見えて来ます。ほんの少しの事なのですが・・・。
 
山崎純子 【山崎 純子】 「群葉」
フォトグラムによる制作。白い印画紙に描かれた黒の諧調はものとものの間に広がる空間の形態である。そのものとものの間に注目してみたいと思う。
 
山下洋一郎【山下 洋一郎】 「NYストリート」
この写真はN.Y マンハッタン58Wストレートで見かけた風景です、今回はブルックリンとマンハッタンでのスナップです。
 
内田京子【内田 京子】 「鐘ヶ淵通り」
 
杉明日香【杉 明日香】 「「森へ 〜光る〜」」
森の声を聴きながら、辿りついた場所
 
加瀬晴美【加瀬 晴美】 「光のありか」
我が家の小さな庭に、壁を塗り替えるためにビニールシートが張られていた。すると美しい光の映像がたち現れた。
 
田村博【田村 博】 「雑景」2009-2010
雑景と言うタイトルでずっと写真を撮って来ました。今回は少しいつもよりアップの写真を集めてみました。相変わらず、撮影場所はいつもの浅草だったり横浜だったりなんですけれども、少しは目先が違うかもしれないと思います・・。
 
原田裕之【原田 裕之】
「贅沢な床5から6の間で・・・」
 カメラ趣味も5年目になります。相変わらず、楽しみ悩みながら場数だけ踏んでいます。前回に引き続き今回3度目の出展をさせて頂きますが、その'08年9月から'10年3月まで18ヶ月間の一部です。これを機会に諸先輩方々のご教示が頂ければありがたいです。

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