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贅沢な床展 vol.8

2013年6月20日〜26日
アイデムフォトギャラリー「シリウス」

■ 参加者:
安部  誠 市川 恵美
内田 京子 梅津基世人
大塚  勉 大塚 広昭
落合 永子 加瀬 晴美
後藤 元洋 柴田秀一郎
杉 明日香 すずき隆行
田村  博中島  健
原田 裕之 平賀  淳
三栖 幸生 山崎 弘義
山崎 純子 山下洋一郎
追悼展示:吉村  朗

 「贅沢な床」は1991年4月、新しい写真状況のショーケースとして京橋にて開催された。
 それから13年後の2004年に会場をシリウスに移し「贅沢な床2」展を開催。その後約1年毎に展示を繰り返し、一昨年12月に7回目を迎えた。その間の写真状況は、ポストモダンの影響やデジタル画像技術の発展など、焦点を持たない多極化した状態から、すべての極が不規則に絡み合うという状況に変遷している。そんな写真状況の現在進行形の展覧会である。

 今回は2012年6月に急逝された吉村朗氏の追悼展という意味合いも含んでいます。 「贅沢な床」展は彼の発案で始動し、2004年の再始動の際にも尽力しており、この展覧会に対して一方ならぬ思いを持っていました。毎回必ず展示に参加するのではなく、ある距離を置きながら色々と意見を述べていました。彼が生きていたらこの写真状況にどう対応していただろうか? 志半ばにして遠いところに旅立たれてしまったのが残念でなりません。


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< 各作品:click 展示作品 >
安部誠【安部 誠】 「ある酒場にて」
とある街のとある酒場
人は出会い、別れていく
そしてそこに残るのは…
  市川恵美【市川 恵美】 「うらうへ」
内田京子【内田 京子】 「Untitled」
 
梅津基世人【梅津 基世人】 「客愁 2」
 旅先で、ほんのひと時だけすれ違う動物たち。
 語りかけて語りかけてやっと応えてくれた時、また、心の声が聴こえてきた時、その一瞬だけ時間と空間と心が一体になれたと感じる。
 そんな出会いが欲しくて、語りかけてくれる声を聴きたくて、また旅に出てしまう。
 
大塚勉【大塚 勉】 「記憶のすみか」
 古くなった写真の表面に現れる銀を泥に入れる事によって意図的に印画紙上に銀を浮かびあがらせた作品で、主にアルバムの写真を中心に構成してます。
 
大塚広昭【大塚 広昭】
 
落合永子 【落合 永子】 「月 桃」
 月桃の緑葉は亜熱帯の光をあびて乱舞しているのです。
 
加瀬晴美【加瀬 晴美】 「歩道橋」
 都市の一部である歩道橋は、絶え間なく人が行き交う。
 工事の為のシートが掛けられると、光が立ち上がった。
 
後藤元洋【後藤 元洋】
 
柴田秀一郎【柴田 秀一郎】「震災前の海岸線」
 写真は今・現在だけしか撮影できない。過去もまた、未来も撮れない。これは、写真の常識である。このことを知ってはいたが、あの震災で、思い知った。
 何回も通っていたのに、当たり前の風景だったので、撮影していなかった。とても自分がはがゆい。「復興への思いを込めて!」
 
杉明日香【杉 明日香】 「米」
 伝統的なご飯の友にお米のフォトグラム。そろそろ吉村さんも食べたがっているんじゃないかなあ。
 
すずき隆行【すずき 隆行】
 
田村博【田村 博】 「雑 景」
 「雑景」のタイトルでずっと写真を撮っています。カメラが色々変わりましたが、撮影の気分と言うかスタイルはあまり変わっていない気がします。
 今回は今年撮った写真です。何気ない日常の町の人々の様子をお楽しみ下さい。
 
中島健【中島 健】 「野 柳」
 写真展「曇天台北」では何回か訪れた台湾北部にある奇怪岩の名所「野柳」に15年振りに立ち寄った。
 撮った場所などは覚えていたのだが、環境保全による立ち入り制限区域が増えていて、同じようなアングルから写真を撮ることができなかった。
 
原田裕之【原田 裕之】
「贅沢な床7から8の間で・・・」
 カメラ趣味も7年目を越えました。相変わらず楽しみ悩みながら場数だけ踏んでいます。
 前回に引き続き今回5度目の出展をさせて頂きますが、その2011年12月から2013年5月まで18ヶ月間の撮影の一部です。
 これを機会に諸先輩方々のご教示が頂ければありがたいです。
 
平賀淳 【平賀 淳】 「此 岸」
 2012年GRD3で撮った作品です。
 日常と非日常の境目を意識したものです。
 
三栖幸生 【三栖 幸生】 「鶴巻温泉駅」
 小田急線鶴巻温泉駅近くの病院に父が転院した。毎日病院に通うことが日課となった。病室の中だけが撮影場所だった。わずかな時間を作り駅周辺を歩いた。繁華だった商店街は悲しいほど廃れていた。時代の推移を空しく感じた 。
 
山崎弘義【山崎 弘義】 「門司港から」
 吉村朗さんの作品調査のために4月下旬に2日間、門司港に滞在した。時間は短かったが、ここが彼の生地であり、彼が長らく目にしていた風景と思うとある種の感慨が湧いてきた。
 
山崎純子【山崎 純子】
 
山下洋一郎【山下 洋一郎】 「イタリア光景」
 ベネツィアから西に延びる道沿いに点在する町ヴェローナ、ブレーシア、アオスタでの光景です。
 
吉村  朗【吉村  朗】:追悼展示
 都市スナップや歴史的事象を追った作品を発表して注目を集めた。写真展に「現代写真の動向AnotherReality」、「現代写真の母型1999 Ⅳ鈴木理策/ 吉村朗」、「現代写真の動向outer⇄inter」 などがある。1991年には日本カメラ誌で「街路迷走」を1年間連載、写真集に「SPIN MOLE UNIT No.9」(1999年)。
 今回ご遺族のご協力により、ご自宅に保管されていた写真の中から、「分水嶺」、「審判」を一部を展示させていただきます。

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