台湾短期留学滞在記
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【 鹿港のバス 】 2009.12.6 21:03

 台中の近くにある鹿港(ルーグァン)、お寺がたくさんあって台湾観光名所では有名らしい。
 15年くらい前に行ったきりのその鹿港に初チャレンジの一人で行ってみた。

 8時30分、調べておいた近くの台中駅行きのバス停で待つ。
 本数の少ない路線なのか、タバコ2本吸っても30分待っても来ない・・仕方なく近くの繁華街通りまで歩いてゆく。
 デパート前のバス停に着いたらいきなりバスが来た。「●×← → 台中駅」と記されているけど、反対方向の●×へ行っちまったら大変なので駅に行くかどうかを運転手に確認して乗る。56円。
 便利なパスモみたいなのがあるけど、日本でも持ったことないので台湾でもニコニコ現金払い。

 台中から鹿港までのバスはある。
 あるのだけどいろいろな会社が運行しているので駅周辺にあってもその発着所がバラバラ・・あらかじめ知人の台湾人に聞いてみると「う〜ん、駅に行って聞いてみたら?」。無理だっつーの、んなの。

 鹿港に一番近い鉄道の駅は「彰化駅」というところなので、そこまで汽車で行った。
 この辺は何とか言えるようになった「到彰化車站一件票(彰化までの切符を1枚)」「幾點開車?幾月台?(出発は何時で、何番線から?)」
 駅員さん「10時39分、セカンドプラットフォーム〜」と日英取り混ぜて返答。
 15分ぐらいの「世界の車窓から」だけど、在来線なのでアナウンスが全くないので、駅に停まるたびに次の駅をチェック!なかなか緊張する。

 彰化駅の広場の先にバス駅があり「鹿港」と記された豪華なバスが止まっていてみんなが乗り込もうとしている。
 慌てて奥の販売機へ行きチケットを買って戻ったらバスは行ってしまわれていた。とほほ。
 隣にいた運転手風の人にチケットを見せて「鹿港行きのバスはここで良いの?」と言ったらオンボロバスを指して「このバスが行くから乗りな」。

 もしかしたら遠い昔の日本で走っていたバスじゃないか?というような、かなーりアンティックな路線バス風。
 客は誰もいない貸し切り状態。
 上側の窓は古いカレンダーで一面テープで目張りしてあって簡易日差しよけ。車内は中国語吹き替えの日本の演歌がガンガンに流れている。
 市街地を抜けたらハイジャックされたバスのようにスピードが上がった。
 サスペンションはヘタりまくり、まるでジープに乗っているような快適さなので、ガンガンに流れていた演歌があまり聞こえなくなった。

 目の前にトロトロと走っている軽トラックを追い越した。抜くか、バスが普通〜?
 鹿港市街地に入ったら中学生ぐらいの子供2人が乗ってきて、運転手とずっと話をしていた。
 途中乗用車を含め3回追い越し30分後に鹿港に着いた。

 バス停ではなく操車場みたいなところで乗客3人は降りた。
 降りようとしたら運転手が何か私に話しかけ、その中学生も訳知りの顔をしている。当然言っている言葉は分からない。
 どうやら運転手がその子供たちに私を鹿港のメインスポットへ案内するように頼んだらしい。日本だと確実にあり得ないのだけど、こういうところ台湾人は親切だなぁ。うるうる。

 案内してくれる子供たちに「你們住不住鹿港?(鹿港に住んでいるの?)」
 「???」
 通じないぞ。でもいくらなんでも多少発音とかがズレていてもこのくらいは通じるのでは?
 それでも、なんとかちょこちょこ通じたりもして、お姉さんは中学3年生、弟は小学校6年生。
 旧商店街みたいな「鹿港老街」の入り口のところを教えてもらって彼女達と別れた。写真をパシャリ。

 帰りのことはあまり考えていなかったけど、さて帰えろうとした時、バス停が分からなかった。
 道路には「彰化行」「台中行」と記されたバスがそれなりに走っている。ここもバス営業所を探さないとならないのか。
 まだ時間があったのでブラブラ歩いていたら警察署があったので聞いてみた。
 受付の警察官が私を署内の奥に連れて行く・・「あれ、連行されてしまう。何か悪いことした、オレ?路上でタバコは吸ったけど携帯灰皿に入れたよ。境内で吸ったのがいけなかったのか、あれ、なんでそれを知っているのだろうか?」、ドキドキ・・。隣の消防署で聞けば良かったか。
 ここで走って逃げると捕まりそうなので、そのまま成り行きに任せて付いてゆくと裏門に出た。釈放された時の気分ってこんな感じだろう。
 また裏の道を歩きちょっと行ったところでその警察官が「この道をまっすぐ行くと右側に駅があるよ」。
 なーんだ、とっても親切な警察官だったのね。
 言葉が喋れないというのは変な妄想にかられるもんだ。

 行ってみれば先ほど降りた操車場の隣にあった。
 復路は台中駅までのが楽で良いな。
 14:30の彰化駅行きのバスは豪華なバスだった。14:35の台中行きのバスは往路と同じようなアンティックバス、嗚呼〜。
 乗った瞬間Zzzzzz、ふと目覚めて時計を見たら50分経っていて車窓から駅舎が見えたのでもう着いたんだ、と思ってよく見たらそれは彰化駅。
 うげ、なんで往路の倍ぐらいの時間がかかるんだ?
 そのまま一般国道をガツガツと飛ばして一路台中へ・・Zzzzz。
 ふと目覚めたら鹿港から1時間半、目の前に鉄橋が見え、そこをくぐろうとしていたので地図を見たら、もうすぐ台中駅。
 しばらく行くと駅方面には曲がらず、また鉄橋をくぐろうとしている。
 慌てて運転手に「台中駅に行きたいのだけど、このバスは行かないのか?」
 運転手は無言でスイッチを押し、ドアがプッシュ〜っと開いた。

 確かに「彰化駅行き」「台中行き」というのはあったが「台中駅行き」というのはなかった。
 私の感覚で言えば「台中行き」=「台中駅行き」だと思うのだけど、やっぱ外国、感覚が違うのだろう。
 あのまま寝ていれば、気付けばまた鹿港、あぶねぇあぶねぇ。

 買いたいものがあって例の電気デパートのnovaに行きたかったのだが駅から歩くのはダルい(距離でいうと池袋駅から椿山荘ぐらい)。
 バスから降りてふと見たら「←電子街」、行ってみたら小さな電気街通りで欲しいモノが簡単に買えた。ラッキ〜。
 が、さて、ここからホテルまでどうやって帰るか?
 歩くと30分(距離でいうと目白駅から椿山荘ぐらい)、タクシーだと280円(100元)、気合いを入れてバス停を探すも長距離のしか分からない。2,3人に聞いてみても????
 バスって、その路線を使っている人じゃないとなかなか分からないもんだ。

 仕方がないからテクテク歩いて帰る。
 今朝最初に乗ろうとしていたバス停のある交差点にやっとたどり着いたら、向こうから「台中駅行き」と記されたバスがやってきた。
 遅いんだよ、今ごろ来ても・・。



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