【列車でGo!】
瀋陽→大連は列車で行くコースになっていた。
滞在中、頻繁なる濃霧により飛行機の離着陸が不可能となり、旅程変更を余儀なくされた旅行客が沢山いたので、ケツが痛くなるくらいの4時間半の列車移動はラッキーだったのかもしれない。
中国の鉄道のインフラはまだ進んではおらず、駅舎工事中による仮設待合ホールだったとしても、ホーム内は時間が近づかないと入れないし、その入り口も狭くて少ないので、駅舎内一杯の群衆が一点に集中するような大混雑振りだった。
瀋陽北駅から出発し瀋陽駅を通って大連に行くのだけど、瀋陽北駅からの切符は瀋陽北駅からしか乗れず、日本のように途中の瀋陽駅からも乗れる、ということはない。
全席指定だけど空いていれば座れるし満席なら立席も可だけど値段は一緒。少人数なら可能だけど20人くらいの団体で通しの座席番号を予約するのは駅の窓口では不可能でそれ専用の旅行代理店に頼むらしい。
ホームの反対側に新幹線みたいな列車が停まっていた。
ツアー旅行なので古くさい車両の鈍行列車ではなく、この綺麗な車両のかと思っていたらガイドさんが「あれではなくこっちデス〜」。
え、これ?・・・日本で言うと旧式車両の在来線特急、スペインなら昔のタルゴだ。でも雰囲気があってなかなか良い。
かなり長くて20両ぐらいはあっただろうか。たくさんの人達が階段を登って列車に乗り込む。
白地に青と赤のラインの車両、凝ったデザインのプレート等、なかなかお洒落である。車両も4席対面式で中央には小さな台がある。
ガイドさんに聞いたら、この瀋陽〜大連の特別快速は1,000円(80元)だそうだ。
洗面所やトイレは綺麗だけど、懐かしの線路垂れ流しスタイルだ。
車窓から見える風景は限りなくトウモロコシ畑が4時間半も続き飽きまくる。車内は禁煙だけど通路には専用灰皿があって喫煙国中国万歳だ。
私達が座った対面は一般客で、マクドナルドを抱えたあんちゃんが座っていきなりiPad2を取り出した。
思わず「いいねぇ、iPad!中国だと幾ら?」、3,700人民元(46,600円)、おお、日本より安いぞ。
車内販売もあって調理人みたいな白い服を着たおっさんが「アイスクリン〜」。
駅弁を買おうと思ったが、地球の歩き方の写真では、それは箱ごと電子レンジでチンしただけのものだったのでご遠慮願った。台湾の排骨飯駅弁が懐かしい〜。
こういう公共の場所では中国人のマナーの悪さが目立つ、というのを見聞するが、今回の旅行ではそういうのは皆無だった。人口13億人もいるので比率から目立つ場合があるのかもしれない。
前のボックスで中国人男性4人がトランプをしていてその熱狂振りがややうるさい感じもしたが、後ろのボックスのおばちゃん4人組が話す声も同様にうるさく、振り向いてみたら同行ツアーの人達だった、うーむ。
体中がうんざりで満たされ過ぎた頃やっと着いた。1年振りの大連、いや懐かしい〜。
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