■ 振替リポート試験
上記、ブロック宿泊学習会後にポイント振替を申し込んだら、その振替リポート試験課題通知書が届いたのが、2013年11月25日。
「レポートの題目は出席講座の内容とは一致しない場合もある」とは聞いてはいたが、他学部の先輩とかに聞くと、「普段の勉強方法を教えてください」とかで、もう簡単なもんですよ〜、と言っていた。しかし届いたそれには「70年代後半から90年代後半までの中国文学の流れを簡単にまとめてください」と記されていた。中国学科は結構マジである。
400文字×2=800文字なので、いつものA4レポートの1枚で済むのだけど、内容からすると、とてもインターネットでちょちょっと調べて、とはいかず、仕方なく幾つか記されいてる参考資料から『新しい中国文学史』をアマゾンで買う。定価2,800円なので当然中古の780円の方をポチッ。本を一冊それなりに精読しなければならないのは変わらない。
恐怖の6000字暗唱の課目最終試験はないのだが、通常のテキスト履修のレポート3200文字×2の1/8(800文字)で済むと思いきや、逆に文字数が少な過ぎてまとめるのに一苦労した。
また、締切は12月20日必着。冬のスクーリングと重なっていてなかなか忙しい師走の時期になる。佛教大学、勉強させてくれるな〜(涙)。
■ 卒論(1)
後期からの編入学なので、10月から始まる3年生として入学し、その5ヶ月後の3月末日までに最初の「論文テーマ予備調査」を提出しなければならない。これを逃すと入学半年後でいきなり留年確定になる。
入ったばかりで履修届けやスクーリング申し込み方法、またテキスト履修の方法など全然分からぬままに通り過ぎる最初の5ヶ月で、いきなり最初の「論文テーマ予備調査」がやってくるのは、3年次編入生の大きなデメリットでもある。
でも最初の予備調査なので単に「古典の論語について」とか「文法の存現文について」ぐらいで良く、そのジャンルに沿った仮の指導教員が決まり、その後テーマを煮詰め、3ヶ月後の6月に「論語における孔子の師弟、子路の言について」とか「存現文の存在文と日本語について」とかにして、それに沿ってお勉強する。
そして、その3ヶ月後の最後の3年生の月である9月末日までに「研究計画書清書」と「論文題目届」を提出して、4年生になる10月に論文テーマが決まり、後はどしどし勉強して卒論草案を書き始めてね、になる。
私の場合、3年生の1年間でガツガツと必修課目のテキスト履修やスクーリングの9割を取りまくり、4年生、2度目の冬のスクーリングを終えて、1単位のみを残す状態にしたので、卒論草案にそれなりに集中できて良かった。
3年編入での最初の半年ぐらいで、そのスクーリングやテキスト履修の予習や試験などが目白押しの慌ただしい中で、履修科目の中で一番大変な卒論のテーマを決めるのはかなりのリスクがある。つまり分からぬままに決めてしまうということで、それは私だった。
取り敢えず、卒論のテーマが決まれば、その草案を書いては担当教官に郵送してチェックしてもらうのだが、何にしろその最初の草案提出締切が、卒業半年前の3月末日までだ。つまり、それまでに1回でも草案を出していないと、その時点で留年だ。
草案提出&チェック返却を繰り返し、その3月から2ヶ月後の5月末日までに「論文清書許可」を貰わなければ9月に卒業できなくなる。
そして「論文清書許可」が出たら、6月下旬に大学から論文清書ファイルが送られてきて、そして8月下旬に口頭試問があり、その口頭試問等で論文が評価され論文合格が決まる、と「学習のしおり」に記されている。
口頭試問で聞かれたことにちゃんと答えられないと不合格になる、ということなのだろうか?だったら、その手前で「論文清書許可」なんて出すなよ、「論文清書許可」が出たのならOKで良いじゃん、と思ったりもする。
「論文清書許可」が出た2014年4月現在、その先がどうなるかが不明。
■ 卒論(2)
卒論のテーマだけど「中国学科」なので、極端に言えば、中国にからんでいれば何でもOKとなる。聞いたり調べたりしてみると、文学関連に限らず、文法や発音、または中国から伝来したモノについてなどさまざまである。
中国文学に接する時のエントリーとしては、孔子や老子、『史記』、李白、杜甫、魯迅辺りは何となくでも目を通していたりするところで、魯迅の『狂人日記』を読んだ時には、食人は中国四千年の歴史、とのくだりがあって、ええ?
中国人は四つ足を食べないのは机だけだ、などと聞くが、確かに人間は二本足だけ・・うーむ。関連書籍を検索してみたら、わんさかわんさかヒットして、数冊ゲットして読んでみたら少なくとも孔子の時代から始まっていて今に至っているようだ。
興味ある事柄だけど、広範囲過ぎて何処を何を着地点にすれば良いのか分からぬままに担当教官に面接相談をしたら、全く同じことを言われた。だよね〜。
他に、作品『石鹸』と『酒場にて』が良かったことを述べると、やや押し切られるように、それらを含む作品集『彷徨』の考察が論文テーマとなった。
論文なので日本語訳じゃ意味がないので、取り敢えずも中国語で書かれたものを読むことにした。
中国のアマゾンではいろいろ全集があって海外発送はOKと記されているのに、何故か日本からはNG、いじわるされているのかしらん?仕方がないので台湾サイトから全集をゲットする。送料込みで10,000円。
魯迅の小説は殆ど短編なので読むのに助かったのだが、100年前の文章なので小さな辞書とかに乗っていない単語とかもあり、最初はB5、1頁読むのに数時間もかかった。幸い慣れてくると1日一編ぐらいとなった。ただ、1度だけだとやはり良く分からないので2度読み、『吶喊』と『彷徨』を読み終わるのに1ヶ月半ぐらいかかった。
■ 口頭試問
同じく今秋卒業予定の妙齢の同級生と一緒に控室で待つ。私が先で、その30分後に彼女の番だ。二人とも卒論テーマは魯迅で、私は文学表現系で、彼女は思想系。
仰々しい名称の「口頭試問」も終わってみれば、論文に対するアドバイスなど終始し和やかな雑談風で終わるものだ。そしてそれは普通ならばだ。
主任教官と副教官と向かい合って座っている。
副教官も1回だけだけど授業を受けて見知っていて、和やかな雰囲気にて、それぞれ拙論文を見ながらの問答が始まる。
「4ページの下から7行目の『魯迅が作家を志望する動機』のところを改めて説明してくれませんかね」。
自分が持ってきた論文を参照するが、行数が違っている・・。そんな問答が5分続いた後に「これ、草案指導で言ったのに直っていないですよ・・10ページの上から3行目の『梁啓超』のところ・・」
ええっ、どのページにも「梁啓超」なんてない・・あれ、変だぞ・・・さっきからずっと変だけど。「すみません、先生の持っている私の論文を見せてくれますか?」
論文の草案は、2回目で清書許可が出て、その後も推敲したのを出して最終稿ver.4を提出したと思っていたら、なんと、それは最初の草案ver.1であった。
「あいや〜、済みませんでした。間違って最初の草案を論文清書として提出してしまいましたぁ。なんともまぁ、大変失礼致しました〜!」
こういう時って頭が真っ白にはならず、意外と冷静で「卒業は来春かぁ・・残ったSRとテキスト履修でも取るかな・・」 などと覚悟をした。
先生もプロなので、あくまでも出されたそのver.1についていろいろ親切に意見を述べてくれていた。その先生、授業中、私が個人的に質問したりした諸本原本の所蔵所在図書館リストなどのコピーをくれたりして、仮に大学院とかに行くとしたらこの先生の元で学びたいな、と思ったりもした。
上がればトップの麻雀にて、ノーチェックで単騎待ちリーチをしたが、良く見たら当たり牌はドラで河には2枚捨ててあった・・みたいな感じの口頭試問で、ダメじゃん〜。
妙齢の同級生もいろいろ突っ込まれたとか言っていたけど、私もちゃんとver.4の最終稿を提出していたら確実に今秋卒業確定であったのにな。
彼女は16時半の新幹線で戻るというのでそれまで、京都駅地下のレストラン街にて、お疲れさん会をやる。落ち込みドン底の私にビールを1杯ゴッチしてくれた。優しいな。
入ったところがランチ1,000円より・・のお洒落なイタ飯屋。
こういう時、どうでも良い中国語が頭によぎる。意気消沈って「没精打彩」とかだったような・・、こんな時にスパゲッティなんぞを喰ったら「更加太没精打彩」とかになるので、ガツンとパワーのある1,500円の肉セットを頼んだ。
京都に来て1,000円以上の食い物を頼んだのは初めてだ。いつも、なか卯とか餃子の王将の500円もしないものばかり。
彼女と16時過ぎに別れた私は22時まで何をしようか?6時間もあるよ。
とても三年坂や哲学の路などを歩こうという気分にはなれないので、そのままいつものtopscafeという漫喫へ。6時間パック、1,980円。フリードリンク、喫煙、無線LANでこの値段は私にとってはかなーりヒーリングでパラダイスだ。
漫喫数千冊完備とか言っても50代半ばのおやじにとっては読める漫画は限定されている。最近の漫画タッチは慣れていないのか読みづらい。「ギャラリーフェイク」と「バガボンド」は読んだので、何をと思ったら、懐かしの「金田一少年の事件簿」全集があった。
「オペラ座の怪人殺人事件」を読んでいる時にふと口頭試験のことを思い出した。
先生が「ナカジマさん〜、卒業式は用事があるので出席できないので、研究室に来てもいないですから、これが最後になると思います。」
これはどういう意味なのだろうか。
清書許可の前の最初の草案では確実にNGだけど、ver.4までを確認したというところでOKなのだろうか。ここまで来ると、急いでいない学士なので今秋でも来春でも良く、願わくはそれなりに作ったver.4を提出したところで結果を待ちたいという開き直りの気持ちも芽生えた。
1週間後、意味もなく何気に大学の学生専用サイトから履修一覧ページを見たら「合格」・・・な、なんと論文が通っているではないか・・・何で通ったのだろうか。それも78点だ。最後の草案を出していたら何点だったのだろうか?と思うと、今さらながらちと悔しい。
それでも再編入からの2年間で卒業できるのだから嬉しい限りである。良かった、良かった。
■ 代理レポート
レポート等を販売するレポートサイトとかがあり、そこからDL購入してレポート等を提出する人達が散見する、とのお知らせが大学からあった。
他人のを転載、または思いっきり参考にし過ぎたレポートを提出するなんて、とても信じられなかったけど、お知らせに記載されていた
「日本最大のレポートサイトHAPPY CAMPUS!」を見てみると、なるほど、レポートはだいたい500円〜1,000円で売られているようだ。何故か佛教大学、それも教員資格関連のレポート類が多いのが不思議だ。
一般的な試験のような、その質問と解答が売っているのなら、それはそれで納得するところはあるが、素材をいろいろ集めて一つのオリジナルな料理を作るのがレポートなので、それを出来合いの冷凍食品にちょっと味付けしてチン〜したのは、やはりオリジナルな料理とは呼べないのと同じだろう。このサイト利用は、そのリポートの性質に拠って問われるかどうかでもあるが、やはり教育学部関連のだと思いっきりNGに感じる。学問で不正をした人間がその学問を教えることに何の抵抗もないものか、という意味。
以下、そのサイト内の「佛教大学:グループ内書込み」ユーザー販売者からのコメント、
大学からの通知は知っていますか?
不正利用の警告が学生にお知らせとして届いているかとは思いますが、不正に利用しなければいいということだと思います。
特に通信生のほとんどは仕事と掛け持ちで学業に励まなければいけません。
情報を買い、時間を有効的に利用することは私は良いことだと思います。
だからこそ試験対策の論文を格安にて出品しています。
「使わなくなった教科書を譲ります」と同様に考えれば、多少のモラルを問われたとしても売る方には社会通念的な問題はなく、あるとすれば買う方だ。
しかし、少なくとも拙文学部中国学科には、これらは全くの不要であるのが残念で仕方がない〜。
何故ならリポートの後には必ず課目最終試験があるからで、つまり自力でレポートぐらいを書けないととうてい課目最終試験には受からないからである。
あるスクーリングにて教員資格取得コースの人と一緒になり、あるテキスト履修のレポートを理由は分からないが、もう3回も落ちたと言っていた。
理由を先生に聞いてもはっきりした事は言わないらしい。合否が届くのは1ヶ月後ぐらいで、そこから再試験を申し込むとその翌月上旬が試験日となるので、次回4度目の試験日まで8ヶ月ぐらいはかかっていることになる。
例えばだけど、ある課目だけがどうしても取れないが為に資格が取れず卒業もできないとなると、こういうサイトを利用するとか、ついカンニングしてしまう、というのも気持ちは分かる。が、やはり、それはダメでしょう〜。
と、思っていたら、なんと「卒論代行サービス」なるサイトもあった。凄い世の中になったもんだ。
1文字10円だ。文学部中国学科なら400字詰め原稿用紙40枚なので、16,000文字×10円で160,000円。
口頭試問はどうなるのだ〜?他人の記した論文を通して勉強しても口頭試問にてそれがバレると思うけどなぁ。そして、その手前の何回かのやり取りでの草案にてもバレるでしょ。
金で学士を取っても面白くもなんともないと思うのだけど、いろいろな価値観を持つ人がいるようだ。