佛教大学文学部中国学科

【教養講座】

> ホームカミングデー
 「ホームカミングデー」とは、年に1回大学に集まって昔の同級生や先生達と懐かしきを語ってより親睦を深めましょう、みたいなイベントで、こんなの佛大ぐらいかな、と思いきや、昔からあちこちの大学でもこういうのをやっているそうだ。佛大のは今年、2016年にて7回目で、学園祭の開催日程に合わせている。


■ 2015.11.1

ホームカミングデーの葉書 一ヶ月前に、そんなホームカミングデーのお知らせが届いた。
 どうせ適当なセレモニーをやってシャンシャンで終わりだろうと思って改めて葉書を見たら「来場記念品、ホームカミングデー2015限定オリジナル、ぶったんマグカップ」とあった。おお、これは行かねばならんだろう〜、すぐさま千葉交通バスに予約を入れた。夜行往復12,760円(南海バスとの共同運行)。つまり、12,760円のぶったんマグカップになる訳だが、愚行だとは思わないようにした。

南海バス京都八条口喫煙所なか卯目玉焼き朝定
 昨年9月の卒業式以来だから、1年ぶりの京都だ。バスの発着停留所が変わり駅中央寄りになっていたが逆に移動が楽になった。
 この時期の京都の朝夕は東京よりも少し寒く、この日の到着6時はベストとGジャンでも寒かった。バスを降りてまずは一服、八条口地下の喫煙所へ。ここは相変わらず変わっていない。
 いつものなか卯へ行き、目玉焼き朝定を食べるが、200円から250円に値上がりしていた。このご時世仕方がないけど、250円でも安いと思う。綺麗ではない目玉焼きは、電子レンジでチンではない手作りだから嬉しい。
 時間が早過ぎるので、いつもの漫喫「topscafe」にて時間調整。

コトチカ通路京都タワー市バス206
 バスに乗るために駅の向こう側に行く地下通路を通っていると京都在住大学の案内ボードがあったが、何故か佛教大学のが空になっていた。それだけ人気があるのかはたまた単に担当職員の補充業務怠慢からか。階段を上り切ったところでお決まりの京都タワーをパシャリして市バス「206」に乗る。10時前に大学到着。

「鷹陵祭」ののぼり 夜行バスで到着するとそれなりに落ち着いて洗顔ができる場所がなかなかなく、今回もいつものように大学のトイレにてだ。
 その1号館の入口には、学園祭「鷹陵祭(おうりょうさい)」ののぼりがかかげられていて、おや、ぶったん、こんなところにいたのかい、って感じでそののぼりの下に鎮座していた。卒業時には工事中だった箇所には広場や新校舎ができていて、学園祭はもう始まっていた。

ぶったん この日は2人の同級生、先月卒業したばかりの広島のおかーさんと来期卒業予定の尾張のA譲と待ち合わせをした。
 広島のおかーさんは、新入からのの4年で卒業したが、2年までの一般教養等履修課目の量の多さを考えたら、4年ぴったりで卒業したのは恐れ入りやのリスペクトで、再編入での2年で卒業した私なんぞは「ヘ」であると言えよう〜。
 そのおかーさんと一緒に、通信生専用卒業式ホールがある図書館棟最上階へ向かう。11時からホームカミングデーのオープニングセレモニーが始まる。
 受付にてリーフレットなどをいろいろもらうが、そんなのよりもぶったんマグカップはどこよどこ〜?!朝一番で入って貰えなかったらちゃぶ台ひっくり返すぞい〜、とやや血走り気分でいると、その受付の最後に「はい、どうぞ〜」。

鹿児島支部からのお土産 箏曲部の演奏が私達OBを迎えてくれてセレモニーが始まる。学長やOB会会長の挨拶の後、抽選会があった。最初の学長賞とかで名前を呼ばれたのは、え?かの尾張のA譲。思わず振り向いたら後ろの方に彼女がいた・・え、卒業してたの?いつ?
 1時間のセレモニー終了後には別に参加者全員が貰えるお楽しみ抽選会もありOB会各支部が用意した各地域の品々などのプレゼントが用意され、私のは鹿児島支部からの「島みかん飴」と「豚味噌仕込」だった。
 +ぶったんカップと挨拶だけではなく、ドリンクと各支部提供のお土産、そして模擬店用1000円分のチケットをも頂き、単にカタチだけではない暖かいおもてなし満載のオープニング・セレモニーで、これだけでも来て良かったと思った。

鷹陵祭鷹陵祭ホームカミングデー
 会場から出てきたA譲に「なーんだ、いつ卒業してたの?」と聞くと、曰く、同級生だったOBが参加するので在学生の自分も参加しても良いか、と事務局に聞いたら、すんなりOKとのこと・・普通ならNGだと思うのだけどアットホームな雰囲気が良いね、佛教大学。

ぶったんと 出口には佛大オリジナルグッツ販売コーナーがあって、なんと、ぶったんマグカップが売っていた。カタチとデザインは同じで年ごとに色とその年号が違うだけだ。「数に限りがあるのでお早めに」と葉書に記してあったけど、結局前年までの売れ残りを売っているので、次回来てまとめて買っても良かった訳だ。うーむ。
 他には良さげな2色ボールペンがあったけどぶったんマークがない、また懐中時計もあったが佛教大学と彫ってはあるが、どっから見ても2,000円ぐらいのが8,000円だったので、いずれも二の足を踏んでしまった。しおりとかシールがあると良いのだけどねぇ。
 入口に着ぐるみぶったんがいたのでみんなで一緒にパシャリ。

ぶったんマグカップぶったんマグカップ そのぶったんマグカップだけど、少し小ぶりの大きさで、中と外の底にもちゃんとぶったんが印刷されていてとても可愛い。
 昨年までの色違いのを買うのもあるが、これは参加してその年のをゲットすることに価値があるように思えた。外側の「佛教大学」の文字は、ちょっと大きいんじゃない。好みからすればフォントは明朝の方が良いと思う。把手がなくてプラスチック製だったら学食に置いてある共有水カップいに見えてもおかしくないところもある。それでも今回の第一の目的を達成できたので大満足だ。

鷹陵祭鷹陵祭鷹陵祭
 自分が卒業した大学の学園祭に来るなんて貴重である。少なくとも文学部の中国学科生にとっては、11月に来るスクーリング等はないからだ。
佛大カイロ 学園祭本部でプログラムを貰うと、そこにはホームカミングデースケジュールも記されていたので学園祭の一環として位置づけられているようだ。また、中の鉄片とかを折ると暖かくなるカイロなるものもくれて、そこには「第49回鷹陵祭」と記されていた。なかなか親切なサービスだ。
 頂いたチケットであちらこちらの模擬店にて食べ物を買って食べ歩く。通学生による学園祭の模擬店だからか意外と女の子が多く、だからか、どれも模擬店を越えた美味さがあった。しかし時代が違うのか酒は一切禁止だった。

 いろいろ食べながら3人でペチャクチャペチャクチャとお喋りが続く。卒業式や授業中のことやレポート、他の同級生のことなど懐かしさ一杯で話が尽きない感じで、まさにミニ同窓会だった。

佛大煎餅 午後からは「学部企画イベント」なるものがあり、各学部の研究室にて先生達との懇談会がある。
 おしゃべりし過ぎたので、遅刻気味に中文研究室に行ってみれば数人の通学生などのOB、そして懐かしい先生達4人が私達を出迎えてくれた。
 1年以上のご無沙汰だけど私のことを覚えていてくれたのは嬉しい限りで、お茶菓子なども出していただき久しぶりに先生達とお話をすることができた。
 佛大のオリジナル日本酒は聞いた事があるけど、佛大煎餅なるものを初めて見た。お土産にと持ち帰ってきたが案の定カバンの中で割れていた。
 覚え書きとしてだけど、たまたま古典系の先生と「諸橋大漢和辞典」の話になった。
 大漢和辞典には文字が小さいだけのコンパクトな縮小版があり、私はその縮小版の方を持っているのだが、先生が「縮小版には台湾でコピーされたのもあるのだけど、どちらのですか?」。分かりません、という私の答えに先生はわざわざ1冊だけどその台湾版のを持ってきてくれた。台湾版のは表2に部首索引表が印刷されているのだが、私のにはそういうのがない。
中文研究室にて 当然、オリジナルの方が良いと思っていた私に「少し紙質が悪いけど、その分こっちの台湾版の方が軽くて使いやすいのですよ。何回も引いていると重たいのはつらくなってくるよね〜」。何回も引かない私には考えも及ばないことで確かにおっしゃる通りのごもっとも〜。

 話ははずみ16時までの懇談会、気が付いたら17時近くになっていた。途中退席した先生やOBもいたけど、最後にみんなでパシャリ。
 来年は文学部中国学科開設30周年で、記念行事としてホームカミングデーに組み込まれるらしい。先生が「一杯出ますから是非・・」とおっしゃっていた。
 広島のおかーさんは先月卒業したばかりで、尾張のA譲は来春卒業なので、来年のホームカミングデーは彼女達にとって卒業1年目の今回の私のような気持ちになるかもしれない。そうなったらそれに便乗してまた来年も来ようかな、と思いながら京都駅行き206番の市バスに乗った。

 東京行きのバスの出発、10時15分までたっぷり時間があったので、再び漫喫topscafeへ。いつもながら3時間で1,000円は安いと思った。


■ 2016.11.6

ホームカミングデーの葉書 今年も一ヶ月前ぐらいにホームカミングデーの葉書が届き、facebookにも早々とお知らせがアップされていた。察するところ、11月の第一日曜日を機軸としてその手前金曜日からの3日間が学園祭日程として決まっていて、その日曜日に「ホームカミングデー」が同時開催されるようだ。
 今回は、文学部中国学科開設30周年記念事業での講演会と祝賀会があり、ぶったんマグカップよりも重要なので今回も行かねば。
第7回 佛教大学ホームカミングデー2016 プログラム

 いつものように千葉交通で予約し、秋葉原駅前を23:40に出発し京都八条口駅前に6時過ぎ到着。6時間半ぐらいだから、東京〜京都間の高速夜行バスとしては早い方だ。
 バス停付近は来年ぐらいに新しくなるのだろう工事の途中で、その前にあるいつものなか卯は店内リニューアルしてあって綺麗になっていた。とん汁の目玉焼き朝定(300円)を食した後も十分に時間があったので、なか卯のビルの上にある漫喫Topscafeにて3時間パック1,080円にて休憩す。

大学正門 206系市バスに乗って1年ぶりの大学に行ってみれば、新しい正門ができていた。他礼拝堂などもできてはいたが工事中の棟も幾つかありすべて完成するのは来年の2017年ぐらいかもしれない。
1号館中庭 9時40分ぐらいに着いたのだが来場者があまりいない。学園祭って通常10時から始まるので、人が来るのはこれからだ。中庭ではマリオとルイージがいて早々に何かイベントを始めていた。懐かしいBGMに思わず「チャチャッチャ、チャチャッ、ウッ!」。

 昨年、現役なのに午前中のセレモニーに参加し、現役なのにその中での抽選会にて学長賞をいただいてしまった尾張のA嬢も今春卒業し無事OGとなり、その彼女と1年ぶりに会場で待ち合わせる。
オープニングセレモニー ぶったんと
 田中学長やOB会会長の挨拶の後、恒例の抽選会があったが二人とも当たらなかった。
 そうそう、ぶったんとも1年ぶりの再会だ。
 このホームカミングデーは大学とOB会の合同主催のようだ。そしてOB会も、通学の同窓会と通信の鷹陵同窓会の2つあるが、会場を見ると、あまり若い人がいないのは通学生の卒業後すぐ就職なので、すぐさまこういうイベントに来られるゆとりがないのかもしれない。

ぶったんマグカップ ぶったんマグカップ ぶったんマグカップ
 今年のぶったんマグカップはオレンジだ。
 ちゃんとその年度ごとの「2016」が入っているので、リアルタイムでもらうのは実際に参加したという良い思い出になるかもしれない。というのは、出口にて以前のぶったんマグカップが売っていたけど、それほど数がなかったからだ。

ぶったんマスコット 昨年辺りに売り切れてしまった「ぶったんマスコット」が装いを新たに新登場していた。
 他にポーズがなかったのだろうか、合掌していて妙にリアリティがあるが、取り敢えずゲットした。650円。
 他ぶったんグッツは変わらず、ピンと来ないものばかり。佛大専用バスのチョロQとか軟式野球部のマスコット人形ではなぁ・・。いつもながらに、しおりとかシールなどを出してくれれば嬉しいと思った。

 今年は中国学科創立30周年で、午後からはその記念事業があった。前半は、お二方の先生による記念講演、後半は祝賀会。
 講演は鵜飼先生と吉田富夫先生。教室に行ってみれば在学中に一緒に勉強をしていたOG数人が来ていた。私と一緒に卒業したり、その半年前や半年後にズレたりして卒業した同窓生達、会えるとは思っていなかったのでとても嬉しく、来て良かった。

中国学科創立30周年記念事業 中国学科創立30周年記念事業 中国学科創立30周年記念事業
中国学科創立30周年記念事業 中国学科創立30周年記念事業 中国学科創立30周年記念事業
 祝賀会に行ってみれば、たいていの中国学科の先生達が来ていて、これまたもう会えないだろうな、と思っていた先生方にもお会いしてお話することができ、これまた、来て良かった。来年も「中国学科創立31周年記念行事」としてやらないかなぁ。