■ アクセス
佛教大学ってどこにあるのかと思ったら金閣寺の右上ぐらい。京都駅前からバスに乗ること40分弱、「千本北大路」、または「ライトハウス前」とうバス停から降りて徒歩数分のところにある。バス停からずっとゆるやかな坂道だけど。
京都のバスは全線一律220円。京都駅〜大学なら分かるけど、2つめの停留所で降りても220円はやはり高いと思う。5枚綴り1,000円の回数券を買っている。一日乗り放題500円カードもあるが、スクーリング時には、1日に数回もバスに乗る機会がないのだ。
またエコ環境保全とかからか、停留所や赤信号などで停まる度にエンジンを切っている。確かにアイドリングは良くないけどそれは長時間であって、頻繁なエンジン始動はより排気ガスが出ると思うのだけど、これは勘違いか。
帰りは、一番近い地下鉄の駅がある「北大路」までバスで行き食事をしたりして時間を調整する。遅くなるとバスの本数も少なくなり時間もかかるので、地下鉄で京都駅まで行く。この地下鉄250円も東京メトロや都営地下鉄に比べたらすごく高いと思うのだが、バスだと40分ぐらいかかるところを15分で行ってしまうので割安に感じてしまう。
思いの他、京都は物価が高いところがある。
2014年4月からの消費税値上がりに合わせて運賃も230円となり回数券も変更。
値上がりしても回数券を利用すると100円お得になる。で、新しい回数券は4回+180円金券になった。つまり、180円の金券を使う場合は、不足分の50円を払え、ということになる。
■ キャンパス
通信生にとってキャンパスの規模は殆ど関係がないのだけど、場所が京都なので少し広いキャンパスをイメージしていたらとても小さく、狭いと思っていた文教大学よりも狭く、運動場を入れた高等学校ぐらいの大きさだ。その分、移動が楽なので助かり、こじんまりとした可愛い「紫野キャンパス」というのがプラス的な印象である。
以前、大学の門柱として石彫家に制作を依頼するが、門柱の名称を「平成之大莫迦門」とした為に大学側は引き取りを拒否し騒動にもなったが、それが今もあったとしたら、それはそれで名物名所になったと思う残念さも個人的にはあり、つまり、外観からはあまり印象の薄いキャンパスとも言える。
「二条キャンバス」を始めあちらこちらにもキャンパスがあるようで、二条キャンパス間は無料大学バスが運行しているが、今のところ用がないので利用したことがない。
■ 学食
学食、特にご飯とみそ汁にちょちょっといろいろなおかずがついたランチや定食が何故か私は昔から好きである。
2012年の冬のスクーリングは、キャンパスはずれの5号館教室で行われ、そのB1にLEOCという学食があった。
この日替わりランチ、鳥の竜田揚げと春巻き、コロッケで360円。味について文句は言えない価格だ。
京都は関西圏なので全体的に薄味かと思いきや、意外と濃さがあって、なんちゃって江戸っ子(大森生まれ)の私でも美味しく食べられる。日替わりと謳っているが、毎土日のメニューは変わらない・・あ、だから日替わりなのね。数が少なく、ちょっと遅く時間に行くとすぐ売り切れてしまうのが難だ。
2013年6月、大学に行ってみると、あれま、1号館が新しいビルに生まれ変わっていて、更に地下B1に大きなお洒落な食堂ができていた。
いろいろな小鉢があって、なんとケーキやフルーツもある。お好みで取ってゆくスタイルで、写真のは450円で安い。昭和からあるだろう昔ながらの学食LEOCと比較しても仕方はないのだが、特に女性が好むだろう今風のお洒落な学食だ。パンコーナーもあってできたてのパンも売っている。
時間通りに授業を進めると昼休みは一杯になる食堂なので、先生によっては親切にも休憩時間をズラしてくれたりして、みんなでゆっくりと昼食をとれる時がある。
早朝限定の200円からの朝定食が2014年から始まったが、いつも京都駅前の「なか卯」と喫茶「Bu」のモーニングで済ませていたので利用する機会がなかった。目玉焼きや海苔とかがあれば嬉しいね。
■ 喫煙所
初めて佛教大学に来てみれば、健康法なんとかでキャンパス内全面禁煙となっていて、その移行処置として2014年3月まで喫煙所は1箇所になっていた。
つまり2014年の4月から完全全面禁煙になるので、それまでになるべくスクーリング履修を取っておこうと思っている3回生時である。5号館の隣にあるのが嬉しい。
当然、愛煙家が集まるので顔見知りもでき、軽く会釈なんぞをしたりして小さなコミュニケーションができたりもする。意外にも警備員の人達も吸っていたりするので、全面禁煙になったら何処で吸ったら良いのかを聞くことにしよう。
2014年4月、大正大学での学習会に行ったら、ちょうど4月に大学に行ってきたばかりの先輩がいて、「喫煙所?ありましたよ。だって、ボク、吸ってきたもん〜」。どうやら既存の喫煙所の一箇所を残し、他は全面禁煙となったようで一安心。喫煙所がなくなったら取るのをやめようと思っていた春と夏のSRを申し込んだ。
■ 喫茶「Bu」
喫茶店みたいなのは2つある。
いずれも8時半から始まるのだが、そのスペース自体は7時ぐらいから利用できるので、夜行バスにて早く着き過ぎている私にとっては休憩場所としてとても助かっている。
それでも煙草も吸いたいので当然喫煙所の隣、鹿渓館という建物の1階の喫茶「Bu」をいつも利用している。
午後から始まるスクーリングの時にはタマゴドッグが付いて260円のモーニングとアイスコーヒーが定番だ。またエスプレッソなんぞもある。
しかし喫茶店に限らず、食堂、売店などの殆どが16時で閉まってしまうので通信教育生にとっては辛く、夕方の授業後には徒歩数分のコンビニまで行かなければならないことがある。
大学校舎内は夜の9時に閉まる。授業が終わり夜行バスまでたっぷり時間があるので、この喫茶「Bu」のスペースにて追い出されるまでレポートを書いている。図書館でも良いのだが、隣に喫煙所があるのでやっぱココでしょ。
■ ぶったん
トイレに入ったら佛教大学オリジナルトイレットペーパーが置いてあった。おおっ、可愛い。いいな、でもカバンにも入らない・・・つーか、それはいけないことだよ。
可愛い大学のイメージマスコット「ぶったん」に限らないけど、大学オリジナルグッツが欲しいところだけど、売っているのかどうかも現在皆目検討もつかない(2013.7)。
夏のスクーリング時(2013.8)に学生課で聞いてみた。
学内のセブンイレブンで売っているとのことで行ってみたら、初めて見たプレハブ小屋のセブンイレブンだった。
売っていた佛大オリジナルは3点のみ。大中小の紙バック。黒地にレインボーカラーが入っていてお洒落なんだけど、紙バックって買うものか?無料で貰うものだと思っていたけど。
もう一つは、100円ショップで売っている白い2色ボールペンにMSゴシックで大学名が記してあるもので、粗品ならこのセンスのかけらもないボールペンでも許されるが、なんと350円で売っていて日本一のぼったくり商品だと思った。
数が少ないから500円は許されるタバコぐらいの大きさのぶったんのマスコットを買った。ぶったんのシールとかマグネットとかがあれば良いのだけどねぇ。
このぶったん、なかなか可愛いくて私は好きだ。ひこにゃんとかよりずっと可愛いぞ。でもやはりシールとかも欲しいよなぁ。
でも、シールとかは購買部とかでも売っていなく、事務員に聞いてもないと言う、ぶったんサイトから画像をDLして自分で作れ、ということだ。
あらかじめカットされているインクジェットプリンター用のラベルシートが売っているのを知らなかった。
A-oneの角丸長方形の9面タイプ(品番:29602)のを買ってきて「BUTTAN」の文字を入れてイラストレーターで作成。もう一つは、同じくA-oneの丸形(品番:26105)で作成。
イラストレーターで位置を合わせてもプリンターとのズレがどうしても生じてしまい、多少の位置調整が必要だ。その丸形のPDF → A-one/#26105(ハガキサイズ:100×148mm)
【2015.1】今年の冬のスクーリングに行った後輩から聞いたのだけど、ぶったんマスコットは販売中止となったようだ。
ぶったんができた2012年にまとめて作ったのが売り切れたのかもしれないし、追加生産しないみたいだ。
授戒会に参加した時にもらった物。 →
ボールペンを引き抜くとカパッと開いて何種類かのポストイットが入っていて、これはなかなか良い。カバンに入れておいて、会議の書類などにペタペタと貼るとか。でも、そういう機会がない。名刺ケースやシガレットケースとかになるのかな。
iPhoneやパソコンの壁紙なども作ってみたりと、ぶったんに触れて少し学生気分を味わっているところだ。
学友会神奈川支部の役員の一人が、ぶったんが好きだということが分かり「ぶったん愛好会」を結成した。
二人しかいないけど、学習会等で会う時にはお互いのぶったんグッツを見せっこをする。70過ぎのおばーちゃんだけど、こういうのに興味を持つとはなかなか若い。
その結成記念に万年筆用にと1本ペンスタンドをそのメンバーと自分用に2つ作成した。
卒論草案作成中、卒論清書許可が出るまで何回もニスを塗った。しかしニスの薄塗りを遵守したのだが、途中やすりをかけるのを忘れた為に機関車やSLなどの外観塗装みたくなってしまった。
それはそれで手作りっぽい感じがする、と自己満足する。これを作りながら卒論書いたな、との思い出が残るけど、「ぶったん愛好会」のメンバーのおばーちゃんも気に入ってくれると嬉しいな。
しおりも作ってしまった。
和紙風のラベル用紙にプリントアウトし、同じく和紙風の紙に貼り付けて少しコシがあるようにした。
自画自賛でなかなかデザインが良く可愛いのだ。オリジナルぶったんグッズとしてはこれが一番まともかも。
A4面付け(pdf)
■ 授戒会
6時ちょっと前に夜行バスは京都駅に着いた。なか卯で200円目玉焼き朝定を食べる為に歩いていたらMKナイトシャトルのバス停があった。昔は良くここで乗り降りしたなぁ、と思っていたら、そのMLバスがやって来てちょうど停まろうとしていた。あ、やば、と思うも時すでに遅く、顔見知りのスタッフが先に気付いて手を振っている。
ずーっとMKナイトシャトルだったのだが2013年8月の路線バスの法律改正で値上がりしてしまい週末などは7,500円とかになってとても乗れなくなってしまったのだ。お茶を濁しながら挨拶をするも、妙に懐かしい。
集合場所の大学に着いてみれば、関東支部で良く顔を合わす元気なおばーちゃんが、ぶったんのマスコットをぶら下げたリックを背負って立っていた。後のぶったん愛好会のメンバーである。そこそこに挨拶をしてまずは喫煙所に行けば、また別の顔見知りの人達がプカァ〜していた。「あれま、みなさんも、もしかして授戒会ですか?」。
文学部中国学科なんて佛教大学ではマイノリティなので、たいていは仏教学部か歴史学部の通信生だけど、同じ喫煙所にて親睦が育まれると。
授戒会は、坊さんの修業みたいなのを2泊3日でやれば戒名が貰える、ぐらいしか分かっていないところで参加を申し込んだ。護送バスに乗せられて着いたのが、嵯峨野にある清凉寺。
参加者は40名弱で、3/5が女性、数名通学生がいたぐらいで後はたいてい通信生か通学生のお母さん達(学生の保護者も参加できる)。
厳しくはないが一応修業なのでスケジュールは3日間びっしりだ。
だいたい1時間単位でいろいろな修行が行われ、「説戒」と称した仏教や釈迦の教えや歴史などの講座、座禅や歩き方などの作法の時間、浄土宗なので「南無阿弥陀仏」の念仏の時間もある。そしてなんと歌の時間もある。
歌なんてキリスト教ぐらいかと思っていたら、浄土宗にもある。「聖」はキリスト教のパクリか、と思えば歴史的に見るそれはかなり古くからあり、オリジナルである。
そんなのを2コマ続けると20分ぐらいの休憩があり、砂漠のオアシスのように1箇所だけ設けてある臨時喫煙所に猛ダッシュする。臨時でも1箇所でも設けてあるのが何よりもパラダイスだ。喫煙所があったので、釈迦に魂を売っても良いと思ったぐらいだ。
記憶をたどれば30才ぐらいまで正座ができたのだが、以降そんな機会がなかったのか55才にて正座ができなくなってしまった。足や足首が上手く曲がれず、結局はあぐらになってしまった。これだけでも失格かと思っていたら、「無理なさらずにベストであれば何でも良いですよ」との嬉しいお許しがあった。集会場の後ろを振り向いたら椅子に座っている数名の年配者達もいた。
本当の坊さんの修業なら、これだけでも失格なのだが、大学主催で無料2泊3日の授戒会は、まろやかな優しさがある・・・こんな低レベルな私でも授戒できるのかしらん〜。
裏に「仏教大学」と記された袈裟と数珠が各自に支給される。
法事などの時に浄土宗以外のお寺に袈裟を着て行くのは失礼らしいが、数珠は問題ないとのこと。変わった数珠は浄土宗用のようだ。
作法における合掌は、両手をぴったり合わせてみぞおちのあたり、角度は45度。こんなのが自然にできるようになるのは、ちゃんとした修業をしての3ヶ月後とのことらしい。
そして、立って合掌したり、座って合掌したりを何度も繰り返す。正しくは体を前後せずに真下に座り真上に立つのだけど、それは正しい修業にて指導され習得するのだろう。それでも3日間とは言え、こんなのを繰り返していると、みんな股関節や膝、すねなどが筋肉痛になるのは、普段使わない筋肉や間接を使うからかもしれない。しかし、この作法にしろ説戒にしろ、板の間の上に薄いカーペットを敷いたところでやるので、みんなはそれほど体力は使わずおなかも空かないらしい。私はいつも唯一の楽しみの食事の時間が待ち遠しかったが。
食事は8時、12時半、6時の3回の仕出し弁当で、鳥や豚など肉類がないけど美味しい精進料理。
「肉とかもあってボリューム満点だったよ」と私に授戒会を勧めてくれた先輩が言っていたけど、年度によって料理内容が違うのかもしれない。みんなお腹が空いていないので「量が多い〜」。私と現役1年生の若者だけがガバガバ喰っていた。
大きな寸胴鍋に入ったみそ汁もあるのだけど、なか卯のも同様、やや濃いめの白味噌京都のみそ汁は美味い!!
女性の部屋はクーラーが効いているけど、男性の部屋は庭園の綺麗な古い造りの大広間(庫裏)。昼間は蒸し暑いが夜は涼しく、ふすまを開けていても何故か蚊がやってこない。そのままグガァ〜。朝は6時起床で6時半から修行が始まるのでそれほど厳しくはない。
最終日は、いよいよ戒名を頂く「正授戒」。南無阿弥陀仏〜を唱えながら一列になって長い廊下を歩いて本堂へ。
大きな本堂は扉が閉めてあってロウソクだけの真っ暗だ。
ご焼香の仕方も浄土宗流があるようだ。座りながら手のひらを上にして両耳に付け、そのまま頭の額を前の床に付けるような作法もあり、それらの儀式を1時間ぐらい行い、国宝である秘宝、釈迦像の前で各自戒名を頂いた。
戒名は名前の一字を取るのだが、私などの場合は選択の余地がなく「清健」だった。「清」は清涼寺からかなと思っていたら、知恩院のエラい人の名前からとからしい。
戒名は死んだ時に貰う名前と思っていたら、生前で受けるのも普通らしく、これによってお釈迦様の仏弟子となり生まれ変わることになるそうだ。授戒会初日が私の誕生日の翌日だったのでちょうど良かった。我が家の檀家も浄土宗なのでこれまたちょうど良かった。
仏弟子になったということは、浄土宗の仏教徒になったということだ。
昔のスペイン在住の関係から機会があればカトリックの洗礼でも受けようかな、などと考えてもいたが、これにおいて浄土宗とともに生を全うすることと相成った。とは言え、敬虔ではないので、何かの折りにつけ心の中とかで南無阿弥陀仏の同唱十念ならぬ同唱三念を唱えるぐらいだけど。
授戒会の後、時々一般公開するらしい宝物殿を見学することができた。
な、なんと国宝の木造阿弥陀三尊があった。阿弥陀如来や観音菩薩など。教科書の写真では見たことあったのだけど、こんなところにいたのですか、みなさん〜?!ちょっと感動。
← 授戒会で貰った御念珠。
ミサンガのように腕にはめておくもので、なかなか良いのだが、これをしているのは殆どがおじさんとかおじーちゃん・・私もおやじだけど、ちと抵抗があるかなぁ。それでも入浴以外は24時間、腕にはめているけど。紐みたいなのが着いているからやはり浄土宗用かも。
同じく授戒会で貰ったボールペン。なんか字が記してあって「うけがたき人身を受け、あいがたき仏法へあへり」とか「楽の第一は涅槃なり--ダンマパダ」、書きながらもこのお言葉を読みましょう、だと思う。
佛教大学宗教教育センター提供だから仕方がないと思われるが、もっと他の言葉はなかったのか、と思われる。「涅槃」じゃ沖正也になってしまうかも。でも、書きやすいのでパソコンテーブルに置いて使っている。
デザインで言えば、ぶったんのマークの入った白いのが良いと思うのだが。
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