佛教大学文学部中国学科

【教養講座】

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■ 宿

 イメージとして京都の宿は高いと思っていたら、主に外国人向けの3,000〜4,000円ぐらいのゲストハウスなどいろいろあり、格安ビジネルホテルも5,000〜6,000円ぐらいのが結構あった。  
       
クレサンテームクレサンテームクレサンテーム
 
 節約旅行なら申し分のないのゲストハウスだが、スクーリングだからそれなりにテーブルが欲しいと思っていたところ、先輩が教えてくれたのが「クレサンテーム」。
 バストイレ付きが5,250円、バストイレ共同が4,200円。ネット予約だと消費税分サービス。各部屋インターネット利用可。何よりもテーブルが広く調光式スタンドも付いているのが良く、まさにスクーリング御用達ホテルだ。通常の観光客だとテーブルの広さなどは殆ど関係ないので、それ以外の室内の古さなどがマイナスポイントになるかもしれない。
 他のホテル候補には、ウィークリーマンションタイプで4,000〜4,500円のグリーンゲーブルズもあったが、たまたま中国人留学生の団体が貸し切っていたので、ホテルスタイルのクレサンテームの方を選んだ。

生鮮館なかむら衣笠店 千本北大路バス停から2つ目と3つ目の間にある平野神社の対面にクレサンテームはある。バス停が中途半端な位置なので健康を兼ねて片道20分のんびり歩きながら学校を往復している。

生鮮館なかむら衣笠店 近くには、スーパー、コンビニ、松屋、ファミレスなどがある。
 ホテルに戻る夕刻時の18時ぐらいに、そのスーパー「生鮮館なかむら衣笠店」で小ぶりの中華ミニ弁当を買ってくる。いろいろな具が入って298円はリーズナブルだ(写真左)。
 また、我が地元浦和のスーパーでのその時間帯では10〜20%引きシールが通常なのだが、このスーパーでは、あり得ない太っ腹半額シールがもう貼ってあって680円の弁当が340円になっている。
 680円の弁当なのでボリューム満点過ぎる内容で、これが340円ならパラダイスである(写真右)。
 食べてから予習をし、寝しなに250円のトリス、ポケットウィスキーを飲むのが定番だった。

■ 夜行バス

 20年くらい前、一回だけ乗ったことのある夜行バス。出発したらすぐにカーテンを閉められ電気を消され、はい消灯〜!とても眠れたものではなく、余分に金を払ってでも新幹線に乗るぞ、二度と夜行バスなんて乗るまい、と思っていた。しかし、通信教育の場合、そうはゆかなくなってきた。観光ならいざしらず、スクーリングでの頻繁なる京都通いでは、その新幹線代が大きな負担と感じたからだ。
夜行バス 東京〜京都の新幹線代は往復26,000円ぐらいで安くてもこだまの20,000円だけど、これが夜行バスになると往復で10,000円弱。乗って慣れるしかない、と思い座席の前後の間隔に少しゆとりのある4列席の「のびのび」というタイプのを選んだ。新幹線で行くのは卒業式の時までお預けだ。

 バスは、学割10%割引のあるMKナイトシャトル(路線廃止/2014.10)。
 ブランケットや歯ブラシ、紙スリッパなどが用意されていて快適なのだが、いまだ一度も学生証提示を求められたことがないのが不思議だ。往路ともだいたい23時に出発して7時前に着く感じだ。
 3時間ごとにパーキングエリアに停まり、20分ぐらいの休憩がある。深夜人影も少ない喫煙所で一服するのはなかなか気持ちの良いものである。

 ただ、2012年春に起ったバス運転手の居眠り事故の大惨事によって2013年8月1日に法改正があるのだが、その影響によってその1ヶ月前になっても予約できない状態が続いている。7月9日現在、いくつか予約を開始しているバス会社もあるが、いずれも割高便。また、これらバスの一括検索と予約のできる高速バスドットコムというのがある。

 7月30日になって、やっと8月以降のスケジュールが発表されたMKナイトシャトル。法改正となって新しい運行上いろいろな経費等がかかるのだろう、1000円ぐらい割高になっていた。そして、今まで安かったバス会社は、今回の法改正では採算がとれず廃止になったのも少なくなく、結果として高めの路線のバス会社だけが残った観がある。

夜行バス 改正の8月中旬になると、その改正に併せていろいろな会社が戻ってきたのだけど、高かった便が安くなり、その逆もあったりで良く分からなくなった。
 今まで東京〜京都間が6,500円ぐらいしていた「のびのびシート」のミルキーウェイ会社のが3,900円になっていて、思わず往路をポチッしてしもうた。そして、8,000円以上はしていた3列独立シートのが、千葉交通(路線廃止/2022年)で6,380円のがあり思わず復路のポチッしてしもうた。
 ミルキーウェイだと往復8,000円弱だけど、一度三列独立シートを利用してしまうと、そこから4,800円をプラスした12,800円が高いと感じなくなるのが不思議だ。往路をのびのびシートにして復路を三列独立シートの3,900円+6,370円の1,0270円にするのが、プチ贅沢かな、と思っているところ〜(2013.8)。

 これ以降、6,380円×2=12,760円のその千葉交通を利用する。
 復路の秋葉原着は、秋葉原駅前なので新宿などと比べ非常に便利で、かつ始発ぐらいに乗れるので通勤ラッシュとカブらないのがとても良い。
 結局、最後の卒業式もこの夜行バスのお世話になり、とうとう新幹線は1度も乗らずして総て夜行バスで通学したことになってしまった(2014.9)。  

■ なか卯

 牛丼屋チェーン店と言えば、吉野屋、松屋、すき屋と続くのだけど、京都ではたまたまなのだろうか、とにもかくも「なか卯」が多く、吉野屋や松屋は「なか卯」ほど見かけない。
なか卯 京都タワーと反対側の京都駅の八条口にたいていの夜行バスが早朝の6時から7時ぐらいの間にガンガンと停まる。
 しかし京都が終点ではなく乗客が降りたらすぐに出発してしまうので、それほど大型バスが並ぶということはない。
 そのバス停通りの前にかなり大きな「なか卯」があり、夜行バスの乗客の多くがまずはそこで朝定を食べる。
 目玉焼きの朝定200円はとてもリーズナブルで美味しいので良く食べていた。しかし7月になると乗客の利用率が上がり、早朝の「なか卯」バイトの店員が2人しかいないところから、カウンター前に10人近い列ができるようになる。早朝に列ができる京都の「なか卯」ってここぐらいだろう。

■ 餃子の王将

 京都駅からはいつも路線バス「206」に乗って大学へ行く。
 途中「四条大宮」というバス停に停まるが、そのバス停前に午前11時から朝8時までやっている「餃子の王将」があって面白い営業時間帯だなぁ、と思っていたら、そのお店が餃子の王将一号店だそうだ。

餃子の王将 スクーリング終了後、大学の喫茶「Bu」にてそのレポート作成をし、大学が閉まる9時に追い出されてから、地下鉄駅のある少し賑やかな北大路へ行き、そこの餃子の王将で夕食をとるのが常だ。
 セットの天津丼を食べたらタレは透明で味があまりなくとろみの付いたタマゴスープをかけている感じだった。関東だと色は濃く、甘辛酸っぱいタレなのだけど、関西の友達に聞いたら関西仕様とのこと。関東の天津丼とは違う、そう思って食べてみると、意外や意外、上品な感じがしてこれはこれで美味いと感じた。
 ただ、セットは量が多いと思う年齢になったので、餃子ライスの「ご飯セット」とか皿うどんなどを頼むことが多い。皿うどんは、かた焼きそばのことで、店員達は隠語風に「バリ」と呼んでいた。

 食べ終わると夜行バス出発まで1時間ぐらいあるので、お隣のマクドナルドで時間を潰す。
 マクドナルドは月200円のYahoo! 無線LANスポットが使えるので、時間までネットを見ていたりしていたのだが、北大路のマクドナルドは全席禁煙というトンでもない店なのでその都度携帯灰皿を持って外に出なければならず、これが結構面倒で最近ではネットカフェを利用しようかと考えているところだ。

■ 漫喫

トップスカフェ 思い起こせば、京都駅八条口(京都タワーのない方)には、かの朝食でお世話になっている「なか卯」の他、まんが喫茶がけっこう多いのに気付いた。中には「お二人様用シャワー付きプライベートルームあり!」なんて謳っていて、昔で言うところの同伴喫茶かレンタルルームかもしれない。
 私の同伴は昔からの愛人Macintoshなので、持ち込みPCが使えてテーブルがあって煙草が吸えればパラダイス。そんな漫喫を探したら、どこもそういうことが当然できるのが漫喫らしい。
 つーか、それって「ネットカフェ」じゃないか、と思っていたら、今はこの2つはかなり共通しているようだ。
 と言う私、ネットカフェも漫画喫茶も今回初めての筆下ろし。優しくしてね〜。
 結局はマクドナルドが全席禁煙になってしまったので喫煙者にとって全くどうでも良い店になってしまった、という訳だ。

 同伴喫茶みたいなのは避け、普通?のを探したら、かの「なか卯」の上に「トップスカフェ」というのがあった。
 昔懐かしの逆さクラゲに入るような緊張感にてドアを開けた。
 初めての場合は免許書のコピーを取らされて入会金200円が必要とのこと。いろいろ犯罪とかがあるからこういうのは個人情報云々よりも優先されるべきだと思う。
トップスカフェ でも、夜行バスまでの利用とかでその予約乗車券を見せると入会金が無料。200円だけど特典っぽくて嬉しい。 ちゃんと会員証もあるのだ。

 実は料金が全然分からず3時間半で2,000円は超えないだろうと思っていたら「それなら3時間パックが1,050円とお安く、そこから過ぎた場合は15分単位で追加でお支払いする方がお徳ですよ〜」。
 「えええ、1時間1,050円なら3時間で3,150円じゃない・・高いのねぇ〜」
 「・・・いえ、3時間で1,050円です・・」
 ちょい悪おやじならぬ、相場を知らない、ちょいバカおやじだ。
 でも、確かに126円/15分だから、そのままで3時間だと1,512円になるから、なるほど、安いや。

 幅800mmで仕切られたちょうど養鶏場の鶏小屋を思わせるようなのがずらずらと並んでいた。
トップスカフェ 狭いけど、座って作業を始めれば幅も気にならなくなる。つまりこういう店で客が行う行為というのは動かないで何かをすることなのでこの幅も許容範囲ということなのだろう。大きく動く場合は、ペア席とかで、むふふ・・。

 フリードリンクというのがびっくらこいた。
 コーラからジュース、そしてお茶までの冷ものから意味不明の「マイルドエスプレッソ」を含む暖かい飲み物まで揃っている。
 適当にそのなんちゃってエスプレッソを飲みながら、そして煙草を吸いながらMacBook Airでシコシコとレポートを記す。いやいや、なーんだ、一番望んでいた環境がこんなところにあったんだ。それも時間500円。もっと早く知っていれば良かった。一人ならドトールとかで過ごすよりこっちの方が断然に良いのだ。
 フラットシートなるものがあり、最初は奇異に感じたが、仮眠するのならこれがウルトラベストだ。

■ 観光

大文字焼き せっかく京都へ行くのだから何処か観光でもしたら、と良く言われるのだが、なかなかそういうゆとりがなく、たまたまスクーリング日と重なった大文字焼きをホテル前から見られたことぐらいだ。

 4年生の冬のスクーリングに、たまたま午後からというのがあったので初めてちょこっとだけ観光した。
 ホテルと大学の途中にある金閣寺へ。高校の時に行った以来だからほぼ40年振りだ。世界遺産にも登録されたのだが、土台にその補強の白っぽいコンクリートみたいなのが見えていてちと興醒めだった。もうちょっと何とかならなかったのだろうか。

金閣寺 その後、漫画「バガボンド」にて宮本武蔵が吉岡清十郎と決闘したとされる蓮台寺が偶然、大学へのバスにていつも降りる「ライトハウス前」の目の前にあった。本当にそこで結構が行われたのかどうかは微妙だが、ま、漫画を思い出しながら散策してみる。もちろんそのような決闘の跡とかの標識などはなく閑散とした静かな寺であった。

 時間はまだあるのだが、どうも観光なんぞをしている気分にはならない。観光は改めて観光モードで来るのが良く、ついでというのはなかなか難しいもんだ。
 SRの1ヶ月前にはテキストが送られてくるのだが、仕事などによってなかなか充分に予習ができず、下手をすれば1/3残したままでSRに臨むこともある。となれば、観光する時間があれば予習せよ、と脅迫概念にかられとても観光なんぞをする気にはならないこの2年間のSR。今回は予習も終わった最終日だったので近所にある名所に行くことができた。
 他学部の人に聞くと、事前のテキスト配付もなく予習も要らないSR課目もあるそうだ。残念なことに中国学科にはそういうのはなく、常に事前配布のテキストがあり予習必須であった(涙)。