在学中は学友会の役員として活動していたけど卒業と共に退任!と思ったら、後期卒業の場合は、その年度の終わる2015年3月まで有効らしい。よって、任期が終了する来年の3月まで佛大通信が送られてくるようになった。
総ておさらば〜は寂しく、残り半年、半学生風にいろいろな学友会行事に参加しようかと思った。2年間での卒業では、あちらこちらの学習会に参加する時間とゆとりなんてなかったからだ。
■ 関東甲信越ブロック宿泊学習会:2014.10.4-5 ラフレ(さいたま新都心)
平田豊誠先生(教育学科) 「地学っておもしろい」
関東甲信越なので、関東周辺の支部合同主催による学習会。1泊なので21ポイントとなり、レポートを出せば1単位もらえる。
講義の内容は、基本的にはそれほど難しくない。何故なら受講する学生がその講義の学科生とは限らないからだ。スクーリング等の通常の講義だと、みんな1時間ぐらいで寝てしまうだろう。つまり、エントリー的な内容となるので門外漢でも分かりやすく、かつ面白く有意義に受講することができる。
今回は、教育学科の「地学」。どうやって砂ができるのか、岩石と鉱物の違い、年間を通した天気図による季候の推移など、思いっきり忘れてしまった小中学校で習ったような気がすることを、きっちり丁寧にレクチャーしてくれて、とても勉強になった。
ぶったん愛好会のメンバーとパシャリ、いつもお世話になっている学習サポーターとパシャリと、残り半年間、沢山写真を撮っておこうと思った。
■ 東京支部教科学習会:2014.11.15 増上寺
有田和臣先生(日本文学科) 「谷崎潤一郎初期短編」
講義で取り扱う『刺青・秘密』をあらかじめ読んだ。恥ずかしくもこの歳になって初めて谷崎文学を読んだのだが、内容は別としてとにもかくも日本語の文章表現が美しくてびっくり。後で他の作品も読んでみよう。
受講生はその日本文学科生とかではないので、エントリー的な作品レクチャーだけど、その作品中に出てくる事柄など背景の考察が主で、読んでいなかったら全然面白くない講義だっただろう。また、その背景等の事情を把握して再度読むとより面白い、とも思った。受講して、隠れ谷崎ファンになった。
講義は午後からで、午前中に集合して増上寺の若い坊さんが境内をいろいろ案内してくれた。本堂裏の徳川家の墓とか戦災を免れた蔵書の蔵とかetc、坊さんの解説付きだから貴重な見学と相成った。
講義の前の昼食。
30年ぐらい前だと2つぐらい喰わないと満足しなかったが、この時になるとこれで充分で、そのこじんまりさが逆に可愛く思えてしまう。嬉しいのやら哀しいのやら。
これで参加費はたったの1,000円はかなりリーズナブルで、病みつきになりそうだ。
講義が終わり6時ぐらいに外に出てみれば、11月なので外は暮れなずみ、ライトアップされた東京タワーがとても綺麗だった。
■ 新入生オリエンテーション:2014.11.23 八重洲ホール
10月に私のような後期生が入学してくるので、これからどのように学習を進めてゆくかなどの学友会関東支部合同主催によるオリエンテーションがあって、だいたい東京駅近くの八重洲ホールにて行われる。
学友会の北関東支部(埼玉・群馬・栃木)に入った時には「書記」とかで、それからずっと案内係をやっている。課目最終試験と同時に行われる大正大学とかでの学習会でも同様で、「佛大生ですか〜、会場はこちらデ〜ス」というやつだ。昨年「副支部長」になったのだけどいまだ変わらず、最後まで案内係だろう。
入学すると、大学から送られてくるシラバス等を読みながら自力でカリキュラムを確認しながら学習に取り組まなければならない。普通の通学制大学も同様だか、すくなくとも同級生が沢山いるのでQ&Aはフォローできる。しかし通信制は同級生を接する機会はスクーリングに参加しない限り皆無に等しい。確かにシラバス等を読めばちゃんと記されてはいるがその厚さは広辞苑ぐらいあるので、高級デジタル一眼レフを買ってきてその使用説明書を読んで一通り操作をマスターするのに等しい。その辺をサポートするのがこのオリエンテーションや学習会である。
2年前の同じ時期のこの場所に私も座っていて、いろいろレクチャーを受けたのが懐かしい。
佛教大学の特質として、仏教学部、教育学部、歴史学部の学生がダントツに多く、文学部は思いっきりトキのような絶滅危惧種状態だけど、この日、久しぶりに同文学部かつ同学科の中国語学科の新入生がいて砂漠でたどり着くオアシスのような感動があった。
新入生だからか「取りやすい課目とか先生とかいますか?」と聞かれた。
取りやすい課目云々の選択肢がないのが通信教育で取りやすい課目というのがないのが実情〜。先生はみんな真面目に厳しく真面目に優しいので真面目に取り組めばみんな同じかな、また見聞&主観的だと、黄先生は幾分女性に優しいかな、そして岡本先生と藤田先生の講義は特に良いので絶対に取った方が良い、と答えた。
■ 常総支部教科学習会:2014.12.07 クロスウェーブ船橋
川内教彰先生(佛教学科) 「神と仏 - 『供養の思想』をめぐって」
埼玉・栃木・群馬の3県を合わせた北関東支部に私は属し、神奈川支部や東京・山梨支部主催の行事には参加したが、千葉・茨城を合わせた常総支部主催のは今回始めてで、任期終了までに参加できて良かった。これで関東地方は一応制覇したことになる。
船橋のセミナーハウスで行われ、JRの駅から徒歩10分と便利なところにあった。
講義は仏教なのでなかなか難しいところもあるが、まろやかな内容になっているので仏教学科外の私とかにとっても分かりやすいところがあって助かった。
例えば、日本の仏教系の葬儀も、いろいろなモノが混在していて、位牌は儒教、ケガレからの清め塩等は神信仰、友引を避けるなどは陰陽道など、つまり仏教に即するのであれば帰宅時の清め塩等は不要ということになるわけだ。へぇ。
また、鎌倉時代の仏教の説話集である『沙石集』というのもテキストで配布され、当然初めて聞いたものだったけれど解説もあってなかなか興味深かった。
■ 慰労会:2015.1.24 八重洲「麹蔵」
長きにわたり学習サポーター(学習支援指導者)や学友会ブロック長を務めたお二方が勇退するので、その慰労会が八重洲の「麹蔵」という居酒屋で開かれた。
卒業してまだ4ヶ月なのに、もうそれが過去分詞的になってきたのは、集まった顔ぶれがみな懐かしく同窓会風な印象を受けたからだ。しぶとくもいまだ現役生という先輩方々も少なくないのだが、なんかほんと羨ましく思えた。
■ 学習会:2015.2.15 大正大学1号館
大正大学も校舎が新しくなり、昔からある4号館だけは外装を塗り替えただけなので当分保存するようで、佛大に通い始めたころは主にこの4号館で試験を受けていたが、1年くらい前から新しい1号館で行われるようになった。
2月に課目最終試験を受けるのは、たいていは先月つまり1月1日〜10日にレポートを提出した人達なので、冬のスクーリングとカブり、よって受験者数はそれほど多くない。
午前と午後それぞれ試験時間は2時間で、続けて2課目受ける人は右側、開始1時間後に追い出されてしまう1課目のみを受ける人は左側に座るのが通例である。
試験開始30分(だったかな)で退席しても良いのだが、課目最終試験の内容から「おおっ、もう書き上がったのか」というのは少なく、たいていそれはヤマが大いにハズれての玉砕風戦線離脱モードである。それでも途中で席を立たれるととても焦ってしまうなぁ・・というのを懐かしく思った。
■ 北関東支部教科学習会:2015.2.28-3.1 マロウドイン大宮
青砥弘幸先生(教育学部) 「小学校の国語の教科書を、今、読み直す」
ホテル、マロウドインのロビーにて受付を済ませ、奥の長い廊下の突き当たりに会場があるのは昨年と同様である。
同様なのは、今時、珍しいマッチが置いてある。このご時世、マッチ自体も希少で100円ショップぐらいにしか置いていないかもしれない。昔は喫茶店やレストランとかに当たり前のように置いてあったけど。近い将来、これだけを見てマッチだと分かる人は年配者だけになるだろう。
講座が2つ開講される場合は、仏教学部とそれ以外、例えば教育学部とかが多く、今回も佛教学部と教育学部の「小学校の国語の教科書を、今、読み直す」であった。毎度ながら仏教学部の講座に人気が集まり、片方の受講希望はいつも少ないので、スタッフはその少ない方に回される。
いつもながらどっから見ても全く面白くない題目ではあるが、これも毎度ながら受講してみると見知らぬ学問をちょっと垣間見る感じで面白いモノばかりである。またその受講者も10人にも満たないので、自然と先生との対話も多くなりゼミ風の雰囲気となる。在学中、もっと受講していればな、と後のカーニバルだ。
一度、中国学科の講座があれば良いと思うのだが、いまだ見たことがない。
18時からホテルにて懇親会があり、その後は2次回へ。翌日は、9時から講義が再開され、12時に閉会式。
■ 学習会:2015.3.15 大正大学1号館
今春に卒業が決まった友人からメールがあって、卒業式は3月25日(水)とのこと。私の時は9月の第四日曜日だったのだけど、平日だと出席したくてもできない卒業生も多いのではないかな、と思った。
その10日前、課目最終試験とそれにあわせた学習会がいつもの大正大学で行われた。
試験会場は、1号館の2Fの大きな教室で行われ、学習会室はその隣の部屋だったのだが、今回、学習会室だけが5Fになっていた。隣だと話し声などが試験会場に聞こえてしまいうるさいからか?
入学時は別だけど卒業が同じ、いわゆる逆同期生が大学院に進むことになり、おめでとうだ!
大学院は2年間にはなっているがシラバスを見るとどうみても最短で3年はかかる。
また学費も来期(2015年)から値上げとなり、3年通う総経費は軽の新車が買えてしまうほどになってしまった。私も大学院に進みたいところだが、とてもそこまでの予算を現時点では回すことができず、建て直し貯蓄期間を置いてチャレンジしたいと思っているところで、今回の学習会参加が学生生活最後の日と相成った。
在学中よりも卒業してからその在学中の経験や思い出が強くなり、それが親離れならず学校離れができない私にとっては、その学校離れをさせる為の解脱修行時間がこの半年間の学友会活動参加ではないかと思った。
これだけ母校ではない大正大学に通うと第二の母校風愛着がでるよね、とスタッフと話をしていた。この日は、別棟にてTOEICの試験をしていた。その所為か日曜日は休業の学食も開いていた。でも、レストランバイキングスタイルで1,300円は学生向きじゃないと思う。結局いつものさくら水産ランチと相成る。
通信教育課程のOB会「鷹陵会(おうりょうかい)」なるものもあるが、こちらは終身会員費20,000円を払わされて被放置プレイ状態。少なくとも関東エリアでは目立つ活動は行われてはおらずまたその連絡もない。
卒業式時には強めな「鷹陵会」への入会を勧められる雰囲気が満ちあふれているが、その鷹陵会運営活動の難しさを考慮したとしても、式後、自宅に戻ってからの一考をお勧めしたいところでもある。
今後は、純然たるOBとして学友会主宰などの教科学習会などに都合が合えば参加してゆきたいな、と思いながら2年間使っていたスタッフプレートを返却した。
■ 学習会:2017.3.12 大正大学1号館
いつものように大正大学での科目最終試験に併設している学習会へ参加したが、今日は最後だ。
スタッフも卒業とかで入れ替わってくるととても少なくなってしまう時があり、となるとその支部は閉鎖となる。ただ、一度閉鎖になったのをまた改めて立ち上げるのは大変なことなので、任期1年のみだけどOBもスタッフとなってサポートできるという新しいルールが昨年加わった。昨年そのOBスタッフになり1年後の今月が最後というわけである。
今度また学友会のスタッフになるとすれば、新たに何処かの学部に再編入したらだ。が、そんなのいつのことなのだろうか。
写真のスチール製のぶったんしおりは、新たな礼拝堂を作る為の寄付をしたOBに贈られるもので、寄付をした先輩OBからいただいたもの。
|