パラシオ・オニャーテ
2010年代までGuadixに来た時のホテルは、いつもホテル・コメルシオであったのは、亡くなった親友のパコの友達がここのオーナーのヘススだったからだ。また、ヘススの奥さんからは、厨房にて「にんにくスープ」の作り方などを教わったりもした。
それが10年くらい前にリニューアルしたのは、ホテル経営の代がヘススから息子に代わったからで、「ホテル・パラシオ・オニャーテ」と改称して新装開店となった。オニャーテの意味は分からないけど。
Booking.comから予約して、1泊素泊まりシングルで49ユーロ(7,400円)。朝食はプラス6.6ユーロ(990円)。
今回初めて泊まったが、新築ではなくリニューアルなので、内部構造などに昔の面影を残しており新旧折衷的な懐かしさがあった。ヘススとその奥さんは勇退して会えなかったのは残念だったが。
以前は道に面したバルコニー付きの部屋であったが、改装後のwebからの予約でのシングルだったからか、窓を開けたら殺風景な中庭風の空洞スペースが見えた。二人で泊まれば、そのバルコニーの部屋だったと思われる(のはず)。
990円の朝食は、他のホテルと同様にコンチネンタル風だ。
美味しいのだけれども、毎日こればかりだと飽きてしまうところもあり、もう一つポイントが欲しいなぁ、などと思っていたら、ゆで卵があった。このおかげで日本人向けに飽きず美味しく食べられた。目玉焼きが欲しかったのだが、これはアメリカンスタイルとかだから諦めた。注文すれば別料金にて出てくるけど、そこまではしなかった。
茶色の浅い鍋に入れられた赤いのは、トマトをすりつぶしたもので、パンにかけて食べるのがオーソドックスなスペインスタイル(アンダルシアスタイル?)だ。私は少し塩を振りかけてより美味となった。単純に「パン・コン・トマーテ(pan con tomate)」というのかな。
また、ハムやソーセージなどを総称して「エンブティードス(embutidos)」というのを初めて知って勉強になった。
二つほど気になったのは、部屋にゴミ箱とティッシュがないことだ。
確かにバスルームにはあるのだが、これらは部屋用と共有できないでしょう。四つ星ホテルになったのだから是非欲しいところなのだが。五つ星になって初めて附帯されるとか?
また、たまーにだけど、トイレットペーパーの装着が逆になっていて、スペイン人のおおらかさを感じる。悪い印象はないけど。
全室Wi-Fi完備とあり、Macbookを立ち上げたら確かにIDに「PALACIO」が表示されたが、パスワードが分からない。フロントに行って聞こうと廊下に出たら、清掃のおねえさん達がいたので聞いてみたら、「パラシオッ」と返答する。「ほんと?一緒なの?」に、「そう、同じだよ!」と言う。
しかし、パスワードにそれを打ち込むも接続できず、フロントで聞いたら、「それは、バラシオス(PALACIOS)で、小文字だよ」と返答。アンダルシアでは「S」を省略して発音するのは分かるが、同じじゃなくて小文字じゃねぇかよ。スペインらしくてほのぼのしたけど。
それとは別に、スペインスタイルとして建物の階層では、地面の1階は「0」とかになり、存在する階層として、日本の2階が1階となる。フロントから部屋へ行く時は、キーの数字でその階まで問題なく行ける。しかし、例えばスペインでは、建物内では禁煙なので、吸いたくなるとよくホテル近くの小さな広場で一服するが、外に出る時のエレベーターでは、分かってはいてもつい「1」を押してしまう。
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