HOME > Acci Times >




 

ルルデのお家

 Guadixに着いたらまず行くところだけど、ホアキンが経営するバル・サヒタリオがなくなったので、妹のルルデの家に行っている。ホアキンの墓もその家から近いので。
 ただ、中心地からちょっとある。歩いて30分もかからない距離なのだけど、坂を登ったり下ったりが続き、気力と体力は1時間ぐらい歩いた感じになるのは年のせいだろう。還暦前は全く気にもならなかったので。老いても通うGuadixかな。

 ルルデの住む家は、最初の町開発でできた新興住宅地にあり、似たような建物が何棟も並ぶので、その場所へは行けるけど、そこからどの家なのかが分からず迷うことしばしばあった。
 ここ10年ぐらいスマフォとSNSが発達し、迷った場所からMessengerの通信電話にて連絡できるようになったので、昔のように高額な国際電話をかけずに済んでいる。
 それでも迷い「今、ルルデの家の近くにいるのだけど、どれが家なの?」
 「何処にいる?回りに何が見える?」
 「オレンジの壁の家が並んでいるけど・・・」
 「その壁に住所が記されたプレートがない?」
 「ないよそんなの。あ、ちょっと先に三角形の小さな公園があるよ」
 「それじゃ行き過ぎなので戻ってよ」、ってどっちに戻るんだ?
 「分かんねーからこの公園で待っているから来てくれないかなぁ」
 で、会話が終わり、少し経ってからその公園で再会のハグがある。
 住宅地に着いてこの公園での再会まで20分ぐらい経っている。どこにプレートがあるのだ、と聞くと、なんと屋根近くの上の方に掛けてあった。
 おまけに各家表札なんてなし。よりスペインスタイルの知識が必要となった、というのは数年前までの話で、以降やっと迷わずにたどり着けるようになった。この達成感は大きい。

Guadixの町 Guadixの町 Guadixの町 Guadixの町
Guadixの町 Guadixの町 Guadixの町 Guadixの町

 翌日もまたキーノとソレと一緒に昼食をとった。場所は、町の中心地にあるソレのお父さんが経営するカフェバルで、名前が「Cart Luis」と意味不明だが、時として行ったことがあるバルだ。
 ソレの両親は、キーノとソレの結婚式で知ってはいたが、一作年かコロナで亡くなったと聞いた。哀悼の意を表して合掌、同唱十念。
 何が喰いたい?と聞かれたので、豚肉とシンプルなサラダが食いたいと言ったら、望んでいたのが出てラッキー。
 キーノは仕事中に4m下に落下して大手術をしたのが昨年暮れ辺りで、今は杖をついてリハビリ中とのこと。歩くと多少傷みが走るみたいだけど完治への途中とのことで一安心した。

Guadixの町 Guadixの町 カフェバル「Cart Luis」 カフェバル「Cart Luis」
カフェバル「Cart Luis」 懐かしいピーマン揚げが出てきた。ホアキン経営の初期のバル・ラ・トーレでは定番のタパだ。

 夜にも約束があるのでセーブしてワインではなく生ビールにしたがあまり意味がなかった、バコバコ飲んで喰って話をしていて気付いたら3時間ぐらい経ってしまった。
 こういう場所での食事はフレンドリーで、最初は3人で飲んでいたが、途中からいろいろな友達がやってきて4人になったり5人になったりもして、時として「誰?」というのもあった。
 昨日の生ハムレストランでご馳走になったので、今度は私が払う、と言ったら、見たこともないような強い口調で「いや、ここも私が払う!」と言って聞かず、この辺のプライドはスペイン人強し。ソレのお父さんが経営していた店ということもあると思うのだが、勘定を見たら60ユーロ(9,000円)とあったので、50ユーロ札(7,500円)を置いて残りと会計は二人に任せするようにして日西折衷とした。