Guadix
たった4日間のGuadix滞在だったが、毎度ながらルルデの家に日参し、お世話になってしまった。
最近では、同じ棟に住むルルデのお友達ドラとも仲良くなり、最終日の夕食は、ルルデと一緒にドラの家にお邪魔した。
夕食と言っても、盛りだくさんの遅い昼食をとった後なので、軽いスナックとお酒やドリンクなどでおしゃべりをした。夜の8時を過ぎてはいるのだが、日本で言えば太陽はまだ高い夕方前に等しい。
ドラが日本語で記された太極拳教室の画像を見せて、ヨガもやったことがあるのだけど、この太極拳って良いのかどうか訳してくれると言ってきた。一応訳しはしたが、太極拳もヨガもとても健康的で良いものだけど、重要なのは継続できるかどうかの当人の意志でしょうねぇ、と答えた。
別れはやはり辛いが、2年後にまた来る予定があるので、少し気が楽だった。今後の予定がない時はとても辛い。
町の目抜き通りを歩いていたら、バルの軒先の椅子にキントが座っていた。初めてここに来た1986年には、言葉の分からぬ私をあちらこちらと案内してくれた感謝の絶えない友達である。
キントも年をとって年金受給者になったようだ。暇でやることないのでバルの店先でブラブラしている平均的なスペインの老人日課だろう。再会を祝して一緒にコーヒーを飲んだ。
若い時には多少すさんだ生活を送っていた感があり心配もしていたが、今は身なりも良くなり安定した老後を送っている。ただ、この陽気で何故にしてセーターを着ているのかが不思議だったが。
ホテル坂下のキオスクのある小さな公園で一服していたら、見知らぬ女性から「ケンでしょ」と、声をかけたれた。
聞けば、彼女が小さかった頃に私に写真を撮られ、近年その写真を私がFacebookのスペイングループにアップしたのを彼女が見て知っていたとのことだが、たくさんあり過ぎて記憶になかった。
彼女はスマフォを取り出して保存してある画像をいろいろ調べ、該当した写真を私に見せてくれてやっと思い出すことができた。それは1986年に撮ったモノクロの写真だった。可愛い少女が綺麗な女性に変身した37年振りの再会だった。Facebookいいね、やってて良かった。
彼女の名前はベアトリス、目の前の女性向けカバン屋さんで店長として働いているようだ。
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