墓参り_Guadix
もともと旅行をしてもあちらこちら多くの町などを訪れるよりは、ちょっと気に入ればそこに数日でも滞在するタイプなので、スペインへは行くのは主にグラナダとかになり、それは旅行をするよりも友達に会いに行くのが目的になっている感があった。
そこに数人の友達が亡くなり、今では墓参りを目的にスペインへ行くようになってしまった。今回のGuadixでは、1986年来の2人の友人の墓参り。
最初に、スペインの兄か父のように慕っていたホアキン(Joaquín)の墓参りへ行った。今回で3度目。
バスで着いたのが昼過ぎで、慌てて向かったので花を買って持ってゆくのを忘れた。ごめん、ホアキン。
いつもながらカトリック方式は良く分からないので、浄土宗方式にてお祈りをして、南無阿弥陀仏と同唱十念で済ませた。行っている場所は似たようなところだからえーんじゃないかと。
私が来ると分かるとその為に仲間が集まってきてくれる。いつもながら嫌われていないんだなぁ、と分かりホッとして彼らに感謝する。
樽が並ぶボデガというバルの「ボデギージャ(Bodeguilla)」が、いつもの集合場所だ。
ホアキンの長男夫婦や従兄弟などが集まってワイワイガヤガヤと旧交を温めた。今回はグラナダに住むホアキンの奥さんのカルメンと次男のハビエルがわざわざ日帰りで駆けつけてくれたのがとても嬉しかった。この二人とは20年振りの再会だった。
翌日の昼飯に、長男のキーノと奥さんのソレが生ハムレストランに連れていってくれた。
車でちょっと行った所だけど、懐かしや、昔ホアキンの妹ルルデに連れてってくらたところで、カミさんと娘も一緒だった。今回何故か生ハムの話題で盛り上がったからか、先述のマヌエルと一緒に行ったグラナダのレストランも然りで、生ハム系レストランはこれで2件目。
最初に出てきたタパの生ハムは、色つやからしてハモン・セラーノで、改めて注文したのがハモン・イベリコであり、味や風味は断然後者であるが、それは比べればであり、ハモン・セラーノだって私にとっては美味く大好きだ。日本で出回っている殆どがこれであるが、スペインの生ハムに共通する風味というのがあるので、日本でハモン・セラーノを食する度にスペインに思いを馳せることができる。
ハモン・イベリコも見かけるかもしれないが、価格からしてベジョータではなくセボだと思う。ただし、それは生ハムの場合に限ったことで、「イベリコ豚入りソーセージ」とかは全く求めるところが違うと思う。
最初の写真から、中央の原木(生ハムの足)の爪は黒く、価格は1本69ユーロ(10,000円)。日本なら7万円から。PALETA(パレェタ)というのは前脚のことで、30ユーロ(4,500円)で日本なら6万円から。日本にて欲しいな、と思ったこともあったが、さすがに高価で買えず、イベリコは本場スペインで食すれば良く、日本なら前脚セラーノ(16,000円)で充分だと自分に思い込ませるようにした。
会計時には、私が「カードあるからご馳走するよ」と言ったら軽く笑われた。おそらく80ユーロ(12,000円)。EUは日本よりも物価が高いとは言っても、スペイン人からすれば決して安いとは思えない。散財させてしまって、キーノ、ごめん。
スペインのメインとなる食事は昼食というのは有名だけど、たいてい1時半ぐらいから4時ぐらいまでの間に済ますので、当然ワインやビールも含まれ、その相乗効果にて食も進み、食べ終われば遅めの昼寝(シエスタ)の気分となるのが普通で、日本のに比べてとにもかくも長い~。
つまり夕食になっても腹は減らず、ちょこっとのつまみとちょこっとの酒かコーヒーぐらいになり、1日2食+夜のおやつで終わる。
おまけに、4月を過ぎると日没が21時を過ぎ、6月ぐらいからは22時を過ぎてやっと、となるので、20時の夕食が実際には夜の間食風になる。
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