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エミレーツ航空

 本当なら一昨年に渡西する予定だったのだが、コロナ禍が吹き荒れて行けず、その終焉でもって行くことができたのは、私の好まぬマスク着用も解禁になったところもある。禁煙でイライラしている機内にて更にマスク着用は苦行に等しい~。
 コロナ禍終焉後の旅行客目当てか、トンでもないチケット代金になっていて、5年前の同じ時期のチケット代と見比べたくはなかった。見れば泣くよ。
 この時のチケット代の変動は著しく、日時の前後がたった1日ズレただけでも数万円の違いがあり、平均して34万円だった。その中でトランジットでの待ち時間と最安値をチェックしたら26万5千円のしかなく、選択の余地がなかった。このコースだと復路のバルセロナでの6時間待ちだけが長く、他は3時間ぐらいで日程は10日間。しかし出発は成田で、到着は羽田というやつで意味不明。

■ 2023年5月3日〜13日 エミレーツ航空 264,470円。
成田(3日) ドバイ(4日) バルセロナ グラナダ
22:30 - 04:50 | 08:15 - 13:25 | 16:25 - 18:00
 
グラナダ(12日) バルセロナ ドバイ(13日) 羽田(13日)
12:55 - 14:25 | 20:40 - 05:35 | 07:50 - 22:35

【事前の準備】
 コロナ禍のブランクの後の渡西だったので、事前に以下のYoutubeを参照したけど、さすがプロの添乗員というところで、リアルで丁寧な詳説がとても参考になった。帰国してからも、いろいろ見ちゃったりしている。面白いですな、これ。

上記の情報では、エミレーツ航空の機内持ち込み荷物の重量制限が7kgまでで、それはとても厳しいと言っていた。しかし、どうみてもそれ以上はあるような小型のスーツケースを持っている乗客が大半を占めていたので、厳しいのはコロナ禍の時のことだったように思われる。フリーの旅行客にとっては、大きなスーツケースの他に小型のも持ってゆくのはあまり考えられないけれど、機内持ち込みとして、ショルダーカバンとリュックはありのような気がした。

 また、これらを参照しただけではなく、老齢による体力と気力の低下から、スーツケースをハードからレザーに替えた。その差は、4kgぐらいだが大きい。しかし、パスポートや現金などを入れたスーツケースを部屋に置いて出歩けなくなった。
 ホテルは普通のホテルだったが、今のスペインのホテルではスーツケースを開けてどうのこうのは皆無に等しく、MacBookは部屋のテーブルの上に置いて出かけていた。もちろんログイン時のパスワード表示を有効にしてだけど。

【空港の無料Wi-Fi】

  • ドバイ空港:「#DXB Free Wifi」を選択してボタンをクリックすればそのまま利用可で、カタール航空のドバイ空港も同様の方法で接続できた。しかし早朝の6時前だと、ゲートによって通じないこともあった。
  • バルセロナ空港:「Airport_Free_Wifi_ANEA」を選択し、任意のメルアド(たいていスマフォの)を入力すると、そこに返信があり、記されているURLをクリックして利用可。ただ、これはグラナダ空港でも何もせずそのまま接続したので、スペイン国内の全空港で共通できると思われる。
【現地でのスマフォ&Wi-Fi】
 毎度ながら訪れたのはグラナダとグァディックス(以降、Guadix)という2つの町だけだけど、市内のWi-Fi環境は皆無だった。
 デパートのエル・コルテ・イングレスなどは設定すればあるかもしれないが、ないと思って準備した方が良いかも。その度に設定して接続するのは面倒だからっだ。
 殆どのホテルは、パスワード付きのWi-Fiが完備されている。しかし、どこかしらセキュリティが弱く、例えば、Wordexpressのadmin画面などへは、セキュリティエラーが出てアクセスできないこともある。未確認だが、スマフォ経由だと可能かもしれないが。

 もともとスマフォ依存が低いので、iPhone11のキャリアを格安な楽天モバイルに変更していて、この海外サービスがなかなかのお得感があった。
 設定を変更するだけで、訪れる国のプロバイダーに接続でき、かつ5GB/月まで無料でそれ以上は速度低下だけというもの。現地の友人達とのSNSの電話利用が殆どだったので、私の場合はこれで充分だった。

未明のドーハ空港で乗り換え【スペインの物価】
 欧米日、または先進国の中で、日本が一番物価が安いと思った方が精神衛生上宜しい、と言えた。市内バスの料金が1.5ユーロ(225円)、ランチ(Menú del día)が、11ユーロ(1,650円)から、タバコのCAMELが5.7ユーロ(855円)だったので。

【エミレーツ航空のチケット】
 Eチケットが入手できたら、その予約番号にてその航空会社のWebから往復の全搭乗便の座席指定ができるのは嬉しい。カタール航空も同様。
 ただ、webチェックインもでき、表示されたPDFをプリントアウトしてください、などと言われる。荷物を預けるので事前にそれをプリントアウトしても意味ないのではと思いながら、出発日にチェックインカウンターへ行けば、はたして中国人らしきカウンター職員に「本当はコレ意味がないのですよねぇ」などと優しく言われた。
 ただ、長時間乗る飛行機には事前の座席予約は必須で、特に多くの日本人が好むと言われる通路側は大事かと思う。

【エミレーツ航空の預け入れ荷物】
 往路は、日本からグラナダ空港まで直接荷物は運んでくれたが、復路は、グラナダ空港から乗ったら一度バルセロナ空港で荷物をピックアップして、改めてバルセロナでチェックインしなければならなかったのが前回までのカタール航空。
 今回のエミレーツ航空では、往路も羽田まで直行で運んでくれたのは嬉しい。
 そういうシステムサービスになったのかは分からないが、その確認は、日本着のチケットの裏に荷物預かり証のシールが貼ってあるかどうかだ。
 途中のトランジットでの待ち時間が6時間とかあると、重たいスーツケースを引きずって、なんて辛いよ~。

【エミレーツ航空の機内】
 飛行機に乗れば、やはり機内食が楽しみだ。
 エミレーツ航空のは、特に変な料理はなく、それなりに美味しく食べられた。
 それはアラブ首長国連邦の飛行機の機内食だからか、調理に偏りはなく一般的にどの国の人でも食べられるワールドワイド的な味になっていた。肉団子に洋風のタレがかかっていたり、やきそばと言いながら、きしめんのような平らなスパゲッティが出てきたりとバラエティさはあったが。

 機内にはWi-Fiはあるけれど無料なのはビジネスクラス以上で、エコノミーは有料。なので機内ではiPhoneのスイッチを切っていた。
 映画は盛りだくさんで、かつ、国ごとの音声にカテゴライズされていて、日本語用・中国語用・韓国語用などアジア諸国向けのも用意されているのが嬉しい。「トップ・ガン マーベリック」や「バック・テュ・ザ・フューチャー」などを観た。

エミレーツ航空の機内食 エミレーツ航空の機内食 ドバイ空港に到着 バルセロナ空港の灰皿
バルセロナ空港出入り口の横にある灰皿でまずは一服するのが定番になっている。
標識には日本語ではなく中国語が記されていて、以前のような日本の経済力の強さが衰退したことを痛感した。
【機内に犬がいた】
機内に犬がいた これに乗れば、やっとやっとのグラナダだぁ、と思いながらバルセロナからブェリングの飛行機に乗ったら、通路の向こう側に犬がいた。初めて見たよ。
 盲導犬には見えないので話しかけたら、アンダルシアのどっかにバケーションで行く、と言う。機内にペットとかがいると和むね。
 しばらくすると、スペイン人らしき女性がやってきて、その隣の席に座ろうとするもその犬を見てちょっと引いて立ちすさんだので私の席と交換した。
 彼はサンフランシスコ在住のアメリカ人で、向うの学校で20年ぐらいスペイン語を勉強しているという。
   犬については、彼の病気から犬の同伴搭乗を許されているようで、「Service Dog」と記されたハーネスが装着されていた。こういう許可が下りる国はまだまだ少ないと彼は言っていたが、おそらく日本もそこには含まれていないと思う。
 盲導犬ではない犬の機内同伴許可とその病名なども聞いたけど、難しい単語が出てきて良く分からない。私のiPhoneの辞書にその単語を打ち込んでくれるよう頼むが、打ってはくれず替わりにsiriで話しかけてそれを聞かせてくれた。長くて分かんねー、特に難しい医学用語や医療処置用語等は。
 また、犬のチケット代は、大小かかわらずプラス半額のようだ。

 しばらくすると、彼のお母さんが私たちの席までやってきた。どっから来た?
 席がバラバラになったのだろう、そのお母さんに席を譲った。私は後ろの空いた席に向かい、残り40分ぐらいでグラナダに着くので、久しぶりに窓際へ座り、雲海などをiPhoneでパシャリパシャリしていた。
 同じ便で2度も席を譲ったのは初めてで、また犬と一緒なのも初めてで、貴重な体験ができた。