台湾短期留学滞在記
【 バイク 】 2010.1.9 0:27

 台湾に行ったことのある人なら一目瞭然だけど、台湾はとにもかくもバイクが多い。
 自転車は首都高速で見かけるポルシェの数ぐらいだ。省くスポーツサイクル。

 車も多いけど、車・バイク・自転車の比率は、3:7:オマケぐらいだ。
 バイクと言っても殆どが125cc前後のスクーターで、ウンコしながら走れるヨーロピアンスタイル、またはクラッチの付いたのはこれまた限りなく少ない。
 大きな交差点で信号待ちをするバイクの様は、まさに暴走族を彷彿させるぐらいの数だ。

 メーカーは、ヤマハとホンダがあり、サンヨーもあって、おお、日本の家電がモーター産業で海外進出か、と思ったら、台湾産?の三陽機械(SYM)。KIMCOとかいうのもあって、まさか脱臭剤の会社じゃないと思うけど・・。

 2009年4月に台湾も禁煙法が設立されたけど、そんな健康推進云々を越えまくっているのがこれらバイクの排気ガス。
 半分以上は2ストで、エンジンオイル切れているんじゃない?と思われる白い煙を吐きながら走っているのが結構多い。
 そんな路上を往復30分歩いて戻ってくると、体全体がやや油っぽくなっている。
 でも、台湾が短命国と、聞いたことないので順応してしまうのだろうか。
 携帯電話の保有率よりもバイク保有率の方が高いと思う台湾だ。

 政府も排ガス規制等を考えているも、これだけの数が利用していると規制も難しいのだろう。
 乗っている人もやはり排ガスで汚れたりするのを分かっているのでマスクをして乗っている人が多い。そのマスクも日本のような医薬風ではなく、カラフルな模様のついたのが売っている。
 服も汚れるのでそれなりの薄いコートをはおって乗っている。

 黒いヘルメットに黒いマスク、黒いコートをなびかせながらこちらに向かってくるバイクの様は、ハリーポッターのディメンターだ。

 日本人が見て台湾の運転は荒い、と思うかもしれないけど、台湾は、車もバイクも人も平等的だからそう見えるのだと思う。
 つまり「優先」がないから、良い意味でお互い様の譲り合いと共存の意識でもって交通が流れてゆく。
 もっとも日本の商店街通りとかで交通ルールの概念がない自転車に乗ったおばちゃんみたいなのが、台湾では普通だけど。
 赤に変わった5秒ぐらいまでは台湾では「信号は青」だ。
 一応赤になったので停まったパトカーの横を通りすぎて行った信号無視の車をパトカーはスルー。
 それでも事故は多いのだが、日本のそれをスプラッター映画とするのなら、台湾のそれはサスペンス映画ぐらいだ。

 台湾は欧米同様の右側通行だけど、日本のようになんと左を走っているバイクもある。わお〜。
 台湾では、右見て左見て、じゃ駄目だ。
 右見て左見て右見て、そして左と右を見ながら渡らないと何処からバイクが来るか分からない〜。

 築地市場やアメ横みたいな人であふれ返っている場所にもバイクでズコズコ・・・。
 「こんなとこ、バイクで来るなよ!!」なんて誰も思わないのだろう、お互い様だからか。
 クラクションを鳴らさないからまだ良いけど、人の歩みと同じ速度で進むバイクの排気ガスは、なかなかのワイルドである。
 バイクでの空気が良くないので、副流煙云々のタバコの害なんて「塩分摂りすぎると体に良くないよ」ぐらいな感じなのが台湾の市街地。

 こういうことへの一番の健康法は、そういう環境に順応することだ!



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