バス駅
少なくともグァディックスに住む私の友人たちは普段バスには乗らないのだろう、グラナダ行きのバス、知っている?と聞くと「あとで電話して聞いてみようか」以外に聞いた事がない。
マヌエルがグラナダからグァディックスまでのバスの時刻をネット(https://www.alsa.es/)で調べてくれたのを思い出し、アクセスするも途中停車のグァディックスまでの検索の仕方が分からず、前日に町外れのバス駅までテクテク歩いて行った。
|
いろいろ修正跡のある時刻表 |
いつもながらの閑散としたバス駅には誰もおらず、窓口もシャッターが閉まっていた。
清掃のおばちゃんがいたので聞いてみたら「あそこの張り紙にあるよ」。以前は一時間に一本あったのだが、今はずいぶんとダイエットしていた。12:40が良かったのだが土日専用なので11:00にした。
スペインのこういう交通機関は鉄道のレンフェを省き、気まぐれ的に変わるので、次回来る時の為に参考にするぐらいは良いがアテにすると「そんなハズじゃなかった」になる。
|
閑散としたグァディックスのバス駅 |
出発の日、切符を買って待っていたらすごく豪華なリムジンバスが15分前にやって来た。
荷物を荷台に入れ、バスに乗る時には必ず聞くことにしていて「これ、グラナダに行く?」、運転手は「行かないよ、マドリッド行きだよ」。慌てて荷物をとり出して待っていたら隣にバスがやって来た。
今度こそと思って聞けば「行かないよ、ムルシア行きだよ」。いつ来るんだ?不安になるも隣には私と似たようなことをしているおばーちゃんがいたので、聞いたら「私もグラナダへゆくんだ」と、ちょっと安心。
マドリッド行きのバスが10:58に出発したら、すぐそこにグラナダ行きの豪華ではない普通のリムジンバスがやってきた。
|
バスの車窓 |
バスに乗ること1時間、以前ならそのままグラナダのバス駅に直行していたのだが、市内に入ったらあちらこちらグルグル回り、ホアンヘとエヴァが出たグラナダ大学などにも停車し、巡回路線風バスに様変わりしていた。乗車時間も1時間から1時間20分となり、3日前に来たばかりなのに懐かしささえも感じるグラナダのバス駅に着いた。
バス駅の隣にあるホテルを予約したので到着前のバスの車窓からホテルが見えた。チェックイン14時とあったが、すぐに入れてくれた。
|
グラナダのバス駅ホーム |
とにもかくにも確認したいグラナダ空港までのバスの時間は、先日窓口のおじさんに口答にて 7:30 があり、バス駅から20分ぐらいかかることを確認していたが、ホテルのカウンターには、その空港行き専用の時刻表が置いてあった。
Palacio Cpngresos発7:00、空港7:45着とあり、2つの情報にブレはなく一安心。
バス駅から空港までタクシーで20ユーロ(2,600円)と表示されていたが、特にトラブル等がなければ3ユーロ(390円)の空港バスは魅力的である。
行きがけに改めてバス駅に行ってみればインフォメーションカウンターがあったので、改めて聞いてみたら、同じことを聞く人が多いのだろう、レシートみたいな短冊をくれた。確かに、土曜日 7:30〜7:45があった。これで怖いものなしだ・・と思いたい。
|
グランビア方面のSN1バス |
グラナダのバス駅の入り口で一服していて気付いたのは、目の前にタクシー乗り場と屋根付きのちゃんとしたバス停があったことだ。その向こうに走る都電みたいなのは聞けばグラナダ周辺の村とを結ぶ路線のようで、Tranvia?と聞いたら、Metro だとグラナダの友人エミリオが言っていた。
グラナダの中心地は、グランビア通りのイサベルとコロンブスの銅像辺りで、バス駅からそこまでの路線バスには何回か乗った事があり、たしか4番のバスだと思っていたら全然違っていた。
ホテルはそのバス駅の隣で、フロントのおねーちゃんに聞いたら「SN1」。乗ってみたら運賃は1.4ユーロ(180円)、運転席の横に小銭箱があったので10ユーロ札(1,300円)までは笑顔で対応してくれるかもしれない。
|
東星酒楼 |
メイン通りを一直線に走っていた記憶があるのだが、新たなSN1路線はあちらこちらを周回し、グランビアというバス停まで20分もかかってしまった。降りた周辺には、カメラをぶら下げたたくさんの観光客いて(私もそうだけど)、アラブ人商店街のアルカイセリアはアメ横よろしく人の頭で埋まっていた。
ふと、中華が喰いたくなった。
台湾では回転寿司などを食べたくなるのだが、スペインでは取り立てて日本食を食べたいとは思ったことは少なく、むしろ中華を食べたくなるのが不思議だ。醤油が体内に入れさえすれば良いのかも。
|
玉子スープ |
グランビア通り裏に中華屋があり、昔からグラナダに来ると必ず寄っていた。
もうないかな、と思いきや果たしてあった。ただ看板の文字が「東星酒樓」から簡体字の「东星酒楼」に変わっていたので華僑も大陸に則したということかな。
中華レストランは他のレストランに比べて安く、ランチが10ユーロ(1,300円)ぐらいするところをここは7ユーロ(900円)。玉子スープと鶏肉炒め、チャーハンを選び、涙を流すように食べた。泣いてないけど。
食べたい物を食べた後の充足感一杯の一服は、とくに美味い。
こいう場所ではたいてい歩き煙草なので、携帯灰皿を持ちながら佇んでスパスパしているのが珍しいのだろう、歩きタバコぉしている人を含め、みなチラチラとこちらを見る。
|