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グァディックスへ

グラナダのバス駅
グラナダのバス駅
 約束の10時に間に合うには8時のバスに乗るしかないので、悪いと思いながらもマヌエルには6時半に起きてもらいバスの駅まで車で送ってもらった。グラナダの街には、ちょうど環7や外環みたいな環状線ができていて車でのアクセスが良くなっていた。
車窓から大聖堂が見えた
グァディックスの大聖堂
 チケットを買うついでに最後の確認事項である帰国時土曜日のグラナダ空港までのバスの時間を聞いたら、ちょうど7時半発のがあった。
 一安心し出口で一服していたら目の前を都電みたいなのが走っていて、おおっ、こんなの走っているんだ。聞けば、近くの村などへへアクセスしていて、以前は沢山走っていたのだが今は縮小されて少しになったメトロ(トランビア)だそうである。

グァディックスの大聖堂
グァディックスの大聖堂
 グラナダからバスに揺られて・・って高速道路がより完備されたのにもかかわらず何故か昔と変わらず1時間かかって、どこよりも思い出深いグァディックスという町に着いた。かなり手前からでも見える大聖堂はやはり街の象徴である。
 人口3万人にも満たなかったこの町も今や4万人近くになったと思わせるぐらいの様変わりはあったが、基本的なところは何も変わってはおらず、そのまま15年前から滞在している錯覚に陥った。

坂の上にあるホテル
坂の上にあるホテル
 先に、服ぐらいしか入っていないのに何故か重たいスーツケースを置かせてもらおうと予約してあるホテル、YIT Abentofail (アベントフェイル) を探したら、確かに中心地の市役所広場のすぐ上にあるのだが、車も入れない狭い急坂の40m先にそのホテルがある。おまけにどころどころに階段があったりゴロゴロした石畳にもなっていてバリアフリーはゼロである。痛風だったらとてもじゃないけどたどり着けない場所にある。その前に、痛風でスペインなんぞに行くな、があるのだが。

 約束の時間まで1時間ぐらいあったので、本来宿泊を予定していたが改名&リニューアルしたので日本からでは見つけることができなかったホテル・コメルシオへ寄ってみたら、「ホテル・オニャーテ邸宅(Hotel Palacio de Oñate)」という看板が出ていて中に入ると見知った綺麗なおねーちゃん従業員がいた。
 「来たのならなんでここに泊まらないの!」とグラナダ訛りで文句を言われたが、改名されてしまっては探しようがないよ。
ルルデ 友人のこのホテルのオーナーを聞いてみると、引退して今は息子がオーナーだそうだ。死んだパコと同年代だからそういう世代交代なのだろう。

 ホテル YIT Abentofail (アベントフェイル)は、良くない箇所を挙げるのに苦労するぐらい良いホテルだった。
 挙げれば、全体的にこじんまりとしていて広々感がないのとホテル前まで車で行けないことくらいだろうか。アルハンブラ宮殿風にデザインされたホテル内の雰囲気は、落ち着いて可愛いくて、アンダルシアに来たね、という気持ちにさせてくれる。
 そっけないラテンの朝食にトルティージャが付き、そしてなんとゆで卵もあるのが外国人にとって嬉しい限りで、5ユーロ(660円)は安すぎる。これだけでも星を一つ加えた四つ星でも良いくらいのお勧めしたいホテルである。

入り口 シングルルーム 窓からの風景
中庭ホール 中庭ホール 中庭ホール
5ユーロの朝食 5ユーロの朝食 5ユーロの朝食