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ワイン樽バル (Bodiguilla)
足が痛くなりそうなので、頑張って1杯だけにしようかなと寝ぼけたことを考えながら約束の8時にワイン樽酒場(Bodiguillo)へ行ったら、亡くなった友人の子供達が家族をも連れでやってきてくれて、まるで13年振りのミニ同窓会風と相成り、いきなり飲み過ぎ注意警報鳴りっぱなし状態となった。
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ワイン樽バル (Bodiguilla) |
そもそもが小さかったとか二十代の若者だったのは以前の話で、そこから13年経ってしまえば、当然みんな大人になっている。8才の娘を連れて一緒にスペインに来た時に一緒に遊んでいた5才ぐらいの子供などは高校三年生となり、かつすげー理知的なイケメンに大変身していてびっくりもした。そのおかあさんはスペイン人にしては珍しく太りぎみからスマートにこれまた大変身していて一瞬誰だか分からなかった。
私のような47才から60才への変化は頭髪形状に多少の異変をきたすぐらいだが、7才から20才とか20才から33才への変貌はもはや脱皮か変態に近いところがあり、認識するまでのタイムラグが生じてくる。
たいてい男の場合は、どうしちまったんだこの腹は?が多く、殆どの女性は、すげー美人になっている。
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ゆでじゃがいものタパ(つまみ) |
どうしちまったんだこの腹は?の長男ホアキンに勧められる酒に「今、痛風気味だからワインをちょっとで良いよ」と言ったら、「オレもだよ〜」。で、病気ネタで話が盛り上がる。
足が痛い時は飲まないで、痛みが治まったらまた飲むんだねぇ、とホアキン。もう一人の私がここにいたよ。どうしちまったんだこの腹は?なので当然のように血糖値も高いそうだが、こういうタイプは日本人の中年以上では普通なので、いずこも同じだ。
プリン体の高い食べ物も共通しているようで、いけないと思われるタパで出てきた生ハムやアンチョビを食べながら彼は言い、それにならって私もご相伴す。ただ、アルコールゼロのビールもプリン体を含んでいるとの貴重な情報を得た。もうホアキンとは友達とかではなく「痛風同志(camarada de gota)」だよ〜、と言った。
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ホアキンファミリーの子供たち |
特にリクエストしなかったので普通の赤ワインだと思うが、美味さは日本で3,000〜4,000円ぐらいのだからとても幸せでだ。しかし我慢して2杯までとした。偉いじゃないか私。
取り立てて特別な味ではないけれど、シンプルに塩だけをかけたここのゆでたじゃがいもが好きなので、まず最初にそれをタパとして頼んだ。
この時期は9月下旬頃と同じで、昼過ぎから雷雲が立ちこめてくる。最初は小さいので太陽を見ながらパラパラと降ったり止んだりで暮れなずんでくる7時から10時ぐらいまでそれなりのバシャバシャ〜、ゴロゴロ〜となる。グラナダでは錠剤ぐらいの雹(ひょう)も降っていたので、この辺一帯がそういう時期の天気なのだろうと思う。
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