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ストライキ

 4月26日、朝イチでメールをチェックしたら、Mytripから自動メールが入っていて「あなたのフライトはキャンセルされました。至急電話かメールにて更新手続きを行ってください」とあって、ええ?
 全フライトではなく、往路のバルセロナ〜グラナダ間のヤツ。復路でのオーバーブッキングは良く聞くけど往路でのは初めてだ。LCCの国内線だからちょうど一週間前ぐらいに集計し、多すぎたのはオーバーブッキングとなってリストラされたのかもしれない。やれやれ。

 メールじゃ埒があかないのでサポートへ電話することにした。
 チェコかどこかの旅行会社なので、日本の電話番号だけど応対は英語のみとあった。英語でそれなりに喋るなんて何十年ぶりなのでウルトラ英検6級ぐらいだ。
 カタコトの英語を最初に聞いたからか、「どちらの言葉をしゃべりますか」みたいなことを言っているので、「日本語かスペイン語、中国語ならOKです」と言ったら「すみません、英語のみでの対応となります」のようなことを英語で返答し、なら最初から聞くなよ、そんなことを、と思いながらも、とにもかくも代替えフライトを予約しなければならない。
 こういう場所での会話なので、単語を繋げるだけでも十分に察してくれるのは良いのだが、相手の言っていることが良く分からないのだが、as soon とか聞えたのでメールが来るのだろうと思って電話を切って待つこと3時間、依然来ないので再度電話をする。

 Googleの翻訳サイトはこういう時、とっても便利だ。
 「今この電話で変更予約ができる?」というのもちゃんと英訳してくれるので、ただそれを読めば済むわけだ。が、肝心の返答が聞き取れない。しょうがないよね、英語喋れないのだもの。しかしmail と alternativeが聞えたので電話を切って待つことにし、やっと昼下がり過ぎた頃、代案フライトのメールがやってきて・・あれ、どうやって決定すれば良いの?
 メールだと時間がかかるので再度3度めの電話をした。電話ではなくそのメールにその旨を記して返信すれば良いことが何となく聞き取ることができ、その通りに返信したら最初の電話から8時間後の夕方5時に新しいイーチケットが送られてきた。グラナダ到着が3時間半遅れる便だけど同日だから良しとすっぺ。
 今日は一日何をしていたのだろうか、久しぶりのとっても長い一日だった。

 例のオーバーブッキングでの祝杯が本当にやけ酒になりそうな日が続いた。
 もう一つVuelingというところからもメールが来ていたのだが、文字が小さく意味は同じだと思い無視していたのだが改めて拡大して見たら、オーバーブッキングではなくストライキだった。バルセロナとグラナダ間はコードシェアになっていて、VuelingというLCCが仕切っているようだ。
 おまけに「ストライキの影響を最小限に抑えるために利用可能な10時便に変更いたしました」とスペイン語で記してあった。乗れねーよ、っつーか飛行機に乗ってバルセロナに向かっている最中だよ。

 Vuelingサイトのトップを見ると昨日遅くに新着更新されたストライキ情報があった。
 そこのキャンセルフライト一覧を見たら、確かに最初に予約した16時発のはストライキによりキャンセルされていて、Mytripがカタール航空便として再度予約してくれたその後の20時便のはキャンセルされていなかった。
 しかし、Vuelingサイトのmy pageを見たら、やはり乗ることのできない10時便に予約が入っていて、20時便にはなかった。何処へ行った?

 今回のこれはすごく気になりまくるので、仕方なく、そこに記されていたVueingの事務所に電話をした。
 最初なんか喋っていて、会話を録音しますね、とか・・そして、英語なら1を押し、スペイン語なら2を押してください、と。神に祈るように「日本語なら3」というのを待ったが、当然言わないので2を押す。
 キャンセルで文句を言いまくってくる電話が多いのか、やる気のなさそうな声のおねーちゃんがマシンガンのように喋りまくってきた。名前と搭乗日とフライト番号を言ったら、そうじゃなくってVuelingの便名を、と言われたのだが分からず、搭乗日と行き先だけを言い、その日の便の予約に私の名前があるかどうかを調べてくれるように頼んだら「ないよっ」。
 「そんなことはない、旅行会社から予約してちゃんとイーチケットを持っているのだから、ちゃんとチェックしてくれ」と言ったら、殆ど聞き取れないぐらいのマシンガンのように喋りまくり「これ以上は、とにもかくもイベリア航空に電話してちょうだい!」の一点張り。「じゃ、そのイベリアの電話番号を教えてくれ」と言うと、「・・・今よく分からないので、自分で調べてください〜」と、のたもうた。思わず「くそあまっ、電話代返せ!」と言おうとしたら既に電話は一方的に切られていて、心が折れそうになった。

 取り敢えずはバルセロナまでは行くことができ、14:15着後にスペインの新幹線が15:40発のが15,000円ぐらいであるのをサイトで確認し、航空カウンターでフライト交渉をする時間と駅までの移動時間そして切符購入を考えればギリギリである(後で分かったのだが、現在レンフェのグラナダ駅は改装中で運休中)。
 最悪の乗ること12時間の夜行バスもあるが、この状態での夜行バスは辛過ぎ。故に、スペイン行くの面倒くさー、仕切り直すか、の気分になった。

 「Vuelingの便名を」と言っていたのを思いだし、私のフライトは全てカタール航空のQRになっていたのに気付き、脱力感満載状態の中、カタール航空サイトの予約番号チェックで検索してみたら、灯台もと暗し風チルチルミチル的に望んでいたフライトが全て表示され、心の中にガッツポーズが出て、あれだけ憂鬱だったバルセロナ空港で5時間近く待つことが楽しみになってきた。
 コードシェアの場合、それぞれの航空会社は個々の便名にて乗客管理をしていることが分かった。一つ学びました。はい。

 成田出発は夜なので、だらだらと荷造りをしている。
 今回、マヌエルには使わなくなったRZセットなどもお友達価格で譲るので、その運び屋モードとなってそれら機材を入れているのだが、ひたすら重い。 スーツケースも10何年ぶりに出してきた大きい方でそれだけも重い。取り敢えず、詰め終わって体重計に乗せてみれば 20kg、え?
 昔よくスペインへ行っていた時には、行きは20kgで帰りは25kgだったのを思い出し、昔と変わらないじゃないか。でも、やはり重い。 帰りの25kgがとても重たかったので行きの20kgの印象が薄れたからか、それとも年齢からか。前者であることを願いたい。

 それにしても20kgというのはとても重たい。キャスターは偉大だ。