ゴメレス坂 2回目のグラナダ滞在は、寄せ木細工の職人のエミリオに会うためだ。
店はアルハンブラ宮殿徒歩コースの途中、ゴメレス坂のグラナダスの門の手前にその店がある。日本語で「お土産はこちらで郵送手配します」とか記された看板がもうないので、相変わらず似たような店が建ち並んでいるだけのところ、順番に中に入って確かめないとどの店だか分からない。
以前のグラナダスの門には無理やり花束を売りつけるジプシーがいたけど、今は皆無。
ゴメレス坂は坂だよ。グェディックスのホテル等と同じだ。坂ばっかだ。昔と違い、途中で休憩してしまった。初老には辛い。
一時日本人観光客を含めアルハンブラ巡りで賑わったゴメレス坂も、アルハンブラの向こう側に大きな駐車場ができた為にやや閑散としてしまったゴメレス坂、というのが13年くらい前の話で、今は新たに復活して日本人は見かけなかったけど沢山の徒歩での観光客で賑わっていた。最近では韓国人が多いみたいだ。日本人は何処にいるのだろうか。
「白髪がありちょっと年取ったみたい」と言われたので、「エミリオは昔から年取っているので変わらないねぇ、私はエミリオと同じになったよ〜。」娘のマリアが店を手伝っていた。
「Rurikoは元気? Himenoは?」と聞かれたので「いずれも来年夏とかあたりを予定しているみたいだね。エミリオに宜しくと言っていたよ」。
「あと誰だったっけかなあ・・」名前を忘れたようだ、とエミリオ。
「坂下にあるエミリオのマンションを借りていたのならNobuだよ。今は南の島が恋人になってスキューバダイブを楽しんでいるよ、まだ独身〜」。
「ところで、Michikoって知っている?Rurikoの友達なんだけど。」
「知ってるよ、スペイン人と結婚して日本料理店で働いているんでしょ。」
「そうそう、今度自分の店を出したと聞いたのだけど知っている?」
「知らない〜」、iPhoneでその地図を表示させて「ここだけど分かる?」
「・・うーん、なんとなく分かるけど・・それより、飯喰いに行こうよ。」
だめだこりゃぁ、彼女の店は次回だ。
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エミリオの工房にて |
そもそもがアンダルシアの路なんて極端に言えば直線なんてなく、どれもクニャクニャしてしてそこから適当にクニャクニャと狭い路が派生しまくり、クモの巣を通り越してラビリンスなんだね。
グランビア通りの裏にある、いつものエミリオ常連のバルへ行く。
真面目にエミリオの食事なのか、パエジャや生ハム、パン、グラナダサラダなど何皿ものタパが出てきて、これはコーラじゃないよな。結局頑張ってワイン2杯にした。頑張らないと1本〜!になってしまうので。
エミリオは変わらず9時ぐらいから夜の9時まで店に出ているようで、翌日の昼にエミリオの家での食事を約束して、またね〜、とゴメレス坂をテクテク下った。
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