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アベントファイル

ホテル・アベントファイル グァディックスでは、アベントファイル(YIT Abentofail) という英語みたいな名前のホテルで、何故かダブルベッドの部屋ばかりなので、とにもかくもベッドと掛け布団が2つという部屋を予約したら、スイートしかなく、今回の旅行では一番高い11,000円/1泊になってしまった。とっても贅沢感がある。他は7,000円ぐらい。

 長い石階段の頂上にある、重いスーツケースを引っ張ってゆく旅行者の辛さを考慮していない立地条件を省けば、アンダルシア然とした雰囲気を持つ素晴らしいホテルである。もっとも他グラナダやコルドバのホテルも同様なのだが。
グァディックス ただ、いずれのホテルも男女を明記して予約したせいなのか、見晴らしが良いとか落ち着いた部屋とか1人泊とは違った男女2人ゆえの配慮がなされている観がする。良いサービスだ。1人で泊まると、洗濯物が干してあるプライベートな中庭しか見えなかったり、隣のビルの壁とかetc。
 朝食は、泊まったホテルそれぞれ似たようなものが出るのは、日本のホテルの朝食と同じ。ちょこっと違ったりするところでは、グラナダの英国ホテルでは三角のチェダーチーズが出て、大好きな娘は5つぐらい感動しながら大人喰いしていた。アホだ。その父親は通常通り生ハムばかり喰ってアホしていた。
 言えば、朝食では何かスープが欲しいのだが、スペインの習慣ではそれはない。我慢できる範囲だ、と自分に言い聞かせる。

 その日は、グァディックスのクエバを見に行った。
 ホテルを出て見上げてみれば熱気球が飛んでいて、聞いたけど良く分からなかった。
 試合でもないし、広告でもないし、何かの大会でもないとのこと、つまりそれ以外の聞いたことのない単語だった。
 そのクエバゾーンとグァディックス市街を一望できる小高い丘の展望台に登った。その登攀距離はゴメレス坂ぐらいだけど、傾斜角度はその2倍あるので、先に登る娘を後に数度も休憩した。じじーには向いていない観光名所だ。後で行く、観光バス専用駐車場を持つクエバ博物館の傍にできた小さな展望台を観光客で埋めるが、その展望度は小高い丘の展望台のを全く凌駕しない。
 歩いていると、犬を連れた散歩する人などを良く見かけ、犬を飼っている人が多い。猫も負けじと多いが、ペット観念では、猫はたまたまその家に住み着いている観がし、全ての猫は去勢なんて無縁だろう。