【 原住民部落 】 2009.12.29 0:55 台湾の中央山岳地域の原住民部落の一つを訪れた。
幾つかの部族集落が点在していて「南投(地域名)原住民部落旅遊ガイドブック」というのを現地でいただいた。
写真には、それぞれの民族衣装と装飾品を身にまとい特有の楽器で音楽を奏でていたり踊っていたりしている。
台湾中央部の南投という県の12ぐらいの原住民部落が紹介されていて「部落巡礼」・・・巡礼?日本語ならちと意味が違うぞ、と思うが、ま、台湾だから没関係〜。
以前に見た写真などでは、顔に極彩色の入れ墨をしまくった部族もあって、そんなのばっかりのところに行くのか?
聞けば20年ぐらい前は居住者以外立ち入り禁止のエリアとのこと、入村したとたん竹槍と弓で武装した極彩色の入れ墨顔の住民達に「日本人、出てけー」と言われるのではないかと内心ちょっと心配していた。
台中に戻ってからウキペディアで「タイヤル族」を検索したら、かなーり昔の、そして独特な風習を極めて強く記述されていただけだったけど、こんなの先に見ていたらションベンチビリモードだったかもしれない。
訪れたのは日月譚近くの海抜1200mm(八王子の高尾山くらいの気温)の山あいにある「春陽部落」というところ。
一緒に行った友達のはんちゃんが運良く昔の友達と再会でき、そこで夕食をご馳走になる。
その友達の家は、部落全体を見渡せる反対側の山の斜面にぽつんと建っている。
食事中その部落から音楽や花火の音が聞こえてきたので外に出てみるとクリスマスパーティが行われていた。
教会全体がイルミネーションに飾られていて、まるでグラナダのサンニコラス教会から見るアルハンブラ宮殿の夜景だ(写真左)。
教会に行ってみるとクリスマスパーティ真っ盛り。
村中の人たちが集まり、小さな子供や高校生みたいな女の子達がステージ上で踊りなどを披露している。
踊りと言ったって民族舞踊じゃなくて今流行りのラップやユーロミュージックだ。ナウイ〜(写真右)。
まるでスペインアンダルシアのグァディックス町の市役所前広場でのフィエスタにいるようだ。カトリックが町作りをすると何処も同じような雰囲気になるのだろうか。
同時期、友人がグラナダに行っているけど、今頃ビールとワインにまみれて「何処にいるんだ?」状態だろうなぁ、こっちは酒なしの「ここにちゃんといるぞ」状態だ。
翌日、再度春陽部落に訪れるも、それ以上に時間があったので他の部落にも行ってみた。
A型の私はあまり地図にこだわらずに行くほうだけど、B型のはんちゃんも同じだ。ガイドブックのアバウト過ぎる地図(限りなくイラスト風)を見ながら、この辺の中心である埔里町から同じような距離の「武界部落」へ行ってみたが、全然距離や道のりが違っていて、行き止まりじゃないのか?という山あいの奥まで行き、またそこから峠を越えて川沿いにある武界部落にたどり着いた。
規模からすれば春陽部落より断然に大きい武界部落。やはり大きなカトリック教会があって、その広場では子供から大人まで集まって遊んだり休んでいたりしていた。
昼間から酔っぱらっている人たちがそれなりにいて、おお、私の求めうる台湾の地、ここにあり!と言った感じだ。
ここにまた来るか?というと、その前に来られるのか?というような場所。地元のバスあんのかなぁ?
最後、少し時間が余ったので、定番中の定番、日月譚へ行った。
かなり近くまで来たのに道に迷って聞いてみたが通じない。
「リーユェタン」、四声を記せば リー4ユェ4タン2。私は リー4ユェ4タン5 と発音したがNG、「日月」だけで察してよ〜檳榔のねーちゃん。
しょうがないからリーを少し濁らせて ジー4 と言ったら「あぁ、日月譚ねー」。
ま、私にとってはどうでも良い場所なので発音もイマイチ気が入らない、これがタダでビールを飲ませてくれる工場とかだったら気合い入りまくりのボッキ〜中島に変身だったかもしれない。
という場所に案内してくれた、はんちゃん、ありがとさんです。
確かに水は綺麗だけど、どっから見ても台湾の河口湖か洞爺湖だ。
おまけに遊覧船着き場付近は日本同様にお土産屋さん並びまくっている。ま、そんな台湾モードの定番観光地風景を見られたのは良い経験だったと思う。
?マーク型の傘の把手風肩凝りマッサージ器具が30元(80円)で売っていたのが貴重なお土産だ。パソコン打っていると肩が凝るんだな。
台湾旅行を計画していて日月譚を見ていない日本人がいたら、主観的にお勧めしないだろう。
ここに来るまで何時間もかかるのなら、別な箇所を見た方が有意義だと思った。例えば台中の鹿港とか。省く若い恋人&不倫旅行。
湖に面したレストランやホテルは異常に高い。
豪華なんだろう3皿+1ドリンクで1500元(4,300円)、宿泊代が9000元(25,000円)だったかな?毎食60元(170円)、宿泊代400元(1,150円)の私からすれば、誰がこんなところに入るんだ?金満日本人だって利用しないと思うけどね。
まず首都圏エリアの観光地(茨城、神奈川、山梨、栃木等)で4,000円の飯を喰ってマズかったら「店長呼んでくれる」とクレーム付けても十分にアリだと思う価格だ。自信があるんだろう。
で、その日月譚の湖畔に点在する「伊達郡」というところに行った・・と言おうか「はんちゃん、何処にあんの?」
「この辺だよ」
「この辺っつーたって、どの辺?」
「おみやげとか売っている人たち・・・」
ま、特殊な衣装は良いとしても、そのまま一般人に同化しているという意味のようだ。
桟橋前広場では民族衣装を着た人がカラオケ・・自分で制作したCDの宣伝路上パフォーマンスをしていた。
面白くはない日月譚だけど、面白くはないというのを体験できただけでも海外というのは面白いもんだ。
屋台等が並んでいるので、ホットドック、たこ焼き、イか焼きなどがあるかな?と思うも、ここは外国、んなのを期待してはなりませぬ。
淡水にはホットドックとイカ焼きはあるんだけどね。