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Junio 1993
Vol. 3
  1. イベロアメリカフィエスタ
  2. グアテマラに学校を...チャリティーコンサート
  3. 役員会からのお知らせ
  4. 投稿「コンドルは飛んで行く」 清田正剛
  5. 連載「アンダルシア親子珍道中記」 姫野幸司
  6. 連載特集 「こんな外国人、日本人が嫌いだ、好きだ」
  7. コンサート情報
  8. 今月の勉強会のお知らせ
  9. 事務局/会計よりお知らせとお願い

1993年6月発行
発行責任者:萱嶋太郎
編集/文責/翻訳:姫野幸司
広 報:田島グロリア・佐々木亨
発行所:宮崎イベロアメリカ国際交流協


イベロアメリカフィエスタ
バモスの皆さん、¿Cómo se encuentran?

 4月の花見会は本当に楽しかったですね(^^)(^^)。皆さん初顔合わせなのに旧知の仲のように打ち解け、ラテンな時間を存分に満喫されましたね。
 スペイン語、イベロアメリカの国が好きな、庶民的連中の集まりだからこそ、言葉が出来なくても人種の垣根を越えたホッとなフィエスタを生み出すことができるのだと思います。

 さて前号でお知らせしましたように、バモスの会員であるホセ・ルイスさんのグアテマラでの活動をビデオやスライドで紹介しながら、各国の料理(スペイン、グアテマラ、コロンビア、メキシコ、ブラジル)を皆さんに味わってもらうイベロアメリカフィエスタを開催します。
 今回は会員以外の方にもお誘いをかけて、バモスの輪を拡げていきたいと思いますので、会員の皆様の御協力をお願いいたします。
 準備の関係上、電話で7月3日までに出欠を取らせて頂きますので、これまでバモスの集まりに参加できなかった方のご参加を期待しております。

 当日、会場のラテンムード作りに、スペイン、ポルトガルや中南米のグッズ(飾り物、帽子、バッグ、壁掛け、写真等)飾ります。貴重なグッズを1日お貸しできる会員の方がいらっしゃれば、事務局へ御連絡下さい!!

---- 記 ----
  1. 目 的:会員の親睦とイベロアメリカ文化の紹介

  2. 日 時:1994年7月10日(日)
     午前10:00〜(料理教室)
     午後12:30〜15:30(パーティ)
    * 料理教室に出席される方は各調理のお手伝いをしてもらいます

  3. 場 所:宮崎市中央公民館(文化の森)中研修室(定員60名)
     科学技術館裏

  4. 会 費:大人 1人1,000円 子供 無料

  5. 主 催:宮崎イベロアメリカ国際交流協会


グアテマラに学校を/チャリティーコンサート
会員各位
宮崎イベロアメリカ国際交流協会
会 長  萱 島 太 郎

 拝啓 あじさいの花も一段と鮮やかな季節に入り 皆様におかれましては益々御健勝のこととお慶び申し上げます。

 さて、中米の国、グアテマラから宮崎大学農学部に留学しておられるホセ・ルイス・ギジェンさんの活躍ぶりについては新聞やテレビでもう御存じのことと思いますが、昨年のクリスマスに祖国グアテマラの貧しい子供達に日本から心ばかりのプレゼントを持って行こうと呼びかけれ、久保田和人さんをはじめ多数の県民の協力の下に「グアテマラ・サンタの会」の活動は大成功を納めました。

 彼は、その活動やこれまで留学中に各方面で受けた宮崎県民の暖かい友情に対する感謝の印としてグアテマラの子供達に学校を建てたいという夢を持つに至りました。グアテマラでは、長い間内線が続き、貧富の差が大変激しいために多くの子供達が学校にも行っていないのが実情です。宮崎県民ひとりひとりの暖かい志を学校建設の基金として、宮崎県民とグアテマラ国民の友好の気持を何とか形にしたいと思ったのです。

 私達も彼の熱意に動かされ、微力ながらも何とかしてその夢を実現させるべく、下記のようなチャリテーコンサートを企画しました。
 つきましては、何かと御多忙の折り恐縮ではございますが、皆様の物心両面からの暖かい御支援を賜わりますよう宜しくお願い申し上げます。  

敬 具 


● 「グアテマラに学校を‥ チャリティーコンサート」開催について

  1.  日 時:平成6年10月8日(土) 午後3時〜5時
  2.  場 所:宮崎県立芸術劇場
  3.  主 催:宮崎イベロアメリカ国際交流協会
  4.  入場料:大人2,000円 子供1,000円
  5.  内 容:声楽(前田理恵子/ソプラノ)、ピアノ(斎藤美代子)

その他県外から友情出演
 スペインやグアテマラの歌、グアテマラのスライド映写


 バモスは、ホセ・ルイス・ギジェンさんの活動を支援する関係者と協議を行った結果、対外支援の一環として同氏の活動を全面的に支援することになり、学校建設基金を創設することになりました。
 その第一歩として声楽家の前田理恵子さん(6月にバモスに入会)を主体とした音楽グループと上記のチャリティーコンサートを主催することになりました。チケットを2,000枚(大人1,800枚、子供200枚)を発行する予定です。
 皆さんの暖かいご協力を期待しております。チケット販売を引受て下さる方がいらっしゃいましたら是非ご連絡下さい


役員会からのお知らせ
役員会で以下のようなことが決定しましたので、会員の皆様にお知らせいたします。会員の方の御意見をお待ちしております。

  1. ホセ・ルイス・ギジェンさんの学校建設プロジェクトをバモスが主体となって積極的に推進する

  2. チャリティーコンサートの収益金を学校建設基金として暫定的にバモスの会計に入れる

  3. グアテマラとの交流の窓口となる

投 稿 「コンドルは飛んで行く」

清田 正剛

 「コンドルは飛んでいく」、この曲は南米の音楽でケーナという笛で演奏され独特の響きがあります。以前からこの楽器に興味を持っていたところにペルーへの3カ月出張の命令が出たので「やった!」と思いながら一路バンクーバー経由ペルーへ。

 リマの空港ではBGMに「コンドルは飛んでいく」が流れていて、「これこれ」と一人でつぶやき、また「町ではさぞいろいろ聞けるだろう」と思いをめぐらしてホテルへ向かった。しかし、どうもその手の音楽は流れてなく違うジャンルの音楽がテレビ、ラジオから聞こえてくる。「おかしい」と疑問を持ったまま数時間後、ペルーの地方都市HUANCAYO市へ移動した。

 地方都市のほうがネイティブの人が多いのでその手の音楽が流れているかと期待したがやっぱり流れていない。それでも約一ケ月後、早朝のラジオで定期的に流れるのをやっと発聞し、また、町のレコード屋となじみになりその手のレコードをいろいろ聞かせてもらい購入することも出来た。

 ペルーに行く前はペルーの人は「どっぷり」ケーナづけの音楽生活をしていると思ったが、どうも違うようで、日本の民謡の笛、太鼓と同じ程度のなじみでしかないように感じた。

 現在ケーナ演奏のテープを11巻持っています(録音が一部良くありません)。次の集まりの時に持って行く予定です。借りたい方は連絡下さい。また、ケーナ演奏のCD、レコード、カセットを持っている人で貸していただける人は連絡願います。


連 載 「アンダルシア親子珍道中記」

姫野 幸司

1993年12月23日(木)
宮崎 → 名古屋 → ロンドン → マドリッド

 午前10時の飛行機で名古屋へ。待つ間もなく13時30分発の英国航空に。親子全員リュックサックをかついだまま搭乗(カメラ2台と三脚が重い)。
 昨年は、オーバーブッキングでビジネスシートへグレードアップしたが、今回は望めなかった。15分程チェックインを遅らせればと悔やむ(後の連中はビジネスシートを確保し、ニコニコ顔である)。格安チケット(宮崎から名古屋までの国内線を含めマドリまで往復13万)で豪華シートをねらう根性があさましい。

 同日の午後5時にロンドン着。午後10時30分マドリに到着。出口付近はクリスマスの帰省客の出迎えでごった返している。通路を阻んであちこちで歓迎の接吻。

 中心部のホテルまで今回はタクシーを使う(家族全員疲れていたのだ)。
 気温5℃。運転手と世間話しをしているうちに昨年利用した2つ星ホテルに到着。タクシー料金は2400ペセタ(2000円)。昨年中心部のコロン広場から利用した時1300ペセタも取られたのに。ホテル料金も昨年はトリプルで10000ペセタだったのが、今年は6700ペセタ(約5300円)。物価が下がったのか?

 クリスマスを前にして町は静かな雰囲気である。外の自動販売機でビールを求めると日本のものを真似て遊び心で取り入れたのか"Gracias"と声が出て、おつりが勢いよく飛び出て、道端に転がっていく。150ペセタ(120円)。

 周辺のバルは閉まっているところが多く、人通りも普段よりかなり少なめ。午前1時過ぎに就寝。

続く


連載特集 「こんな外国人、日本人が嫌いだ、好きだ」

「いわれなき日本人の差別感覚?」

 私が嫌いな日本人は周りを見回しただけでもたくさんいる。
 道路の駐車禁止区域に駐車する人、夜中にこっそりゴミを捨てる人、電車を待っている列に割り込む人、老人や妊婦に席を譲らない人、電車の中でウォークマンをボリューム大で聴いている人、外国人にアパートを貸さない人、外国かぶれの人、歩道にかたまっておしゃべりをしている人たち、横一列になって歩く人たち(どちらも通行の邪魔だ)タバコを歩きながら吸う人、ポイ投げをする人、禁煙場所で吸っている人など。このような人たちは何も日本人に限ったことではない、私たち在日外国人の中にもいる。

 私が嫌いなのは外国人に対する差別心だ。
 私は差別を認めるし、差別は必要悪だと思う。問題なのはその使い方だ。ゴミ問題にしてもアパートを借りる問題にしても、ひとまとめにして差別してしまう所に問題がある。日本社会の多くは外国人を個人としてとらえない、認めてくれない。例えば、日本人のA子さんがゴミを決められた日に出さないどころか分別して出さない場合、社会の目はA子さん個人に向けられるが、ブラジル人B子さんが同じことをするとブラジル人全体に非難の目が向けられる。アパートのトラブルだってその外国人とは問題があったかもしれないが、外国人全てがトラブルの元ではない。

 昨年、イラン人が毎日曜日に代々木公園に集まって、偽造テレカ、大麻などを売っていると社会問題になったが、社会はダークビジネスの部分だけを取り上げて彼らが低賃金で仕事をしていてピンはねされていることは語ろうとしない。不法就労だから当然だ、イヤだったら帰ればいい、という。
 ある日曜日の午後、警官数十人が原宿駅を取り囲みイラン人(アラブ系の人)だけを一人一人捕まえてチェックをし、スピーカからは「麻薬撲滅運動週間です。ご協力下さい」と呼びかけている。これはとても信じられないことだ。数人の日本人がニューヨークで麻薬を所持していたため、日本人だけが警官にチェックを受けることをあなた方は想像できるのだろうか?もしそこに居合せたらどんな気分になるのだろうか?日本には十人十色と言う言葉があるが、それは日本人だけに対して使われていて、外国人には十人一色だと思えてくる。

 在日外国人のための新聞の投書欄で「日本で生活していて文句、不満のある人は荷物をまとめてさっさと自国に帰るがいい、これ以上私たち外国人のイメージを悪くするな」というのがあった。
 一理はあるが、このように良い子ぶった発言は賛成できない。たしかに私たち在日外国人は反省すべき点がたくさんある。しかし、お互いに個人として認め合うことができれば少なくともトラブルの大半は解消できるのではないかと思う。よりよい関係を保つためにはお互いの立場、文化、背景をもっとよく理解する必要があると思う。


コンサート情報
エクアドルから、サルサが宮崎にやってくる!オルケスタ・デ・ラ・ルスのNORAも絶賛!

グループ「コラル・イ・エスメラルダ」
Koral y Esmeralda

カルメン・ゴンサレス
Carmen Gonzales

公演日程 1994年8月9日(火)18:30
場 所 宮崎市民会館
主 催  MIN-ON
入場料金 4,800円
*バモス事務局に申し込めば、割引あり。


勉強会のお知らせ
● 第二、四金曜日の月2回、竹下誠一さんを講師にスペイン語の勉強会を行っています。
 人数的に余裕がありますので、意欲のある方はふるってご参加下さい。アルゼンチン滞在30年の講師の丁寧な指導により、生活に密着した実践的会話力が身につきます。
 コーヒーブレイクにはスペイン、南米、ポルトガルの楽しい話題が待っています。今後旅行を計画されている方にはパソコン通信や旅行経験者ないし留学経験者からガイドブックでは得られない飛び切りの情報が得られますよ。

場 所: VAMOS事務局(姫野宅)
時 間: 19:30〜21:00(第二、四金曜日) 7 月8日/22日
クラス: 初級レベル(初めてスペイン語を勉強される方を対象)
中級レベル(スペイン語学習経験者)
人 員: 各クラスとも4名
テキスト: NHKラジオスペイン語講座


事務局/会計よりお知らせとお願い
  • 年間会費2,000円について
    会費は、以下の銀行口座に振り込んで下さい。事務局宛に直接郵送しても結構です。

    【宮崎銀行大塚台支店】
    口座番号 1275597
    名 義  宮崎イベロアメリカ国際交流協会 代表 姫野幸司

    * 会費は、主として連絡通信費、会報発行代に使用されます。

  • 会費納入の領収書を発行いたしません。名前の掲載により領収とします。

  • 随時原稿を受け付けています。旅行記、辛口エッセイ、外国でのエピソードがありましたらどしどし原稿を送って下さい。スペイン語に翻訳する必要はありません。長文の場合、テキストファイルに変換したフロッピィーを提出して下さると打ち直す手間が省けるので助かります。

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