場所:宮崎市市民プラザ
神秘のマヤ講演「マヤ神話ポポルヴフの世界」
講演者:林屋永吉(元スペイン大使)
「中米マヤ遺跡の発掘調査に関わって」
講演者:半田昌之(タバコと塩の博物館学芸課長)
出席者数:35名(定員40名)
大学関係者、考古学関係者、民俗学関係者、博物館関係者、
バモス会員、一般会員の出席
萱嶋会長の挨拶(マヤ文明の重要性を説く)の後、前座の半田先生の講演に入る。スライドをまじえながら、実際に発掘調査した模様を伝える。
具体的に発掘の仕方、保存の仕方等。また、グアテマラ独特の発掘の仕方も説明する。半田先生はマヤの高度な天文学、都市建設といい、現代文明が本当に過去の文明よりもすぐれているのかと疑問をもっている。文明退化説をとっている。今夏、パプアニューギニアの奥地へフィールドワークに入ったそうだ。平穏な村が貨幣経済の流入により崩れつつある姿を間近に見たとのこと。
林屋先生のお話しは、半田先生の話しを若干引き継いでいる。
太古のアジア人が獲物を追いかけているうちにベーリング海峡をわたってしまい、生活範囲を広げながら、北米から南米と染み渡るように定住していった表現は非常に文学的な表現なり。
ポポルヴフの世界は、日本書紀の創世神話に似ている。4角の神様も同じ。ポポルヴフ神話の天地創造で洪水が出てくるが、欧州人はこれをキリスト教の聖書を真似たものといっている。洪水はどの神話にも出てくると同先生はおっしゃっている。
神話について詳細は、中央文庫「ポポル・ヴフ」(620円)を。故三島由紀夫氏が賛を記している。
翌日、萱嶋会長と広報担当の佐佐木氏が林屋会長を西都原古墳群へ案内する。
西都市内の料理屋で昼食(在席:萱嶋、佐佐木、姫野、西都市国際交流協会の事務局長の渡辺さん)。同会長は、スペイン大使の頃、現天皇陛下をアルタミラの洞窟壁画へ案内されたとのこと。西都原に感激したのことです。昼食の席上、林屋先生はバモスの顧問として就任することを快諾されました。
マヤ講演会については11月9日の宮崎日日新聞に掲載されていました。末尾には2002年に古代マヤ文明サミットの開催を進めているとありました。
* 写真は「行事&フィエスタ」を参照。