9月14日(土)、宮交エアラインホテル「龍王」でグアテマラ学校完成報告会・祝賀会が催されました。萱嶋会長の挨拶、来賓の県国際交流センターの下西事務局長の祝辞に続き、建設委員会の古川委員長が経過報告を行いました。
下郡バモス理事(市議員)の乾杯の音頭により、和やかな祝賀会に入りました。途中から津村重光宮崎市長(ホセさんとは飲み友達)も肩書き抜きで駆けつけ、完成を祝いました。
また、建設を支援してくれた建友同士会の会員も出席し、祝賀会を盛り上げてくれました。開校は来年の2月となっています。
県民一人一人の暖かいご支援と関係者の長い間の努力の末、学校がようやく完成しました。8月11日(日)、現地のラデモクラシア村で行われた落成式に古川委員長が出席し、完成を祝いました。
1月15日の仮落成式では50%の出来でしたが、7月末にすべての工事が終了しました。トイレ施設、簡単な給食施設も完備されています。
また、先生2名も決定しており、教育方針文書も頂いております。
学校は、4歳から6歳までの園児が通う幼稚園となります。カリキュラムの関係上、開校は来年の2月となります。それまで、暫定的に他校に委託している学童の勉学の場として使用するそうです。
1月15日以降、工事が中断しました。その理由は、協定書で交された約束を村や自治会が果たしていなかったためです。つまり、村の負担金(20万円)が拠出されず、工事を管理する現地のNGO(フンダスカル)が工事を中断させました。その連絡が入ったのが3月。
工事を続行させるために、こちらが(バモス)がその分を負担するのは簡単なことですが、一方的な援助ではなく、みんなが協力しあい、汗を流しながら建設するというのが当初からの趣旨でしたので、急遽、バモスから現地の村役場、フンダスカルへ日本側の意を伝えました。
自立を促す援助ですので、援助慣れしている発展途上国の人達に少し汗を流してほしかったためです。
われわれの意が伝わったのか、自治会は寄付活動に走り、村役場は、国へ援助を要請し、補助金が降りました。その後、工事が急ピッチで再開しました。
以下、現地からの礼状と学校の教育方針です。
【 教育プラン 】
● 概要
施設名:マリアカランサ学校
場 所:エスクイントラ州ラデモクラシア
日 付:1996年8月
担当女性教諭:ニディア・マリベル・エセタ・ロサレス
スカーレス・ヨアナ・エルナンデス・デ・ラ・クルス
* 1年分(1997年度分)の給与(教諭2名)と運営費、合わせて8000ドルは、管理者であるフンダスカルに預けています。
<表明>
上記の教育施設の運営に対して重大な使命をもっていること、また、教育目標は児童の全人格形成であることを認識し、以下の教育プランを表明いたします。
<目標>
総合目標:
・児童の総合的な成長に寄与し、将来の成長に備え、基礎的な人格形成を行う。
個別目標:
・本施設の完成により、貧困につながる要因の一つである文盲率を下げる。
・学校生活という教育環境に順応させ、児童の素質、能力、技量を育て、望ましい習慣を身につけさせる。
・有用な国民となり、祖国、家族、自分自身に対する義務を認識するために、公民としての価値、さらにモラルを体得および強化させる。
・学校は、自治会の文化活動の拠点とする。
・環境の保護と改善に参加させる。
・日常的な諸問題の解決をするための学力を習得させる。
・健康かつ幸福な生活が送れるように健康の維持と向上に関心をもたせる。
<活動>
・戸別訪問、地元のラジオ放送、広報車により、児童を学校に入学させるよう父母に説明する。
・学年別に入学登録
・校則の作成
・社会活動、スポーツ活動、文化活動の実施
・衛生習慣の実行
・学校美化(教室、廊下、中庭)
・学校給食の実施
・教師による委員会の設立
−会計
−文化
−スポーツ
−美化・清掃
−風紀
−給食
・資源
・人的資源
−村役場
−教育委員会
−教師
−生徒
−父母
・自然資源
−鑑用植物
・備品
−教育資料
−家具
−清掃・トイレ道具
−調理機器
・評価:学校組織を構成する各委員会との会合によって評価を行う。
宮崎イベロアメリカ国際交流協会
バモス学校建設運営委員会
委員長 古 川 哲 也 様
エスクイントラ州シキナラ
95-25地区教育監督官
拝啓 益々ご健勝のことと存じ上げます。
さて、貴協会のご尽力により、ラデモクラシア村ラカンピーニャ地区における念願の学校が完成し、お喜びを申し上げます。
さらに、古川様の骨折りで、エスクイントラ州のラデモクラシア村とシキナラ村をはじめとする教育監督95-25地区(生徒数6000名、教師250名、父母2200名)のためにワープロを1台寄付されたことに対して厚くお礼を申し上げます。
貴殿の両村民に対する暖かい志しに重ねて感謝の意を述べたいと思います。
バモス学校建設委員会殿
エスクイントラ州ラデモクラシア
公立幼稚園担当部
部長 アルマ・ペレス・エルナンデス
拝啓 皆様におかれましては、益々ご健勝のことと存じ上げます。貴協会のご尽力により、このたび学校が完成し、お喜びを申し上げるとともに、今後、このプロジェクトが益々ご発展することを祈念しております。
さて、エスクイントラ州ラデモクラシアの公立幼稚園では、4歳から6歳までの園児が通園しておりますが、十分な教育を行うために以下の備品が不足しております。
ご配慮下されば幸甚です。
書類保管キャビネット/タイプライター/事務机
貴協会の本村に対する暖かい志しに対し、常日頃より感謝しております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
学校完成については会員からもメッセージが届いております。一部、紹介します(敬称略)
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遂に完成おめでとうございます。TV、新聞等で様子は存じておりました
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学校の完成、お喜び申し上げます。これからの継続が大変だと思いますが、私も微力ながら協力させて頂きます。行進国の重大な事は教育をまず打ち立て、国の指導者を多数作ることです。21世紀が楽しみです
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良かったですね。皆様、本当に色々とご苦労された事だと思います。大変お疲れさまでした。笑顔の子供達が増えて嬉しいです
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この度は学校完成おめでとうございます |