上記の交流の糸口をつかむために、プライベートな旅を兼ね、年末から10日程スペインへ行ってきました。
グラナダの文化担当の市会議員(市内の大聖堂や文化財の責任者)と面会する予定になっていました。短い日程と手違いで面会できませんでしたが、グラナダ市議会の議会の様子をたっぷり見学させてもらいました。
文字通りの市議会でした。壇上のない、会議室のような狭い部屋で、議会が開かれており、市長を中央に置き、野党議員団と与党議員団が真向いに座っていました。野党の質問に対して、市職員が答弁するのではなく、担当の与党議員が直接答えていました。
エミリオいわく、ひょっとこ踊りの「ビデオ」は、プロのフラメンコの踊り手が見たそうです。リズムをすぐに掴んだそうです。ユーモラスな踊りに爆笑。
● 今回、スペイン人の友人と旧交を暖める旅だったので、観光らしきものはほとんどしなかったが、美味しい家庭料理を堪能した。
エミリオさん宅では、特製のハモン、ウサギの煮込みなどをご馳走になった。また、ゴメレス坂付近にあるレストランで、グラナダ一の腕前をもつ料理人が作るパエリャもご馳走になり、その料理人から新たなパエリャのレシピを習い、お土産にパエリャ用のバレンシア米を1キロ持たされた。
娘の友人(スペイン人のマリーナちゃん)がいるアルマグロ(シウダードレアル県)までは大雨の中を車で走った。ハエンまでの高速道路は一部工事中。アルマグロでは、友人宅でパエリャとトルティーリャのお昼をご馳走になり、食後のリキュールを飲みながら、日本とスペインの文化の違いに話しを咲かせた。
翌日、バモスの会員(人見さん)がいるバリャドリッドに行く予定だったが、娘が高熱を出してしまい、救急病院(Centro de Salud)に駆けつける有様。アルマグロの友人の兄がその病院に勤務しているということで、診察代や薬代も無料。
遠出は無理だと思い、クエンカに行こうと思ったら、大雪でチェーン規制。急遽、その友人に紹介してもらった小さな町(バルデペーニャスから東へ41キロ、ビリャヌエバ・ロス・インファンテス、アルフォンソ?世の子供が住んだといわれている)のホテルで大晦日を過ごした。
修道院を改装した3つ星ホテルはパラドールといっても十分通用する重厚たる建物。12時になると例のごとくブドウの早食い競争、新年を迎え、その後のパーティ、明け方までの馬鹿騒ぎ...特別メニューの夕食では、骨付きの特大の子羊の肉、カニ、エビ、スズキが美味しかった。ワインやシャンパンも絶品。トリプルで1万ペセタ(約9000円)。町の外観はミニサラマンカといった感じ。ここは、穴場。
最後のチンチョン(マドリから車で1時間くらいの小さいな村で、アニス酒とニンニクの産地で有名。
円形広場の中央で、夏、闘牛が開催される)では、4つ星のパラドール(修道院)に宿泊(ちと高かった)。静かな村と思ったら大間違い。観光客が多く、物価も高い。チンチョンへいく途中、オカーニャに立ち寄る。この町も相当古い。ベレン(キリスト誕生の飾り)が地域によって異なるのは面白い。
● アルマグロの宿泊先はパラドールではなく、3つ星のホテル(Confortel)。こじんまりした、とてもこぎれいなプール付きのホテル。トリプルで9000ペセタ余り(約8000円)。
そこの夕食が豪勢でした。パスタ、サラダ、サーモンもしくはチュレタ、デザート、フルボディのワイン1本付きで2000ペセタ。しかも美味しく、量もたっぷり。
● 今回、レンタカーは欧州系「ユーロカー」を借りた。米国系の会社よりも安く、保険込みで1週間52000ペセタ(4万5000円)。レンタカーを借りると、効率良く移動できるので便利。しかし、マドリッド首都圏の高速道路の運転は冷汗ものだった。
**** レンタカーで旅行する場合のアドバイス
- 制限速度以下(一般道路100キロ、高速道路120キロ)で走る→酒気帯び運転が多く、スピードも半端ではない。
- 宿泊地では必ずホテルのガレージに駐車する。夜間青空駐車をしないように。一度、スペアタイアを盗まれたことがある。
- 観光地で駐車する場合、車内に荷物が見えないよう、必ずトランクにいれる。カセットラジオがついている場合、必ず取り外してトランクにいれる。これがよく盗まれる。
- 夜間の運転は避けた方がよい。
- ロータリーは、信号不要の、非常に効率的な道路システムだが、慣れないと恐ろしいかもしれない。ロータリーに入ったら、そこが一番優先されることを念頭に入れておく。
● 治安について:マドリッド、バルセロナの治安は悪化している。特に、地下鉄は要注意。日本人のみならず、スペイン人もスリにやられています。都市部は美術館などの見学に止め、比較的治安のよい地方旅行を勧めます。田舎にスペインの良さがたくさん残されていますよ!!
大抵どの飛行機も夜遅くマドリに到着します。その宿もエミリオさんに事前に頼むと予約してもらえます。翌日、午前中に国内線で移動する場合、空港付近のホテルに宿泊した方がいいですよ。
● 「スペイン旅行を計画されているバモス会員の方へ」
グラナダでは、支部長のエミリオさんが夜アルバイシンの丘やサクラモンテのタブラオ、バルなど案内いたします。また、ホテル、オスタルの予約や国内線飛行機のチケットの手配などもするそうです。
グラナダでエミリオさんのボランティアガイドを受けたい方は、大方の日程を事前に事務局までご連絡下さい。現地へファックスで連絡します。事務局からの連絡を受けると、彼も予定がたてやすいそうです。また、見所を教えてくれますよ。
* 年2回のバモスの集まりに顔を出し、普段から連絡を取り合っていれば、グラナダ行きをエミリオさんに心置きなく紹介できますので、よろしくお願いいたします。 |