台湾短期留学滞在記
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12/08 発音記号 
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【 クリパ 】 2009.12.20 0:08

 夜の学校周辺に初めて行った。
 土曜の夜というのもあってか細い商店街通りが若者達であふれ返っていて、聞けば台中の竹下通りと呼ばれているそうな。なるほど。

 定刻通りに学校へ着いたら、先輩の宣教師佐藤さんとその家族も一緒にいた。
 台中校の校長だろうアングロサクソン系の初老のガイジンが挨拶。みんな下を向いて黙とうしているので、誰かが亡くなったのかな、と思ったら開会のお祈りのようだ。
 最後に「アーメン」と言っていたのでまごうことなきキリスト系、つまりこの学校はそういうのが母体だったのが初めて分かった。

 パーティ料理は各自持ち寄り、かつ女性が多かったので豪華なモノだったけど、甘いケーキとかが多く、食べられたのはポテトサラダとスライスパン、梨ぐらいかな。
 みんな、飲んでいないよ。どうなっているんだ?
 タバコを吸うために数回1階の出口の喫煙所まで来たが誰もいない。どうなっているんだ?

 佐藤さんにいろいろその同級生などを紹介してもらうのだけど、ほとんどが宣教師だったり牧師、またはその関係者ばかり。言えば私もボッキ〜教の教祖なんだけど・・とは言わなかった。

 「みんな、佐藤さんのところの宗派ですかぁ?」
 「いや韓国のキムさん以外は、みんな別宗派だけど、海外にいるとそういう垣根がやや低くなって仲良くなってしまうのですよ〜」
 ふぅーん、なるほど〜、と意味が良く分からないで返事をする。

 唯一、普通?の人が、台中の薬学系の大学院に通っている若い女性の福島ちゃん。24歳ぐらいかな。
 とにもかくも一番聞きたかったことを質問。
 「ねぇねぇ、台湾の若者たちって、みんな何処で飲むの?私の行動範囲では皆無なんだよ。不思議でしょうがないんだな、これが」
 「いや、台湾の若い人たちって、ほんとうに飲まないのですよ」
 「え、やっぱそうなの?」
 「同級のクラスメートの男の子が高校の同窓会があるって言うから、帰りは朝だよね、と言ったのですよ」
 「だよね、普通。早くても終電とか」
 「そしたら同窓会は昼間なんですって」
 「え、何するの?」
 「日本人ならそう思いますよね、でもこちらでは、彼は男子高なんだけど20人ぐらいの男子が集まってみんなで昼飯を食べるのですって」
 「ふぅーん、いろんな文化があるんだ・・・(やや絶句気味)」
 「あまりないけど、合コンもあるんですよ」
 「あ、そう、やっぱ、さくら水産とかつぼ八、いや、もっとお洒落な飲み屋とかで?」
 「いや、これも昼間にあってみんなでお食事」
 「夜の合コンや同窓会、いや、とにもかくも夜じゃなくても良いから、酒主体の集まりってないの」
 「私のところでは、一人オールの友達がいるけど、それ以外はないですねぇ、あの日本の飲み会が懐かしいです」
 「私だって懐かし過ぎるよ〜」

 酒なし食事会が1時間ぐらい過ぎると、こちらで出し物がありまーす、との声でみんな移動。
 留学生達が中国語を読みながらイエス・キリスト誕生の寸劇をやっている。
 これのパーティは、いわゆるイエス生誕を祝うセレモニーだったんだ。
 別に悪くはないし良い感じはするけど、私のいるところではないと思い、担当の先生や佐藤さんなどに失礼の挨拶をして早々に辞した。

 それでは一人でクリパをやりましょうと、コンビニへ行ってワインを物色。
 いきなり「360元」と記してあると、ビビってしまう。いつも日本で飲んでいる1,000円ワインなんだけど。
 数件探し回って250元(700円)のイタリアワインを見つける。キャンティではないけど。
 どこのコンビニに行ってもスペインのDon Simonという安いワインがあるけど、これは甘いので、そういう好みの人にはお勧めだ。

 近所のピザ屋でプレーンなサラミピザをテイクアウトで頼んでホテルの部屋で一杯。
 フロントのおねーちゃんが「また飲むの?!良く飲むねー」。

 台湾なのか、それとも大陸を含めて中国人とするのか分からないけど、私から見て良くいうと質素で、悪くいうと地味だ。
 自炊を含めるのならスペインには住めるけど台湾だと微妙〜。居住区に拠るのかなぁ。
 家で飲めば良いけど、たまには違った場所で、と思うのが日本人、いや私の場合だ。
 近所に良く行く飯屋が数件あって、ちゃーんと台湾ビールも置いてあって良いのだが、終わるのは夜の8時・・・、いや、8時から飲みたいのだよ〜。

 酒を飲まなくても人生が変わらない人なら台湾はウェルカムだ。
 ある意味、禁欲的な生活をしている。



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